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人通
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ひとどお
ふりがな文庫
“
人通
(
ひとどお
)” の例文
正吉
(
しょうきち
)
は、とぼとぼと
町
(
まち
)
の
方
(
ほう
)
をさして
歩
(
ある
)
いてゆきました。このあたりはもう
日
(
ひ
)
が
暮
(
く
)
れると、まったく
人通
(
ひとどお
)
りは
絶
(
た
)
えてしまったのです。
幸福のはさみ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
村人
(
むらびと
)
たちは夕ぐれ時、頭から手の先まですっかりつつみこんだかっこうで、
人通
(
ひとどお
)
りの少ないうら道とか、木のしげりあった
暗
(
くら
)
いじめじめした場所を
散歩
(
さんぽ
)
しているれいの男にでくわすと
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
王子
(
おうじ
)
は
百姓
(
ひゃくしょう
)
が
人通
(
ひとどお
)
りのない
谷奥
(
たにおく
)
へ
牛
(
うし
)
を
引
(
ひ
)
いて行くのを
妙
(
みょう
)
に
思
(
おも
)
って
赤い玉
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
電信柱
(
でんしんばしら
)
はいうに、
昼間
(
ひるま
)
は
人通
(
ひとどお
)
りがしげくて、
俺
(
おれ
)
みたいな
大
(
おお
)
きなものが
歩
(
ある
)
けないから、いまごろいつも
散歩
(
さんぽ
)
するのに
定
(
き
)
めている、と
答
(
こた
)
えた。
電信柱と妙な男
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そこは、
人通
(
ひとどお
)
りのない、
家
(
いえ
)
の
前
(
まえ
)
の
圃
(
はたけ
)
の
中
(
なか
)
でありました。
梅
(
うめ
)
の
木
(
き
)
も、かきの
木
(
き
)
も、すでに二、三
尺
(
じゃく
)
も
根
(
ね
)
もとのほうは
雪
(
ゆき
)
にうずもれていました。
雪だるま
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
「あすは、お
寺
(
てら
)
のお
開帳
(
かいちょう
)
で、どんなにかこの
辺
(
へん
)
は
人通
(
ひとどお
)
りの
多
(
おお
)
いことだろう。お
天気
(
てんき
)
であってくれればいいが。」といいました。
石をのせた車
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
雪
(
ゆき
)
のあるのは、ここだけだ。
村
(
むら
)
の
往来
(
おうらい
)
へ
出
(
で
)
れば、
人通
(
ひとどお
)
りがあるし、
歩
(
ある
)
くのが
楽
(
らく
)
になるからがまんをしろよ。さあ、
私
(
わたし
)
の
後
(
あと
)
についてくるだ。」
波荒くとも
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
こんなさびしい、
人通
(
ひとどお
)
りのない
晩
(
ばん
)
に、いまごろまで
露店
(
ろてん
)
を
出
(
だ
)
しているなんて
不思議
(
ふしぎ
)
なことだと、
父親
(
ちちおや
)
は
思
(
おも
)
いました。
幸福のはさみ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
けれど、あなたはおじょうぶですから、
安心
(
あんしん
)
なさいまし。わたしは、
枯
(
か
)
れれば、
明日
(
あす
)
にもあの
人通
(
ひとどお
)
りの
多
(
おお
)
い
道
(
みち
)
の
上
(
うえ
)
に
捨
(
す
)
てられてしまうかもしれません。
山へ帰りゆく父
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
乾
(
かわ
)
いた
道
(
みち
)
の
上
(
うえ
)
には、
枯
(
か
)
れた
落
(
お
)
ち
葉
(
ば
)
がころがって、
人通
(
