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明後日
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あさつて
ふりがな文庫
“
明後日
(
あさつて
)” の例文
「氣の毒なことに、門前で喰ひ止られて、泣く/\歸つたさうですが、いづれ
明後日
(
あさつて
)
は御處刑になる小三郎の、助命願ひでせうが——」
銭形平次捕物控:105 刑場の花嫁
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
今の下宿の払ひもしなければならぬ。月給は
明後日
(
あさつて
)
でなければ渡らないとすると、
否
(
いや
)
でも応でも其迄待つより外はなかつた。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
古実『中村さんは明日か
明後日
(
あさつて
)
帰ると云つてゐました。どうも
己
(
おれ
)
が行つて赤彦を興奮させて済まなかつたといつてゐました』
島木赤彦臨終記
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
「
明日
(
あす
)
、
明後日
(
あさつて
)
、
明々後日
(
やのあさつて
)
」と女は指を折つて、「
明々後日
(
やのあさつて
)
に
決定
(
きま
)
つたの。然しね、私は今になつて又氣が迷つて來たのよ」
少年の悲哀
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
「
明日
(
あした
)
帰らなければ、
明後日
(
あさつて
)
の朝はきつと帰つて来てよ。
不断着
(
ふだんぎ
)
だの、いろんなもの持つて行かなくつちやならないから。」
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
「
急
(
いそ
)
ぐつて先月
中
(
ぢう
)
に越す
筈
(
はづ
)
の所を
明後日
(
あさつて
)
の天長節迄待たしたんだから、どうしたつて
明日中
(
あしたぢう
)
に
探
(
さが
)
さなければならない。どこか心当りはないか」
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
明後日
(
あさつて
)
郡參事會へ行くさかいな、大阪へ𢌞はつて煙草入れ買うて來てやる。」なぞと
切羽
(
せつぱ
)
詰つたやうにいふ折もあつた。
兵隊の宿
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
さて、わたしも
寛
(
くつ
)
ろがう、
明日
(
あす
)
か
明後日
(
あさつて
)
、早速大磯に移ることにして、それから
皆
(
みんな
)
で真黒に丈夫になる競争をしよう。
愚かな父
(新字旧仮名)
/
犬養健
(著)
その代り、
明後日
(
あさつて
)
の晩に、パラス・ホテルへ連れて行くよ。二人でルウレットをやらう。それがいやなら今オペラがかかつてるさうだから観に行かう
落葉日記
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
「汽車で眠れない方が好いかも知れないわ、さうすれば
明後日
(
あさつて
)
から屹度昼間が取り戻せるようになるわ!」
F村での春
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
『
奈何
(
どう
)
です。』と健は言つた。『今日来なかつたのへ、
明日
(
あす
)
明後日
(
あさつて
)
の中に役場から又督促さして見ては?』
足跡
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「十日と云へば
明後日
(
あさつて
)
だ。
良
(
りやう
)
さんはもう一日二日延して、
榮
(
えい
)
さんに會ふてから學校へ行くとえゝのに。」
入江のほとり
(旧字旧仮名)
/
正宗白鳥
(著)
待兼て居る成らん因て明
朝
(
あさ
)
は是非とも出立致し度と言けるに長庵
否々
(
いや/\
)
此通り雨も
降
(
ふつ
)
て居ることゆえ
明日
(
あした
)
は一日見合せて
明後日
(
あさつて
)
出立
(
しゆつたつ
)
爲
(
なす
)
べしと
留
(
とゞ
)
めけれ共十兵衞は是を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
明後日
(
あさつて
)
都合がよくばと、先方からの申込み、善は急げだから、お前もそのつもりで、明日は髪をも結ひ、着物や襟の取合はせなども考へて、おくがよかろふと申しました。
こわれ指環
(新字旧仮名)
/
清水紫琴
(著)
「教場の普請を為るところがあるので、今日半日と
明日
(
あす
)
明後日
(
あさつて
)
と
休課
(
やすみ
)
になつたものですから」
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
今日
(
けふ
)
は三十
人
(
にん
)
の
患者
(
くわんじや
)
を
受
(
う
)
ければ、
明日
(
あす
)
は三十五
人
(
にん
)
來
(
く
)
る、
明後日
(
あさつて
)
は四十
人
(
にん
)
に
成
(
な
)
つて
行
(
ゆ
)
く、
恁
(
か
)
く
毎日
(
まいにち
)
、
毎月
(
まいげつ
)
同事
(
おなじこと
)
を
繰返
(
くりかへ
)
し、
打續
(
うちつゞ
)
けては
行
(
ゆ
)
くものゝ、
市中
(
まち
)
の
死亡者
(
しばうしや
)
の
數
(
すう
)
は
决
(
けつ
)
して
減
(
げん
)
じぬ。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「まあ、そんな御親切がお
有
(
あ
)
んなさるんだつたら……」客は幾らか冷かし気味に言つた。「あなた
直
(
ぢか
)
に言つて上げて下さいよ、幸ひ
明後日
(
あさつて
)
は金曜日で祈祷会なんでございますから。」
