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御目
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おめ
ふりがな文庫
“
御目
(
おめ
)” の例文
「あゝ、
山国
(
やまぐに
)
の
門附
(
かどづけ
)
芸人、誇れば、魔法つかひと言ひたいが、いかな、
然
(
さ
)
までの事もない。
昨日
(
きのう
)
から
御目
(
おめ
)
に掛けた、あれは手品ぢや。」
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「おや
宗
(
そう
)
さん、
少時
(
しばらく
)
御目
(
おめ
)
に
掛
(
か
)
ゝらないうちに、
大變
(
たいへん
)
御老
(
おふ
)
けなすつた
事
(
こと
)
」といふ
一句
(
いつく
)
であつた。
御米
(
およね
)
は
其折
(
そのをり
)
始
(
はじ
)
めて
叔父
(
をぢ
)
夫婦
(
ふうふ
)
に
紹介
(
せうかい
)
された。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
立ち
退
(
のき
)
候て何國の
果
(
はて
)
にても永く夫婦と相成申したくと夫のみ此世の願ひと
祈
(
いの
)
り居り※どうぞ/\
御目
(
おめ
)
もじのうへ
山々
(
やま/\
)
御もの
語
(
がた
)
り申し上ぐべく候
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
とて
手
(
て
)
を
取
(
と
)
りての
御喜
(
およろこ
)
び
扨
(
さて
)
は
母
(
はゝ
)
が
乳
(
ち
)
を
參
(
まゐ
)
らせたる
君
(
きみ
)
なりしか
御目
(
おめ
)
にかゝりし
嬉
(
うれ
)
しさに
添
(
そ
)
へて
落
(
おち
)
ぶれし
身
(
み
)
はづかしと
打泣
(
うちな
)
きしに
榮枯
(
えいこ
)
は
時
(
とき
)
なるものを
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
『あゝ、
柳川
(
やながは
)
さん、
妾
(
わたくし
)
は、
貴方
(
あなた
)
と
此世
(
このよ
)
で
御目
(
おめ
)
に
掛
(
か
)
からうとは——。』と
言
(
い
)
つたまゝ、
其
(
その
)
美
(
うる
)
はしき
顏
(
かほ
)
は
私
(
わたくし
)
の
身邊
(
しんぺん
)
を
見廻
(
みまは
)
した。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
▼ もっと見る
塾の先進生
㹅掛
(
そうがか
)
りにて運動する中に、
或日
(
あるひ
)
私は
岩倉
(
いわくら
)
公の家に参り、初めて推参なれども
御目
(
おめ
)
に掛りたいと申込んで公に面会、色々塾の事情を話して
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
それとなく彼をここへ呼ぶ訳には行きませんかしら、そうすれば、僕はきっと真相をつき止めて
御目
(
おめ
)
にかけますがね
心理試験
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
実は少々御示教に
与
(
あずか
)
りたき儀
有之
(
これあり
)
昨夜はいつもの処にて
御目
(
おめ
)
に掛れる事と存じをり候処御
病臥
(
びょうが
)
の由
面叙
(
めんじょ
)
の便を失し遺憾に存じ候まゝ酒間乱筆を顧みずこの手紙
差上申
(
さしあげもうし
)
候。
雨瀟瀟
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
牧野伯とは、思わぬ機縁で、今度の戦争の初め頃から、時々
御目
(
おめ
)
にかかっていた。
島津斉彬公
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
恙
(
つゝ
)
がなく
産
(
うま
)
れ
出
(
いで
)
しといふやうに
言問
(
ことゝひ
)
の前の人の山を
潜
(
くぐ
)
り
出
(
いで
)
て見れば、
嬉
(
うれ
)
しや、
此
(
こゝ
)
に
福岡楼
(
ふくをかろう
)
といふに
朝日新聞社員休息所
(
あさひしんぶんしやゐんきうそくじよ
)
の
札
(
ふだ
)
あり、
極楽
(
ごくらく
)
で
御先祖方
(
ごせんぞがた
)
に
御目
(
おめ
)
に
掛
(
かゝ
)
つたほど
悦
(
よろこ
)
びて
楼
(
ろう
)
に
上
(
のぼ
)
れば
隅田の春
(新字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
「
否
(
いゝえ
)
、お
恥
(
はづ
)
かしい、
御目
(
おめ
)
に
掛
(
か
)
けるやうなのではござりません。それに、
夜店
(
よみせ
)
で
買
(
か
)
ひましたので、お
新造樣
(
しんぞさま
)
お
手
(
て
)
に
觸
(
ふ
)
れましては
汚
(
きたな
)
うござります。」
二た面
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
昔
(
むか
)
し鎌倉の宗演和尚に参して
父母未生以前
(
ふもみしょういぜん
)
本来の面目はなんだと聞かれてがんと参ったぎりまだ本来の面目に
御目
(
おめ
)
に
懸
(
かか
)
った事のない門外漢である。
高浜虚子著『鶏頭』序
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
猛獸
(
まうじう
