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掲
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かゝ
ふりがな文庫
“
掲
(
かゝ
)” の例文
そして二
枚
(
まい
)
の
大畫
(
たいぐわ
)
(
今日
(
けふ
)
の
所謂
(
いはゆ
)
る
大作
(
たいさく
)
)が
並
(
なら
)
べて
掲
(
かゝ
)
げてある
前
(
まへ
)
は
最
(
もつと
)
も
見物人
(
けんぶつにん
)
が
集
(
たか
)
つて
居
(
ゐ
)
る二
枚
(
まい
)
の
大畫
(
たいぐわ
)
は
言
(
い
)
はずとも
志村
(
しむら
)
の
作
(
さく
)
と
自分
(
じぶん
)
の
作
(
さく
)
。
画の悲み
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
前
(
まへ
)
に
内外
(
ないがい
)
の
火山
(
かざん
)
を
巡見
(
じゆんけん
)
した
場合
(
ばあひ
)
の
記事
(
きじ
)
を
掲
(
かゝ
)
げて
置
(
お
)
いたが、
諸君
(
しよくん
)
若
(
も
)
し
兩方
(
りようほう
)
を
比較
(
ひかく
)
せられたならば、
國内
(
こくない
)
の
火山作用
(
かざんさよう
)
は
概
(
がい
)
して
穩
(
おだや
)
かであつて
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
田口君に就きて猶言ふべきこと多けれども、そは他日機会を見て
此処
(
こゝ
)
に
掲
(
かゝ
)
ぐべし、乞ふ吾人をして眼を明治文学史の巨人なる福沢諭吉君に転ぜしめよ。
明治文学史
(新字旧仮名)
/
山路愛山
(著)
艦長松島海軍大佐
(
かんちやうまつしまかいぐんたいさ
)
は
此時
(
このとき
)
ちつとも
騷
(
さは
)
がず、
平然
(
へいぜん
)
として
指揮
(
しき
)
する
信號
(
しんがう
)
の
言
(
ことば
)
、
信號兵
(
しんがうへい
)
は
命
(
めい
)
を
奉
(
ほう
)
じて
信號旗
(
しんがうき
)
を
高
(
たか
)
く
掲
(
かゝ
)
げた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
「見ろ、あの通りだ。奉納の額に
掲
(
かゝ
)
げた二本の矢が一本になつてゐる——それも羽は鷹の羽、間違ひはあるまい」
銭形平次捕物控:195 若党の恋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
両側へずーっと
地口行灯
(
じぐちあんどう
)
を
掲
(
かゝ
)
げ、絹張に致して、良い
画工
(
えかき
)
に
種々
(
さま/″\
)
の絵を
描
(
か
)
かせ、上には花傘を附けまして両側へ数十本
立列
(
たちつら
)
ね、造り花や飾物が出来ます。
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
『こんなもの、見てゐても
仕樣
(
しやう
)
がない。』と、小池は砂だらけの階段を下りて、
廂
(
ひさし
)
の下に
掲
(
かゝ
)
げてある
繪馬
(
ゑま
)
の
類
(
たぐひ
)
を一つ/\見ながら、
後
(
うしろ
)
の方へ𢌞はらうとした。
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
人目
(
ひとめ
)
に
附易
(
つきやす
)
き
天井裏
(
てんじやうゝら
)
に
掲
(
かゝ
)
げたる
熊手
(
くまで
)
によりて、一
年
(
ねん
)
若干
(
そくばく
)
の
福利
(
ふくり
)
を
掻
(
か
)
き
招
(
まね
)
き
得
(
う
)
べしとせば
斃
(
たふ
)
せ/\の
数
(
かず
)
ある
呪
(
のろ
)
ひの
今日
(
こんにち
)
に
於
(
おい
)
て、そは
余
(
あま
)
りに
公明
(
こうめい
)
に
失
(
しつ
)
したるものにあらずや
もゝはがき
(新字旧仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
そして正面の窓の上には、醫聖ヒポクラテスの畫像が
掲
(
かゝ
)
げてあツた。其の畫像が、光線の具合で、妙に淋しく陰氣に見えて、
恰
(
まる
)
で幽靈かと思はれる。天氣の故か、室は
嫌
(
いや
)
に薄暗い。
解剖室
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
〔譯〕心
靜
(
しづか
)
にして、
方
(
まさ
)
に能く白日を知る。眼明かにして、始めて青天を識り
會
(
え
)
すと。此れ
程伯氏
(
ていはくし
)
の句なり。青天白日は、常に我に在り。宜しく之を
座右
(
ざいう
)
に
掲
(
かゝ
)
げて、以て
警戒
(
けいかい
)
と爲すべし。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
而
(
しか
)
して
其中
(
そのうち
)
にも
學海先生
(
ガクカイセンセイ
)
が
國民
(
こくみん
)
の
友
(
とも
)
に
掲
(
かゝ
)
げられし
評文
(
ひようぶん
)
は
特
(
こと
)
に
見目立
(
みめた
)
ちて
見
(
み
)
えぬ。
「罪と罰」の殺人罪
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