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
明日から
明後日
(
あさつて
)
へかけて、続続家へ着くことを想像するだけでも嬉しいのでした。
私の生ひ立ち
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
明後日
(
あさつて
)
コロンボに
入
(
い
)
ると云ふ日の夜、音楽会のありとてベツカの君誘ひ給ひたれば、
例
(
れい
)
は波の
音
(
おと
)
に
唯
(
たゞ
)
聞き
耽
(
ふけ
)
りて過ぎし日のまぼろしを追ふ頃を、髪上げ
衣
(
きぬ
)
更
(
か
)
へて
甲板
(
かふばん
)
に
出
(
い
)
で申し
候
(
さふら
)
ふに
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
さりとて
惡
(
わ
)
るく
成
(
な
)
り
過
(
す
)
ぎては
困
(
こま
)
れど
過不及
(
くわふきふ
)
の
取
(
とり
)
かぢは
心
(
こヽろ
)
一つよく
考
(
かんが
)
へて
應用
(
おうよう
)
なされ、
實
(
じつ
)
の
處
(
ところ
)
出立
(
しゆつたつ
)
は
明後日
(
あさつて
)
、
支度
(
したく
)
も
大方
(
おうかた
)
出來
(
でき
)
たれば
最早
(
もはや
)
お
目
(
め
)
にかヽるまじく
隨分
(
ずゐぶん
)
身躰
(
からだ
)
をいとひて
煩
(
わづら
)
ひ給ふな
経つくゑ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「もう、
明日
(
あした
)
、
明後日
(
あさつて
)
、
明々後日
(
しあさつて
)
……」
桑の実
(新字旧仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
明後日
(
あさつて
)
。私あなたをお訪ねするわ
吹雪物語:――夢と知性――
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
「
明日
(
あした
)
か
明後日
(
あさつて
)
、
家
(
うち
)
へ帰つて来た時きつと
逢
(
あ
)
はうね。いゝかい。きつとよ。約束してよ。あたいの
家
(
うち
)
へお
出
(
いで
)
よ。よくツて。」
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
「お鷹狩の日取りは
明後日
(
あさつて
)
だ。ぬかりはあるまいが、そのつもりで——。拙者には拙者の工夫がある。油斷をすると、手柄
比
(
くら
)
べにならうも知れぬぞ」
銭形平次捕物控:001 金色の処女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
明日
(
あす
)
は五人倒せ。
明後日
(
あさつて
)
は六人倒せ。さうやつて百人倒したら、わしがまた会はう。いいか。よし、帰れ。
かへらじと:日本移動演劇連盟のために
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
『婆さんだつて其通りチヤンと生きてゐる。ハヽヽ。兎に角弟の方も今年から寄越すさ。
明日
(
あす
)
と
明後日
(
あさつて
)
は休みで、四日から授業が始まる。その時
此児
(
これ
)
と一緒に。』
足跡
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「
今日
(
けふ
)
は約束があつて、
待
(
ま
)
ち
合
(
あは
)
せる人があるから
上
(
あ
)
がれないつて。
明日
(
あした
)
か
明後日
(
あさつて
)
屹度伺ひますからつて」
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
一遍
(
いつぺん
)
來とくれやす。
屹
(
きつ
)
とだツせ。……
明日
(
あした
)
……
明後日
(
あさつて
)
……そら
阿母
(
おかあ
)
はんが喜びはりまツせ。
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
明日
(
あした
)
は用が有つて行かなければならんのだから、持つて行かんと
拙
(
まづ
)
いて。未だ有つたね、無い? そりや可かん。一枚も無いんか、そりや可かん。それぢや、
明後日
(
あさつて
)
写しに行かう。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
内々は
彼方
(
あちら
)
がたに成たるも
口惜
(
くちを
)
し、まつりは
明後日
(
あさつて
)
、いよいよ我が
方
(
かた
)
が負け色と見えたらば、破れかぶれに暴れて暴れて、正太郎が
面
(
つら
)
に
疷
(
きず
)
一つ、我れも片眼片足なきものと思へば
為
(
し
)
やすし
たけくらべ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
定めつゝ
再度
(
ふたゝび
)
長庵に打向ひ云はるゝ通り
相違
(
さうゐ
)
なくは如何にもして五十兩
調達
(
てうだつ
)
せん宜しく御
頼
(
たの
)
み申しますと聞て長庵大いに悦び
聊
(
いさゝ
)
か相違は仕つらず
然
(
しか
)
らば
何頃
(
いつごろ
)
受取
(
うけとり
)
に參るべきやと申にぞ千太郎は
明後日
(
あさつて
)
來り給ひねと約束
固
(
かた
)
めて別れを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
明日
(
あす
)
も然らん、
明後日
(
あさつて
)
も…………
妄動
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
明日
(
あす
)
に、
明後日
(
あさつて
)
に来る。
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
「俺には大分わかつて來たが、——仕上げをし度いことがある。明日、いや、
