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呉服屋
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ごふくや
ふりがな文庫
“
呉服屋
(
ごふくや
)” の例文
二人
(
ふたり
)
は
呉服屋
(
ごふくや
)
の
反物
(
たんもの
)
を
買
(
か
)
つて
着
(
き
)
た。
米屋
(
こめや
)
から
米
(
こめ
)
を
取
(
と
)
つて
食
(
く
)
つた。けれども
其他
(
そのた
)
には
一般
(
いつぱん
)
の
社會
(
しやくわい
)
に
待
(
ま
)
つ
所
(
ところ
)
の
極
(
きは
)
めて
少
(
すく
)
ない
人間
(
にんげん
)
であつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
町
(
まち
)
の
人々
(
ひとびと
)
は
顔
(
かお
)
をしかめて、そのあわれな
子供
(
こども
)
の
後
(
うし
)
ろ
姿
(
すがた
)
を
見送
(
みおく
)
りました。
子供
(
こども
)
は
町
(
まち
)
のいちばんきれいな
呉服屋
(
ごふくや
)
に
入
(
はい
)
りました。
黒い旗物語
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
他
(
ほか
)
に
布袋屋
(
ほていや
)
と
言
(
い
)
ふ——
今
(
いま
)
もあらう——
呉服屋
(
ごふくや
)
があつたが、
此
(
こ
)
の
濱野屋
(
はまのや
)
の
方
(
はう
)
の
主人
(
しゆじん
)
が、でつぷりと
肥
(
ふと
)
つて、
莞爾々々
(
にこ/\
)
して
居
(
ゐ
)
て、
布袋
(
ほてい
)
と
言
(
い
)
ふ
呼稱
(
よびな
)
があつた。
春着
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
わたしは街を歩む
中
(
うち
)
呉服屋
(
ごふくや
)
の店先に
閃
(
ひらめ
)
く
友禅
(
ゆうぜん
)
の染色に
愕然
(
がくぜん
)
目をそむけて去った事もあった。若き日の返らぬ
歓
(
よろこ
)
びを思い出すまいと欲したがためである。
雨瀟瀟
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
呉服屋
(
ごふくや
)
に物言うのもはばかるほどであったお蔭で、半年経たぬうちにやっと元の額になったのを
機会
(
しお
)
に、いつまでも二階借りしていては人に
侮
(
あなど
)
られる
夫婦善哉
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
▼ もっと見る
ちょうど見舞いに来合せていた、この若い
呉服屋
(
ごふくや
)
の主人は、短い
口髭
(
くちひげ
)
に
縁
(
ふち
)
無しの
眼鏡
(
めがね
)
と云う、むしろ弁護士か会社員にふさわしい服装の持ち主だった。
お律と子等と
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
催
(
もよほ
)
し
講中
(
かうちう
)
の内にて
紺屋
(
こんや
)
五郎兵衞
蒔繪師
(
まきゑし
)
三右衞門米屋六兵衞
呉服屋
(
ごふくや
)
又兵衞の四
人
(
にん
)
を跡へ止め
別段
(
べつだん
)
に
酒肴
(
しゆかう
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
襷
(
たすき
)
がけのまゝ人に聞き/\
近在
(
きんざい
)
を
買物
(
かいもの
)
に駈け歩いて、
今日
(
きょう
)
は
斯様
(
こん
)
な処を歩きました、
妙
(
みょう
)
な処に
店
(
みせ
)
は出してない
呉服屋
(
ごふくや
)
がありましたと一々報告した。彼女は忽ち
近隣
(
きんりん
)
の人々と
懇意
(
こんい
)
になった。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
隣町の
呉服屋
(
ごふくや
)
へ
衣裳
(
いしょう
)
の見立に参ったり、それを
家中
(
うちじゅう
)
の手で裁縫したり、道具類だとか、
細々
(
こまごま
)
した手
廻
(
まわ
)
りの品々を用意したり、その中へ先方からは立派な
結納
(
ゆいのう
)
が届く、お友達にはお祝いの言葉やら
人でなしの恋
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
そこには、
大
(
おお
)
きな
呉服屋
(
ごふくや
)
がありました。
出
(
で
)
たり、
入
(
はい
)
ったりする
人々
(
ひとびと
)
で、そこの
門
(
かど
)
は、
黒山
(
くろやま
)
のようにぎわっていました。
灰色の姉と桃色の妹
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「なに
中
(
なか
)
へ
立
(
た
)
つ
呉服屋
(
ごふくや
)
が
儲
(
まう
)
け
過
(
す
)
ぎてるのさ」と
宗助
(
そうすけ
)
は
其道
(
そのみち
)
に
明
(
あか
)
るい
樣
(
やう
)
な
事
(
こと
)
を、
此
(
この
)
一
反
(
たん
)
の
銘仙
(
めいせん
)
から
推斷
(
すゐだん
)
して
答
(
こた
)
へた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
日頃
(
ひごろ
)
母子の家に
出入
(
でいり
