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桑
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くは
ふりがな文庫
“
桑
(
くは
)” の例文
尤
(
もつと
)
も、あれで
若
(
も
)
しどつちかが
斷然
(
だんぜん
)
強
(
つよ
)
くでもなつたとしたら、
恐
(
おそ
)
らく
進
(
すゝ
)
まぬ方は
憤然
(
ふんぜん
)
町内を
蹴
(
け
)
つて
去
(
さ
)
つたかも知れない。
桑
(
くは
)
原、
桑
(
くは
)
原!
下手の横好き:―将棋いろいろ―
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
それも
僅
(
わづか
)
に
桑
(
くは
)
の
木
(
き
)
へ
絡
(
から
)
んだ
晝顏
(
ひるがほ
)
の
花
(
はな
)
に一
杯
(
ぱい
)
の
量
(
りやう
)
を
注
(
そゝ
)
いでは
慌
(
あわ
)
てゝ
疾驅
(
しつく
)
しつゝからりと
熱
(
ねつ
)
した
空
(
そら
)
が
拭
(
ぬぐ
)
はれることも
有
(
あ
)
るのであるが
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
も
徹
(
とほ
)
す
桑
(
くは
)
の
弓
(
ゆみ
)
張裂
(
はりさく
)
胸
(
むね
)
を
押鎭
(
おししづ
)
め打果さでや置べきかと
裾
(
すそ
)
短
(
みじ
)
かに
支度
(
したく
)
を爲し既に一刀
佩
(
たば
)
さんて
出行
(
でかけ
)
んとする其の
折柄
(
をりから
)
後ろの
襖
(
ふすま
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
と
言
(
い
)
つて
呉
(
く
)
れました。
父
(
とう
)
さんはうれしくて、あの
桑
(
くは
)
の
木
(
き
)
に
生
(
な
)
る
紫色
(
むらさきいろ
)
の
可愛
(
かあい
)
い
小
(
ちひ
)
さな
實
(
み
)
を
枝
(
えだ
)
からちぎつて
口
(
くち
)
に
入
(
い
)
れました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
小六
(
ころく
)
は
兎
(
と
)
も
角
(
かく
)
も
都合
(
つがふ
)
次第
(
しだい
)
下宿
(
げしゆく
)
を
引
(
ひ
)
き
拂
(
はら
)
つて
兄
(
あに
)
の
家
(
いへ
)
へ
移
(
うつ
)
る
事
(
こと
)
に
相談
(
さうだん
)
が
調
(
とゝの
)
つた。
御米
(
およね
)
は六
疊
(
でふ
)
に
置
(
お
)
き
付
(
つ
)
けた
桑
(
くは
)
の
鏡臺
(
きやうだい
)
を
眺
(
なが
)
めて、
一寸
(
ちよつと
)
殘
(
のこ
)
り
惜
(
を
)
しい
顏
(
かほ
)
をしたが
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
尚
(
なほ
)
其前
(
そのまへ
)
に
溯
(
さかのぼ
)
つて
申
(
まうし
)
ますると、
太閤殿下
(
たいかふでんか
)
の
御前
(
ごぜん
)
にて、
安楽庵策伝
(
あんらくあんさくでん
)
といふ人が、小さい
桑
(
くは
)
の
見台
(
けんだい
)
の上に、
宇治拾遺物語
(
うじしふゐものがたり
)
やうなものを
載
(
の
)
せて、お話を
仕
(
し
)
たといふ。
落語の濫觴
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
それはお
桑
(
くは
)
、彼の家へよく遊びに来る隣の家の十三になる女の子であることが確であつた。
田園の憂欝:或は病める薔薇
(新字旧仮名)
/
佐藤春夫
(著)
又は人の父を
喰殺
(
くひころ
)
してその父にばけて年を
歴
(
へ
)
たるに、一日その子山に入りて
桑
(
くは
)
を
採
(
と
)
るに、
狼
(
おほかみ
)
きたりて人の如く立
其裾
(
そのすそ
)
を
銜
(
くはへ
)
たるゆゑ
斧
(
をの
)
にて狼の
額
(
ひたひ
)
を
斫
(
きり
)
、狼にげ
去
(
さ
)
りしゆゑ家にかへりしに
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
南
(
みなみ
)
では
養蠶
(
やうさん
)
の
結果
(
けつくわ
)
が
好
(
よ
)
かつたのと
少
(
すこ
)
しばかり
餘
(
あま
)
つた
桑
(
