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引入
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ひきい
ふりがな文庫
“
引入
(
ひきい
)” の例文
往還
(
わうくわん
)
よりすこし
引入
(
ひきい
)
りたる
路
(
みち
)
の
奥
(
おく
)
に
似
(
に
)
つかぬ
幟
(
のぼり
)
の
樹
(
た
)
てられたるを何かと問へば、
酉
(
とり
)
の
市
(
まち
)
なりといふ。
行
(
ゆ
)
きて見るに
稲荷
(
いなり
)
の
祠
(
ほこら
)
なり。
もゝはがき
(新字旧仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
再び夢心に
引入
(
ひきい
)
れられもしたのでありましょうけれど、なかなか、そんな事を云っていられる
混雑方
(
こんざつかた
)
ではなかったのです。
甲乙
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
今歳
(
ことし
)
のなつの
避暑
(
へきしよ
)
には
伊香保
(
いかほ
)
に
行
(
ゆ
)
かんか
磯部
(
いそべ
)
にせんか、
知
(
し
)
る
人
(
ひと
)
おほからんは
佗
(
わび
)
しかるべし、
牛
(
うし
)
ながら
引入
(
ひきい
)
れる
中川
(
なかゞは
)
のやどり
手近
(
てぢか
)
くして
心安
(
こゝろやす
)
き
所
(
ところ
)
なからずやと
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
それにも
拘
(
かかわ
)
らず、由紀子の肉体的魅力に満足しなかった卓二は、
京野
(
きょうの
)
夢子という映画女優上りの妖しき女を
引入
(
ひきい
)
れ、由紀子の見る前もはばからず、同じ屋根の下で
奇談クラブ〔戦後版〕:03 鍵
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
話
(
はなし
)
を
聞
(
き
)
いて
見
(
み
)
ると、
如何
(
いか
)
にも
面白
(
おもしろ
)
さうなので、つい/\
魔道
(
まだう
)
に
引入
(
ひきい
)
れられて
了
(
しま
)
つた。
探検実記 地中の秘密:01 蛮勇の力
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
▼ もっと見る
車上
(
しやじやう
)
の
人
(
ひと
)
は
目早
(
めばや
)
く
認
(
みと
)
めて、オヽ
此處
(
こゝ
)
なり
此處
(
こゝ
)
へ
一寸
(
ちよつと
)
と
俄
(
にはか
)
の
指圖
(
さしづ
)
に
一聲
(
いつせい
)
勇
(
いさ
)
ましく
引入
(
ひきい
)
れる
車
(
くるま
)
門口
(
かどぐち
)
に
下
(
お
)
ろす
梶棒
(
かぢぼう
)
と
共
(
とも
)
にホツト
一息
(
ひといき
)
内
(
うち
)
には
女共
(
をんなども
)
が
口々
(
くち/″\
)
に
入
(
い
)
らつしやいまし。
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
と呼ぶ、……本を読んでたとは、からりと調子が変って、
引入
(
ひきい
)
れられそうに
滅入
(
めい
)
って聞えた。
霰ふる
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
ともすれば昏々と死の淵に
引入
(
ひきい
)
れられそうな幽里子は、
僅
(
わず
)
かに夢幻の眼を開くと
奇談クラブ〔戦後版〕:05 代作恋文
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
と
呼
(
よ
)
ぶ、……
本
(
ほん
)
を
讀
(
よ
)
んでたとは、からりと
調子
(
てうし
)
が
變
(
かは
)
つて、
引入
(
ひきい
)
れられさうに
滅入
(
めい
)
つて
聞
(
きこ
)
えた。
霰ふる
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
有無を言わせずに
引入
(
ひきい
)
れて枕席に
侍
(
はべ
)
らせた例もあり、ひどいのになると、櫓の上に立って、自分の鉄砲の腕前を試すために、城下を通る町人を、鳥を撃つように撃ち殺した大名さえあります。
奇談クラブ〔戦後版〕:10 暴君の死
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
ましてや
夜
(
よる
)
でも
夜中
(
よなか
)
でも
傘屋
(
かさや
)
の
吉
(
きち
)
が
來
(
き
)
たとさへ
言
(
い
)
へば
寢間着
(
ねまき
)
のまゝで
格子戸
(
かうしと
)
を
明
(
あ
)
けて、
今日
(
けふ
)
は
一日
(
いちにち
)
遊
(
あそ
)
びに
來
(
こ