明後日
(
あさつて
)
の方が宜い、——明後日の晩、お前の家で
碁
(
ご
)
を始めてくれないか」
銭形平次捕物控:188 お長屋碁会
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
明後日
(
あさつて
)
帰つて来てそれから
又
(
また
)
彼方
(
あつち
)
へ
去
(
い
)
つてしまふんだらう。え。お
糸
(
いと
)
ちやんはもう
其
(
そ
)
れなり
向
(
むか
)
うの人になつちまふんだらう。もう
僕
(
ぼく
)
とは会へないんだらう。」
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
この手紙が、美佐の冷たくなつたふところから取り出されるのは、
明後日
(
あさつて
)
の朝になるでしよう。
光は影を
(新字新仮名)
/
岸田国士
(著)
明後日
(
あさつて
)
は日曜だ、
何処
(
どこ
)
かへ行かうよ。その着物を見に三井へでも行かうか。いや、さうさう、
柏原
(
かしわばら
)
の奥さんが、お前の写真を是非欲いと言つて、会ふ
度
(
たび
)
に
聒
(
やかまし
)
く催促するんで
克
(
かな
)
はんよ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
『怎してつて、
昨晩
(
ゆべな
)
聞いだら、源助さん
明後日
(
あさつて
)
立つで、早く
準備
(
したく
)
せツてゐだす。』
天鵞絨
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
何
(
ど
)
うです一
遍
(
ぺん
)
逢
(
あ
)
つて
御覽
(
ごらん
)
になつちや、わざ/\
毛皮
(
けがは
)
の
着
(
つ
)
いただぶ/\したものなんか
着
(
き
)
て、
一寸
(
ちよつと
)
面白
(
おもしろ
)
いですよ。
何
(
なん
)
なら
御紹介
(
ごせうかい
)
しませう。
丁度
(
ちやうど
)
明後日
(
あさつて
)
の
晩
(
ばん
)
呼
(
よ
)
んで
飯
(
めし
)
を
食
(
く
)
はせる
事
(
こと
)
になつてゐるから。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
田中屋
(
たなかや
)
が
柔和
(
おとなし
)
ぶりにごまかされて、一つは
學問
(
がくもん
)
が
出來
(
でき
)
おるを
恐
(
おそ
)
れ、
我
(
わ
)
が
横町組
(
よこてうくみ
)
の
太郎吉
(
たらうきち
)
、三五
郎
(
らう
)
など、
内々
(
ない/\
)
は
彼方
(
あちら
)
がたに
成
(
なり
)
たるも
口惜
(
くちを
)
し、まつりは
明後日
(
あさつて
)
、いよ/\
我
(
わ
)
が
方
(
かた
)
が
負
(
ま
)
け
色
(
いろ
)
と
見
(
み
)
えたらば
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「近いうちに、竹中十兵衞といふ浪人者が來る筈だ。明日かも知れない、
明後日
(
あさつて
)
かも知れない、——來たら、誰にも逢はせずに、明神下の俺の家へつれて來てくれ」
銭形平次捕物控:278 苫三七の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
夫 あれが十六ン
日
(
ち
)
(指を折り)
明日
(
あす
)
、
明後日
(
あさつて
)
、……しあさつていつぱいには帰る筈です。
世帯休業
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
『怎してつて、
昨晩
(
ゆべな
)
聞いたら、源助さん
明後日
(
あさつて
)
立つで、早く
準備
(
したく
)
せツてゐたす。』
天鵞絨
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「かアさん。明日か
明後日
(
あさつて
)
、お墓まゐり……。」
来訪者
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
「ね親分、六十三の今日なら、明日は六十四でせう、
明後日
(
あさつて
)
で六十五、
明後々日
(
しあさつて
)
は六十六——」
銭形平次捕物控:073 黒い巾着
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「まあさういふわけですけど、丁度、香港からシャルジュウル・レユニつていふ会社の船が
明後日
(
あさつて
)
はいるんですの。それへ乗ると、
西貢
(
サイゴン
)
で前の船に追ひつける予定なんですわ。二日もゐればたくさんね」
落葉日記
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
『
明後日
(
あさつて
)
?』と、お定は目を
睜
(
みは
)
つた。
天鵞絨
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
明後日
(
あさつて
)
までは一日半も暇のあることですから、ゆる/\お搜しになりますやうに。ハイ左樣なら
銭形平次捕物控:204 美女罪あり
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
妻
明後日
(
あさつて
)
からまた、あたしの夫になる人よ。
世帯休業
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
「シ、シ、シ
明後日
(
あさつて
)
」
銭形平次捕物控:073 黒い巾着
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“明後日”の意味
《名詞》
明後日(あさって、みょうごにち)
今日の二日後であり、明明後日の前の日。
(出典:Wiktionary)
明
常用漢字
小2
部首:⽇
8画
後
常用漢字
小2
部首:⼻
9画
日
常用漢字
小1
部首:⽇
4画
“明後日”で始まる語句
明後日頃