ひとどお
)
りもない、しんとした
往来
(
おうらい
)
を、
怖
(
おそ
)
ろしい
男
(
おとこ
)
が、あのように、だまって
車
(
くるま
)
を
引
(
ひ
)
いてゆくのだろう……。
少女がこなかったら
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
勇吉
(
ゆうきち
)
が、
先
(
さき
)
になって、
光
(
こう
)
一は、
後
(
あと
)
からついて、
人通
(
ひとどお
)
りの
少
(
すく
)
ない、
白
(
しろ
)
く
乾
(
かわ
)
いた
真昼
(
まひる
)
の
往来
(
おうらい
)
を
駆
(
か
)
けていきました。
真昼のお化け
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
空
(
そら
)
が、
曇
(
くも
)
っていたせいもありますが、
町
(
まち
)
の
中
(
なか
)
は、
日
(
ひ
)
が
暮
(
く
)
れてからは、あまり
人通
(
ひとどお
)
りもありませんでした。
飴チョコの天使
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ちょうど、その
日
(
ひ
)
の
暮
(
く
)
れ
方
(
がた
)
でありました。
空
(
そら
)
は
曇
(
くも
)
って、
寒
(
さむ
)
い
風
(
かぜ
)
が
吹
(
ふ
)
いていました。あまり
人通
(
ひとどお
)
りもない、
雪道
(
ゆきみち
)
の
上
(
うえ
)
に、二つの
赤
(
あか
)
い
手袋
(
てぶくろ
)
がいっしょに
落
(
お
)
ちていました。
赤い手袋
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その
翌日
(
よくじつ
)
は、にわかに
天気
(
てんき
)
が
変
(
か
)
わりました。
朝
(
あさ
)
のうちから
木枯
(
こが
)
らしが
吹
(
ふ
)
きつのり、
日中
(
にっちゅう
)
も
人通
(
ひとどお
)
りが、
絶
(
た
)
えたのです。おじいさんは
早
(
はや
)
くから
戸
(
と
)
を
閉
(
し
)
めてしまいました。
とうげの茶屋
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ときどき
町
(
まち
)
の
人通
(
ひとどお
)
りのたくさんな、にぎやかな
巷
(
ちまた
)
の
方
(
ほう
)
から、なにか
物売
(
ものう
)
りの
声
(
こえ
)
や、また、
汽車
(
きしゃ
)
のゆく
音
(
おと
)
のような、かすかなとどろきが
聞
(
き
)
こえてくるばかりであります。
月夜と眼鏡
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
いい
月夜
(
つきよ
)
でありました。
二人
(
ふたり
)
は
長
(
なが
)
い
長
(
なが
)
い
町
(
まち
)
を
歩
(
ある
)
いてゆきました。だんだんゆくにつれて
場末
(
ばすえ
)
になるとみえて、
町
(
まち
)
の
中
(
なか
)
はさびしく、
人通
(
ひとどお
)
りも
少
(
すく
)
なく、
暗
(
くら
)
くなってきました。
海ほおずき
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
しかも、
彼
(
かれ
)
のいく
楽譜店
(
がくふてん
)
は、この
町
(
まち
)
でも、いちばん
人通
(
ひとどお
)
りの
多
(
おお
)
い、にぎやかなところでした。
しいたげられた天才
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「おれにも、あんな
子供
(
こども
)
の
時分
(
じぶん
)
があったのだ。」と、
考
(
かんが
)
えると、
金
(
きん
)
さんの
目
(
め
)
には、
人通
(
ひとどお
)
りのはげしい、
油
(
あぶら
)
のこげつく
臭
(
にお
)
いが
漂
(
ただよ
)
う、
狭
(
せま
)
い
夕日
(
ゆうひ
)
の
当
(
あ
)
たる
町
(
まち
)
の
景色
(
けしき
)
が
浮
(
う
)
かんでくるのです。
春風の吹く町
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