余が記名して毎日新聞に
掲
(
かゝ
)
げたる「軍国時代の言論」の一篇、
端
(
はし
)
なくも検事の起訴する所となり、同じき三十日を以て東京地方裁判所に公判開廷せらるべきの通知到来するや、廿八日の夜
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
謎
(
なぞ
)
も有れば
画探
(
ゑさが
)
しも有る、
首
(
はじめ
)
の
方
(
はう
)
には小説を
掲
(
かゝ
)
げて、
口画
(
くちゑ
)
も
挿画
(
さしゑ
)
も有る、
是
(
これ
)
が
総
(
すべ
)
て社員の手から
成
(
な
)
るので、
其
(
そ
)
の
筆耕
(
ひつこう
)
は
山田
(
やまだ
)
と
私
(
わたし
)
とで
分担
(
ぶんたん
)
したのです、
山田
(
やまだ
)
は
細字
(
さいじ
)
を
上手
(
じやうづ
)
に書きました、
私
(
わたし
)
のは
甚
(
はなは
)
だ
醜
(
きたな
)
い
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
「
其
(
そ
)
の
通
(
とほ
)
り。」と
傲然
(
がうぜん
)
として、
坊主
(
ばうず
)
は
身構
(
みがま
)
へ
為
(
し
)
て
袖
(
そで
)
を
掲
(
かゝ
)
げた。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ほのかにも
掲
(
かゝ
)
げつつ、
水
(
み
)
の
面
(
も
)
見る
女
(
をんな
)
の
瞳
(
ひとみ
)
。
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
おとろへた
眼
(
め
)
を
歩哨
(
ほせう
)
の
掲
(
かゝ
)
げた
燈
(
ともしび
)
に
投
(
な
)
げ
生ける銃架:――満洲駐屯軍兵卒に――
(新字旧仮名)
/
槙村浩
(著)
我
(
わ
)
が
一等運轉手
(
チーフメート
)
は
急
(
いそが
)
はしく
後部甲板
(
こうぶかんぱん
)
に
走
(
はし
)
つたが、
忽
(
たちま
)
ち
一令
(
いちれい
)
を
掛
(
か
)
けると、
一個
(
いつこ
)
の
信號水夫
(
しんがうすゐふ
)
は、
右手
(
ゆんで
)
に
高
(
たか
)
く
白色球燈
(
はくしよくきうとう
)
を
掲
(
かゝ
)
げて、
左舷船尾
(
さげんせんび
)
の「デツキ」に
立
(
た
)
つた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
船の中まで
飛沫
(
しぶき
)
ましたが、やがてその音もハタと止んで周助の手に灯の入つた提灯が
掲
(
かゝ
)
げられると、船の中の一箇所、齒の拔けたやうに人が缺けて居るのです。
銭形平次捕物控:201 凉み船
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
技術
(
ぎじゆつ
)
の
巧拙
(
かうせつ
)
は
問
(
と
)
ふ
處
(
ところ
)
でない、
掲
(
かゝ
)
げて
以
(
もつ
)
て
衆人
(
しゆうじん
)
の
展覽
(
てんらん
)
に
供
(
きよう
)
すべき
製作
(
せいさく
)
としては、いかに
我慢強
(
がまんづよ
)
い
自分
(
じぶん
)
も
自分
(
じぶん
)
の
方
(
はう
)
が
佳
(
い
)
いとは
言
(
い
)
へなかつた。さなきだに
志村
(
しむら
)
崇拜
(
すうはい
)
の
連中
(
れんちゆう
)
は、これを
見
(
み
)
て
歡呼
(
くわんこ
)
して
居
(
ゐ
)
る。
画の悲み
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
つぎに
著者
(
ちよしや
)
が
編纂
(
へんさん
)
した
注意書
(
ちゆういしよ
)
を
掲
(
かゝ
)
げることにする。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
海面
(
かいめん
)
より
高
(
たか
)
き
白色
(
はくしよく
)
の
光
(
ひかり
)
は
海上法
(
かいじやうほふ
)
に
從
(
したが
)
ひ
甲板
(
かんぱん
)
より二十
尺
(
しやく
)
以上
(
いじやう
)
高
(
たか
)
く
掲
(
かゝ
)
げられたる
檣燈
(
しやうとう
)
にて、
今
(
いま
)
や、
何等
(
なにら
)
かの
船
(
ふね
)
は、
我
(
わ
)
が
弦月丸
(
げんげつまる
)
の
後
(
あと
)
を
追
(
お
)
ふて
進航
(
しんかう
)
しつゝ
來
(
きた
)
るのであつた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
平次に言はれると、棒の先へ引つかけた浴衣を、高々と
掲
(
かゝ
)
げた八五郎は
銭形平次捕物控:310 闇に飛ぶ箭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
その全文を
掲
(
かゝ
)
げると
銭形平次捕物控:098 紅筆願文
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
掲
常用漢字
中学
部首:⼿
11画
“掲”を含む語句
掲載
掲示板
掲焉
掲諦
波羅僧掲諦
波羅掲諦
掲示
掲燈
掲示場
令掲示
前掲
大掲図
忽都魯掲里迷失
掲句
掲陽嶺
掲陽鎮