)
する男といっては、日々勝手口へ御用を聞きに来る商人の
外
(
ほか
)
には、植木屋と
呉服屋
(
ごふくや
)
と
家作
(
かさく
)
の
差配人
(
さはいにん
)
と、それから
桑島
(
くわじま
)
先生という内科の医者くらいのものであろう。
寐顔
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
知
(
しら
)
せけるにそ初瀬留は
打驚
(
うちおどろ
)
き
早速
(
さつそく
)
來
(
きた
)
りて吉之助に
逢
(
あ
)
ひ私し故に
御勘當
(
ごかんだう
)
の御身となられし由
嘸
(
さぞ
)
かし
憎
(
にく
)
き者と
思召
(
おぼしめさ
)
れんが此上は私し何事も
御見繼
(
おみつぎ
)
申さんにより
何處
(
いづく
)
へも行き給はず五八の方に居給へとて夫より
呉服屋
(
ごふくや
)
へ言ひ付吉之助が
衣類
(
いるゐ
)
其外
(
そのほか
)
何不自由
(
なにふじいう
)
なく
送
(
おく
)
りければ是ぞ誠に
鷄卵
(
たまご
)
に四
角
(
かく
)
の
眞實
(
しんじつ
)
と
仕送
(
しおく
)
らるゝ身は思ふなるべし或日五八は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
呉服屋
(
ごふくや
)
の
番頭
(
ばんとう
)
は、うさんな
目
(
め
)
つきで、
輝
(
かがや
)
く
真珠
(
しんじゅ
)
や、あかがにの
指
(
ゆび
)
のような
赤
(
あか
)
いさんごをながめていましたが
黒い旗物語
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
町
(
まち
)
の、
大
(
おお
)
きな
呉服屋
(
ごふくや
)
で、
小僧
(
こぞう
)
が
入
(
い
)
り
用
(
よう
)
だということを
聞
(
き
)
いたので、そこへ、
吉雄
(
よしお
)
をやることにしました。
子供はばかでなかった
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
彼
(
かれ
)
は、
小学校
(
しょうがっこう
)
を
卒業
(
そつぎょう
)
すると、すぐ
都会
(
とかい
)
の
呉服屋
(
ごふくや
)
へ
奉公
(
ほうこう
)
に
出
(
だ
)
されました。それから、もう
何年
(
なんねん
)
たったでしょう。
彼
(
かれ
)
は、
勉強
(
べんきょう
)
して、
末
(
すえ
)
にはいい
商人
(
しょうにん
)
になろうと
思
(
おも
)
っているのでした。
隣村の子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
町
(
まち
)
といっても
家数
(
いえかず
)
の
少
(
すく
)
ない
小
(
ちい
)
さなさびしい
町
(
まち
)
で、
魚問屋
(
さかなどいや
)
や、
呉服屋
(
ごふくや
)
や、
荒物屋
(
あらものや
)
や、いろんな
商店
(
しょうてん
)
がありましたが、いちばん
魚問屋
(
さかなどいや
)
が
多
(
おお
)
くあって、
町全体
(
まちぜんたい
)
が
魚臭
(
さかなくさ
)
い
空気
(
くうき
)
に
包
(
つつ
)
まれていました。
けしの圃
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その
町
(
まち
)
には、
昔
(
むかし
)
からの
染物屋
(
そめものや
)
があり、また
呉服屋
(
ごふくや
)
や、
金物屋
(
かなものや
)
などがありました。
日
(
ひ
)
は、
西
(
にし
)
に
入
(
い
)
りかかっていました。
少年
(
しょうねん
)
は、あちらの
空
(
そら
)
のうす
黄色
(
きいろ
)
く、ほんのりと
色
(
いろ
)
づいたのが
悲
(
かな
)
しかったのです。
海のかなた
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ある
町
(
まち
)
の
呉服屋
(
ごふくや
)
の
店頭
(
てんとう
)
に
立
(
た
)
って
一人
(
ひとり
)
の
少女
(
しょうじょ
)
が、じっとそこに
飾
(
かざ
)
られた
人形
(
にんぎょう
)
に
見
(
み
)
いっていました。
人形
(
にんぎょう
)
は、
美
(
うつく
)
しい
着物
(
きもの
)
をきて、りっぱな
帯
(
おび
)
をしめて、
前
(
まえ
)
を
通
(
とお
)
る
人
(
ひと
)
たちを
誇
(
ほこ
)
らしげにながめていたのです。
生きた人形
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
私
(
わたし
)
の
家
(
いえ
)
の
近所
(
きんじょ
)
に
呉服屋
(
ごふくや
)
さんがありましてね。
風船虫
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“呉服屋(
呉服商
)”の解説
呉服商(ごふくしょう)は、日本において「呉服」とも称される、和服の販売に関わる商業事業者、商人。歴史的には、江戸時代に規模の拡大や業態の大きな改革を経て、明治時代以降における近代的な百貨店の発達の基礎を築いた。
現代においては、呉服屋、呉服店、呉服専門店、呉服小売商などとも称される。
(出典:Wikipedia)
呉
常用漢字
中学
部首:⼝
7画
服
常用漢字
小3
部首:⽉
8画
屋
常用漢字
小3
部首:⼫
9画
“呉服”で始まる語句
呉服店
呉服
呉服橋
呉服物
呉服船
呉服町
呉服商
呉服聖
呉服商賣
呉服問屋