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見通
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みとほ
ふりがな文庫
“
見通
(
みとほ
)” の例文
只
(
たゞ
)
一
部
(
ぶ
)
、三
角測量臺
(
かくそくりやうだい
)
の
見通
(
みとほ
)
しに
障
(
さは
)
る
爲
(
ため
)
に
切
(
き
)
り
拂
(
はら
)
はれた
空隙
(
すき
)
がそれを
導
(
みちび
)
いた。
火
(
ひ
)
の
子
(
こ
)
は
東隣
(
ひがしどなり
)
の
主人
(
しゆじん
)
の
屋根
(
やね
)
の一
角
(
かく
)
にどさりと
止
(
とま
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
床
(
とこ
)
わきの
袋戸棚
(
ふくろとだな
)
に、すぐに
箪笥
(
たんす
)
を
取着
(
とりつ
)
けて、
衣桁
(
いかう
)
が
立
(
た
)
つて、——さしむかひに
成
(
な
)
るやうに、
長火鉢
(
ながひばち
)
が
横
(
よこ
)
に、
谿河
(
たにがは
)
の
景色
(
けしき
)
を
見通
(
みとほ
)
しに
据
(
す
)
ゑてある。
飯坂ゆき
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
何故
(
なぜ
)
かならば
爲替
(
かはせ
)
の
見通
(
みとほ
)
しの
如
(
ごと
)
きことは、
多數
(
たすう
)
の
商人
(
しやうにん
)
多數
(
たすう
)
の
經濟界
(
けいざいかい
)
の
人
(
ひと
)
には
理解
(
りかい
)
の
仕惡
(
しにく
)
い
問題
(
もんだい
)
であり
内國市場
(
ないこくしぢやう
)
の
状況
(
じやうきやう
)
ばかりで
之
(
これ
)
が
判斷
(
はんだん
)
は
出來
(
でき
)
ぬ。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
予
(
わし
)
の
戀人
(
こひびと
)
よりも
美
(
うつく
)
しい!
何
(
なに
)
もかも
見通
(
みとほ
)
しの
太陽
(
たいやう
)
でも、
現世
(
このよ
)
創
(
はじま
)
って
以來
(
このかた
)
、
又
(
また
)
とは
彼女程
(
あれほど
)
の
女
(
をなご
)
をば
見
(
み
)
なんだのぢゃ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
何
(
なに
)
か
怒
(
おこ
)
つて
居
(
ゐ
)
らつしやるんぢやアなからうかてつて、
痛
(
ひど
)
く
彼婦
(
あのこ
)
が心配してえるんですよ、ナニお
前
(
まへ
)
は
失策
(
しくじ
)
る
気遣
(
きづかひ
)
はないよ、アノ
時
(
とき
)
奥
(
おく
)
の
見通
(
みとほ
)
しに
来
(
き
)
てエたのは
世辞屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
諸外國
(
しよぐわいこく
)
の
事情
(
じじやう
)
を
悉
(
こと/″\
)
く
頭
(
あたま
)
の
中
(
なか
)
に
入
(
い
)
れて
考
(
かんが
)
へなければならぬのであつて、
最
(
もつと
)
も
見通
(
みとほ
)
しの
立
(
た
)
ち
惡
(
にく
)
いものである。それで
常
(
つね
)
に
商賣人
(
しやうばいにん
)
に
累
(
るゐ
)
を
來
(
きた
)
すものである。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
「はてな。」とはじめて
氣
(
き
)
が
着
(
つ
)
いて、
主人
(
あるじ
)
が
渡
(
わた
)
して
行
(
い
)
つた
鍵
(
かぎ
)
をガツチリ、
狼狽眼
(
うろたへまなこ
)
で
開
(
ひら
)
いて
見
(
み
)
ると、
這
(
こ
)
は
如何
(
いかに
)
。
箱
(
はこ
)
の
底
(
そこ
)
から、
階下
(
した
)
の
廊下
(
らうか
)
が
見通
(
みとほ
)
しであつた。
人参
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
それが
後
(
のち
)
に
成
(