)
なかつたね、
何
(
ど
)
うかお
爲
(
し
)
か、
案
(
あん
)
じて
居
(
ゐ
)
たにと
手
(
て
)
を
取
(
と
)
つて
引入
(
ひきい
)
れられる
者
(
もの
)
が
他
(
ほか
)
にあらうか
わかれ道
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
最
(
もつと
)
も
上手
(
じやうず
)
が
演
(
えん
)
ずるのを
聞
(
き
)
いたら、
話
(
はなし
)
の
呼吸
(
こきふ
)
と、
声
(
こゑ
)
の
調子
(
てうし
)
で、
客
(
きやく
)
をうまく
引入
(
ひきい
)
れるかも
知
(
し
)
れぬが、こゝでは
随筆
(
ずゐひつ
)
に
文章
(
ぶんしやう
)
で
書
(
か
)
いたのと、
筆記本
(
ひつきぼん
)
に
言語
(
げんご
)
のまゝ
記
(
しる
)
したものとを
比較
(
ひかく
)
して、おなじ
言葉
(
ことば
)
ながら
怪力
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
まだ誠の神の
教
(
おしえ
)
を耳に入れようともしない余吾之介ですが、それでも近頃は、鹿の子の敬虔な日常に
引入
(
ひきい
)
れられて、何んとなく謙虚な心構えになって行くのをどんなに嬉しく眺めて来たことでしょう。
十字架観音
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
勢
(
いきほ
)
ひよく
引入
(
ひきい
)
れしが
客
(
きやく
)
を
下
(
お
)
ろして
扨
(
さて
)
おもへば
恥
(
はづ
)
かしゝ、
記憶
(
きおく
)
に
存
(
のこ
)
る
店
(
みせ
)
がまへ
今
(
いま
)
の
我
(
わ
)
が
身
(
み
)
には
往昔
(
むかし
)
ながら
世
(
よ
)
の
人
(
ひと
)
は
未
(
ま
)
だ
昨日
(
きのふ
)
といふ
去年
(
きよねん
)
一昨年
(
をとゝし
)
、
同商中
(
どうしやうちゆう
)
の
組合曾議
(
くみあひくわいぎ
)
或
(
あるひ
)
は
何某
(
なにがし
)
の
懇親曾
(
こんしんくわい
)
に
登
(
のぼ
)
りなれし
梯子
(
はしご
)
なり
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
唯吉
(
たゞきち
)
も
引入
(
ひきい
)
れられたやうに
笑
(
わら
)
ひながら
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
盡
(
つく
)
さして
引入
(
ひきい
)
れし
利
(
り
)
も
少
(
すく
)
なからず
世
(
よ
)
は
塞翁
(
さいをう
)
がうまき
事
(
こと
)
して
幾歳
(
いくとせ
)
すぎし
朝日
(
あさひ
)
のかげ
昇
(
のぼ
)
るが
如
(
ごと
)
き
今
(
いま
)
の
榮
(
さかゑ
)
は
皆
(
みな
)
松澤
(
まつざは
)
が
庇護
(
かげ
)
なるものから
喉元
(
のどもと
)
すぐれば
忘
(
わす
)
るゝ
熱
(
あつ
)
さ
斯
(
か
)
く
對等
(
たいとう
)
の
地位
(
ちゐ
)
に
至
(
いた
)
れば
目
(
め
)
の
上
(
うへ
)
の
瘤
(
こぶ
)
うるさくなりて
獨
(
ひと
)
りつく/″\
案
(
あん
)
ずるやう
徑
(
けい
)
十町
(
じつちやう
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
づかしや
女子
(
をんな
)
の
身
(
み
)
不似合
(
ふにあひ
)
の
菓
(
くだ
)
もの
賣
(
う
)
りも
一重
(
ひとへ
)
に
活計
(
みすぎ
)
の
爲
(
ため
)
のみならず
便
(
たよ
)
りもがな
尋
(
たづ
)
ねたやの一
心
(
しん
)
なりしが
縁
(
ゑに
)
しあやしく
引
(
ひ
)
く
方
(
かた
)
ありて
不圖
(
ふと
)
呼
(
よ
)
び
入
(
い
)
れられし
黒塗塀
(
くろぬりべい
)
お
勝手
(
かつて
)
もとに
商
(
あきな
)
ひせし
時
(
とき
)
後
(
あと
)
にて
聞
(
き
)
けば
御稽古
(
おけいこ
)
がへりとや
孃
(
じやう
)
さまの
乘
(
め
)
したる
車
(
くるま
)
勢
(
いきほ
)
ひよく
御門内
(
ごもんうち
)
へ
引入
(
ひきい
)
るゝとて
出
(
い
)
でんとする
我
(
われ
)
と
行違
(
ゆきちが
)
ひしが
何
(
なに
)
に
觸
(
ふ
)
れけん
我
(
わ
)
がさしたる
櫛車
(
くしくるま
)
の
前
(
まへ
)
には
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
引
常用漢字
小2
部首:⼸
4画
入
常用漢字
小1
部首:⼊
2画
“引”で始まる語句
引
引込
引摺
引返
引張
引掛
引籠
引立
引緊
引出