どこを
見
(
み
)
ても、
雪
(
ゆき
)
の
野原
(
のはら
)
で
真
(
ま
)
っ
白
(
しろ
)
でした。だんだん
町
(
まち
)
が
近
(
ちか
)
づくにつれて、
道
(
みち
)
の
上
(
うえ
)
に
人通
(
ひとどお
)
りが
多
(
おお
)
くなりました。
雪道
(
ゆきみち
)
の
上
(
うえ
)
を
歩
(
ある
)
いていくものもあれば、そりに
乗
(
の
)
っていくものもあります。
からすとうさぎ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
まったく
人通
(
ひとどお
)
りの
絶
(
た
)
えた
往来
(
おうらい
)
の
上
(
うえ
)
を、
車
(
くるま
)
を
引
(
ひ
)
いてゆく
有
(
あ
)
り
様
(
さま
)
を
目
(
め
)
に
描
(
えが
)
いたのでした。
少女がこなかったら
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
鉛色
(
なまりいろ
)
をした、
冬
(
ふゆ
)
の
朝
(
あさ
)
でした。
往来
(
おうらい
)
には、まだあまり
人通
(
ひとどお
)
りがなかったのです。
広
(
ひろ
)
い
路
(
みち
)
の
中央
(
ちゅうおう
)
を
電車
(
でんしゃ
)
だけが、
潮
(
うしお
)
の
押
(
お
)
しよせるようなうなり
声
(
ごえ
)
をたて、うす
暗
(
ぐら
)
いうちから
往復
(
おうふく
)
していました。
波荒くとも
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
町
(
まち
)
の
方
(
ほう
)
へつづく
道
(
みち
)
の
上
(
うえ
)
には、かげろうがたち、
空
(
そら
)
の
色
(
いろ
)
はまぶしかった。しずかな
真昼
(
まひる
)
で、
人通
(
ひとどお
)
りもありませんでした。
金魚売
(
きんぎょう
)
りのおじさんは、きっと、あっちの
露路
(
ろじ
)
へまがったのだろう。
夢のような昼と晩
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
この三
人
(
にん
)
は、
石段
(
いしだん
)
の
下
(
した
)
から二、三
段
(
だん
)
上
(
うえ
)
のところに
並
(
なら
)
んで
腰
(
こし
)
をけていましたが、その
前
(
まえ
)
をいく
人通
(
ひとどお
)
りもまれとなったのです。ちょうど、
母親
(
ははおや
)
が、
切
(
き
)
れかかったぞうりの
鼻緒
(
はなお
)
を
直
(
なお
)
していたときです。
石段に鉄管
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
まだ、ひる
前
(
まえ
)
で、あまり
人通
(
ひとどお
)
りのない
時分
(
じぶん
)
でした。
道
(
みち
)
の
片
(
かた
)
がわに一
軒
(
けん
)
の
染
(
そ
)
め
物
(
もの
)
店
(
てん
)
がありました。
表
(
おもて
)
へ
面
(
めん
)
した、ガラスのはまった
飾
(
かざ
)
り
窓
(
まど
)
には、
若
(
わか
)
い
女
(
おんな
)
の
人
(
ひと
)
がきるような、はでな
反物
(
たんもの
)
がかかっていました。
戦争はぼくをおとなにした
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
いつしか、
夜
(
よ
)
は、
更
(
ふ
)
けていきました。
人通
(
ひとどお
)
りがだんだん
少
(
すく
)
なくなりました。
哀
(
あわ
)
れな
女
(
おんな
)
の
弾
(
ひ
)
く
三味線
(
しゃみせん
)
の
音
(
ね
)
は、
風
(
かぜ
)
に
吹
(
ふ
)
き
消
(
け
)
されて、
唄
(
うた
)
をうたっている
声
(
こえ
)
は、
空
(
むな
)
しく
星晴
(
ほしば
)
れのした
空
(
そら
)
の
下
(
した
)
にかすれていました。
ある冬の晩のこと
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
通
常用漢字
小2
部首:⾡
10画
“人”で始まる語句
人
人間
人々
人気
人形
人数
人魂
人力車
人影
人目