な
)
つてから
方方
(
はう/″\
)
に
陸地測量部
(
りくちそくりやうぶ
)
の三
角測量臺
(
かくそくりやうだい
)
が
建
(
た
)
てられて
其
(
その
)
上
(
うへ
)
に
小
(
ちひ
)
さな
旗
(
はた
)
がひら/\と
閃
(
ひらめ
)
くやうに
成
(
な
)
つてから
其
(
その
)
森
(
もり
)
が
見通
(
みとほ
)
しに
障
(
さは
)
るといふので三四
本
(
ほん
)
丈
(
だけ
)
伐
(
き
)
らせられた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
西
(
にし
)
は
神通川
(
じんつうがは
)
の
堤防
(
ていばう
)
を
以
(
もつ
)
て
劃
(
かぎり
)
とし、
東
(
ひがし
)
は
町盡
(
まちはづれ
)
の
樹林
(
じゆりん
)
境
(
さかひ
)
を
爲
(
な
)
し、
南
(
みなみ
)
は
海
(
うみ
)
に
到
(
いた
)
りて
盡
(
つ
)
き、
北
(
きた
)
は
立山
(
りふざん
)
の
麓
(
ふもと
)
に
終
(
をは
)
る。
此間
(
このあひだ
)
十
里
(
り
)
見通
(
みとほ
)
しの
原野
(
げんや
)
にして、
山水
(
さんすゐ
)
の
佳景
(
かけい
)
いふべからず。
蛇くひ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
その
時
(
とき
)
、
横町
(
よこちやう
)
を
縱
(
たて
)
に
見通
(
みとほ
)
しの
眞空
(
まぞら
)
へ
更
(
さら
)
に
黒煙
(
こくえん
)
が
舞起
(
まひおこ
)
つて、
北東
(
ほくとう
)
の
一天
(
いつてん
)
が
一寸
(
いつすん
)
を
餘
(
あま
)
さず
眞暗
(
まつくら
)
に
代
(
かは
)
ると、
忽
(
たちま
)
ち、どゞどゞどゞどゞどゞと
言
(
い
)
ふ、
陰々
(
いん/\
)
たる
律
(
りつ
)
を
帶
(
お
)
びた
重
(
おも
)
く
凄
(
すご
)
い
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ともに
身體
(
からだ
)
を
休
(
やす
)
まして
些
(
ち
)
と
樂
(
らく
)
をさせようと
云
(
い
)
ふ、
其
(
それ
)
にも
舅
(
しうと
)
たちの
情
(
なさけ
)
はあつた。しかし
箔
(
はく
)
のついた
次男
(
じなん
)
どのには、
飛
(
とん
)
だ
蝶々
(
てふ/\
)
、
菜種
(
なたね
)
の
花
(
はな
)
を
見通
(
みとほ
)
しの
春心
(
はるごころ
)
、
納戸
(
なんど
)
で
爪
(
つめ
)
を
磨
(
と
)
がずに
居
(
ゐ
)
ようか。
一席話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
……あゝ、
家
(
いへ
)
らしい
家
(
いへ
)
が
皆
(
みな
)
取拂
(
とりはら
)
はれましたから、
見通
(
みとほ
)
しに
仙臺堀
(
ぜんだいぼり
)
も
見
(
み
)
えさうです。すぐ
向
(
むか
)
うに、
煙
(
けむり
)
だか、
雲
(
くも
)
だか、
灰汁
(
あく
)
のやうな
空
(
そら
)
にたゞ
一
(
いつ
)
ヶ
處
(
しよ
)
、
樹
(
き
)
がこんもりと、
青々
(
あを/\
)
して
見
(
み
)
えませう——
岩崎公園
(
いはさきこうゑん
)
。
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“見通(算置)”の解説
算置・算置き(さんおき)は、中世・近世(12世紀 - 19世紀)の日本に存在した占いの手法であり、およびそれを行う者とその職能である。陰陽師・易博士に比して、占師としては下層であり、街頭で声を上げて客を引き、算木を使用して占いを行った一種の芸能者である。。占屋算(うらやさん)、占い算(うらないさん)、占置(うらおき)、見通(みとおし)ともいう。能狂言『居杭』の登場人物(アド)「算置」(さんのき)として知られる。
(出典:Wikipedia)
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
通
常用漢字
小2
部首:⾡
10画
“見”で始まる語句
見
見惚
見物
見出
見下
見上
見送
見透
見做
見当