)
毒蛇等
(
どくじやとう
)
の
危害
(
きがい
)
極
(
きわ
)
めて
多
(
おほ
)
ければ、
决
(
けつ
)
して
足踏
(
あしぶ
)
みし
玉
(
たま
)
ふな、
大佐
(
たいさ
)
は
夕刻
(
ゆふこく
)
に
皈
(
かへ
)
つて、
再
(
ふたゝ
)
び
御目
(
おめ
)
にかゝる
可
(
べ
)
し。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
如何
(
いか
)
につらからぬ
事
(
こと
)
か
久
(
ひさ
)
し
振
(
ぶり
)
にて
御目
(
おめ
)
にかゝりし
我身
(
わがみ
)
の
願
(
ねが
)
ひ
是
(
こ
)
れ一
ツ
なり
叶
(
かな
)
へさせ
給
(
たま
)
はゞ
嬉
(
うれ
)
しかるべきを
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
猫も
杓子
(
しゃくし
)
も政府の辺に群れ
集
(
あつまっ
)
て、以前の賊徒今の官員衆に謁見、
是
(
こ
)
れは初めて
御目
(
おめ
)
に掛るとも
云
(
い
)
われまい、兼て御存じの日本臣民で
御座
(
ござ
)
ると云うような調子で、君子は既往を語らず
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
只赤川殿に
御目
(
おめ
)
に懸り主人越前守の口上を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
籠
(
かご
)
の
鳥
(
とり
)
も
同
(
おな
)
じこと
風呂屋
(
ふろや
)
に
行
(
ゆ
)
くも
稽古
(
けいこ
)
ごとも
一人
(
ひとり
)
あるきゆるされねば
御目
(
おめ
)
にかゝる
折
(
をり
)
もなく
文
(
ふみ
)
あげたけれど
御住所
(
おところ
)
誰
(
たれ
)
に
問
(
と
)
ひもならず
心
(
こゝろ
)
にばかり
泣
(
ない
)
て
泣
(
ない
)
て
居
(
を
)
りましたを
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
唯今
(
ただいま
)
御指図
(
おさしず
)
の通り早々帰国しますが、御隠居様に御伝言は
御在
(
ござい
)
ませんか、
何
(
いず
)
れ帰れば
御目
(
おめ
)
に掛ります、又何か
御品
(
おしな
)
があれば何でも
持
(
もっ
)
て帰りますと
云
(
いっ
)
て、
一
(
ひ
)
ト
先
(
ま
)
ず別れて
翌朝
(
よくあさ
)
又
行
(
いっ
)
て見ると
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
御
知
(
しら
)
せ申上候も不孝とは存じ候へども
始終
(
しじう
)
の所私しの命はとても御座なき事と
存
(
ぞん
)
じ候へば最早此世にての
御目
(
おめ
)
もじは出來
難
(
がた
)
く先立不孝は御
免
(
ゆる
)
し下され度候尤も大殿樣は大惡人ながら御
氣象
(
きしやう
)
甚だ甲斐なき御方に御座候處御用人安間平左衞門殿と申人は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
奇麗
(
きれい
)
な
花
(
はな
)
でしたけれどもゝう
萎
(
しを
)
れて
仕舞
(
しまひ
)
ました、
貴君
(
あなた
)
にはあれから
以來
(
いらい
)
御目
(
おめ
)
にかゝらぬでは
御座
(
ござ
)
んせぬか、
何故
(
なぜ
)
逢
(
あ
)
ひに
來
(
き
)
て
下
(
くだ
)
さらないの、
何故
(
なぜ
)
歸
(
かへ
)
つて
來
(
き
)
て
下
(
くだ
)
さらぬの
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
御覧ぜよ、奥方の
御目
(
おめ
)
には我れを憎しみ、殿をば
嘲
(
あざけ
)
りの色の浮かび給ひしを
軒もる月
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
御覽
(
ごらん
)
ぜよ
奧方
(
おくがた
)
の
御目
(
おめ
)
には
我
(
わ
)
れを
憎
(
にく
)
しみ
殿
(
との
)
をば
嘲
(
あざけ
)
りの
色
(
いろ
)
の
浮
(
う
)
かび
給
(
たま
)
ひしを。
軒もる月
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
出
(
い
)
でつ
漸々
(
やう/\
)
東京
(
こゝ
)
へは
着
(
つ
)
きし
物
(
もの
)
の
當處
(
あてど
)
なければ
御行衛
(
おゆくゑ
)
更
(
さら
)
に
知
(
し
)
るよしなく
樣々
(
さま/″\
)
の
憂
(
う
)
き
艱難
(
かんなん
)
も
御目
(
おめ
)
にかゝる
折
(
をり
)
の
褒
(
ほ
)
められ
種
(
ぐさ
)
にと
且
(
か
)
つは
心
(
こゝろ
)
に
樂
(
たの
)
しみつゝ
賤
(
いや
)
しい
仕業
(
しわざ
)
も
身
(
み
)
は
清
(
きよ
)
し
行
(
おこな
)
ひさへ
汚
(
け
)
がれずばと
都乙女
(
みやこおとめ
)
の
錦
(
にしき
)
の
中
(
なか
)
へ
木綿衣類
(
もめんぎもの
)
に
管笠
(
すげがさ
)
脚袢
(
きやはん
)
は
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
目
常用漢字
小1
部首:⽬
5画
“御目”で始まる語句
御目見
御目出度
御目通
御目附
御目出
御目付
御目覚
御目見医
御目醒
御目守