くは
)
が
意外
(
いぐわい
)
な
相場
(
さうば
)
で
飛
(
と
)
んだのとで、一
圓
(
ゑん
)
ばかりの
酒
(
さけ
)
を
奮發
(
ふんぱつ
)
したのであつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
お
隣
(
となり
)
の
高
(
たか
)
い
石垣
(
いしがき
)
や
白
(
しろ
)
い
壁
(
かべ
)
なぞがそこへ
行
(
ゆ
)
くとよく
見
(
み
)
えました。
桑
(
くは
)
の
實
(
み
)
の
生
(
な
)
る
時分
(
じぶん
)
には
父
(
とう
)
さんは
桑
(
くは
)
の
木
(
き
)
の
側
(
そば
)
へ
行
(
い
)
つて
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
主人
(
しゆじん
)
の
細君
(
さいくん
)
の
説明
(
せつめい
)
によると、
此
(
この
)
織屋
(
おりや
)
の
住
(
す
)
んでゐる
村
(
むら
)
は
燒石
(
やけいし
)
ばかりで、
米
(
こめ
)
も
粟
(
あは
)
も
収
(
と
)
れないから、
已
(
やむ
)
を
得
(
え
)
ず
桑
(
くは
)
を
植
(
う
)
ゑて
蠶
(
かひこ
)
を
飼
(
か
)
ふんださうであるが、
餘程
(
よほど
)
貧
(
まづ
)
しい
所
(
ところ
)
と
見
(
み
)
えて
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
又は人の父を
喰殺
(
くひころ
)
してその父にばけて年を
歴
(
へ
)
たるに、一日その子山に入りて
桑
(
くは
)
を
採
(
と
)
るに、
狼
(
おほかみ
)
きたりて人の如く立
其裾
(
そのすそ
)
を
銜
(
くはへ
)
たるゆゑ
斧
(
をの
)
にて狼の
額
(
ひたひ
)
を
斫
(
きり
)
、狼にげ
去
(
さ
)
りしゆゑ家にかへりしに
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
殺
(
ころ
)
す迄には
迷
(
まよ
)
ひ申さず煙草入は全く
盜
(
ぬす
)
まれし品に相違御座なくと云ければ
桑
(
くは
)
山殿には打笑みコリヤ能思うても見よ其煙草入は實盜み取られしものならば
僅
(
わづ
)
か其
場所
(
ばしよ
)
より二十町内外の處に有べき筈なし其方が申處にては煙草入は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
頬白
(
ほゝじろ
)
か
何
(
なに
)
かゞ
菜種
(
なたね
)
の
花
(
はな
)
や
枯蓬
(
かれよもぎ
)
の
陰
(
かげ
)
の
淺
(
あさ
)
い
雪
(
ゆき
)
に
短
(
みじか
)
い
臑
(
すね
)
を
立
(
た
)
てゝ
見
(
み
)
たいのか
桑
(
くは
)
の
枝
(
えだ
)
をしなやかに
蹴
(
け
)
つて
活溌
(
くわつぱつ
)
に
飛
(
と
)
びおりた。さうして
又
(
また
)
枝
(
えだ
)
に
移
(
うつ
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
いよ/\
東京
(
とうきやう
)
の
方
(
はう
)
へ
行
(
ゆ
)
くんですか。
私
(
わたし
)
も
大
(
おほ
)
きくなつてお
前
(
まへ
)
さんを
待
(
ま
)
つて
居
(
ゐ
)
ます。
御覽
(
ごらん
)
、あそこにはお
前
(
まへ
)
さんに
桑
(
くは
)
の
實
(
み
)
を
御馳走
(
ごちそう
)
した
桑
(
くは
)
の
木
(
き
)
も
居
(
ゐ
)
ます。お
前
(
まへ
)
さんのよく
登
(
のぼ
)
つた
柿
(
かき
)
の
木
(
き
)
も
居
(
ゐ
)
ます。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
“桑”の意味
《名詞》
(くわ)蚕の餌として古来重要な作物であり、また果樹としても利用されるクワ科に属する落葉樹。 (花:春の季語, 実:夏の季語)
(出典:Wiktionary)
“桑(クワ)”の解説
クワ(桑)は、クワ科クワ属の総称。ヤマグワ、シマグワなど品種が多い。カイコの餌として古来重要な作物であり、また果樹としても利用される。土留色はこの植物の実の色を指すこともある。
(出典:Wikipedia)
桑
常用漢字
中学
部首:⽊
10画
“桑”を含む語句
桑港
桑畑
桑田
桑園
桑門
桑原
桑圃
扶桑略記
扶桑
真桑瓜
桑名
桑畠
桑折
仏桑華
山桑
桑摘
桑実寺
桑楡
桑山
桑名屋
...