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專
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もつぱ
ふりがな文庫
“
專
(
もつぱ
)” の例文
新字:
専
其
(
そ
)
の
時
(
とき
)
畑
(
はた
)
には
刷毛
(
はけ
)
の
先
(
さき
)
でかすつた
樣
(
やう
)
に
麥
(
むぎ
)
や
小麥
(
こむぎ
)
で
仄
(
ほのか
)
に
青味
(
あをみ
)
を
保
(
たも
)
つて
居
(
ゐ
)
る。それから
冬
(
ふゆ
)
は
又
(
また
)
百姓
(
ひやくしやう
)
をして
寂
(
さび
)
しい
外
(
そと
)
から
專
(
もつぱ
)
ら
内
(
うち
)
に
力
(
ちから
)
を
致
(
いた
)
させる。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
四世
本因坊
(
ほんいんばう
)
の名人
道策
(
だうさく
)
が、日本の
圍碁
(
ゐご
)
を黄金時代に
導
(
みちび
)
き、町方にも
專
(
もつぱ
)
ら碁が行はれた頃、丁度今日の
麻雀
(
マージヤン
)
などのやうに一時に流行を
極
(
きは
)
めた時分です。
銭形平次捕物控:022 名馬罪あり
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
伊太利
(
イタリー
)
のさる
繁華
(
はんくわ
)
なる
港
(
みなと
)
に
宏大
(
りつぱ
)
な
商會
(
しやうくわい
)
を
立
(
た
)
てゝ、
專
(
もつぱ
)
ら
貿易事業
(
ぼうえきじげふ
)
に
身
(
み
)
を
委
(
ゆだ
)
ねて
居
(
を
)
る
由
(
よし
)
、おぼろながらに
傳
(
つた
)
へ
聞
(
き
)
くのみ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
配分されしかば其金を懷中して所々を
徘徊
(
はいくわい
)
なし
專
(
もつぱ
)
ら賭博に身を入又大酒を呑己が有に任せて女郎
藝者
(
げいしや
)
を
買
(
かひ
)
金銀を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
けれども
大昔
(
おほむかし
)
には、うたと
名
(
な
)
づくべきものが
多
(
おほ
)
かつたので、そのうち、
一番
(
いちばん
)
後
(
あと
)
に
出來
(
でき
)
て、
一番
(
いちばん
)
完全
(
かんぜん
)
になつたものが、うたといふ
名
(
な
)
を
專
(
もつぱ
)
らにしたのであります。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
▼ もっと見る
私
(
わたし
)
が
手
(
て
)
をついて
畏
(
かしこ
)
まると、
先生
(
せんせい
)
にはお
客分
(
きやくぶん
)
で
仔細
(
しさい
)
ないのに、
宙外
(
ちうぐわい
)
さんも
煙
(
けむ
)
に
卷
(
ま
)
かれて、
肩
(
かた
)
を
四角
(
しかく
)
に
坐
(
すわ
)
り
直
(
なほ
)
つて、
酒
(
さけ
)
のいきを、はあはあと、
專
(
もつぱ
)
らピンと
撥
(
は
)
ねた
髯
(
ひげ
)
を
揉
(
も
)
んだ。
春着
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
それで
考古學
(
こうこがく
)
では、
遺物
(
いぶつ
)
ばかりで
研究
(
けんきゆう
)
しなければならぬごく
古
(
ふる
)
い
時代
(
じだい
)
、あるひは
遺物
(
いぶつ
)
を
主
(
おも
)
に
使
(
つか
)
つて
研究
(
けんきゆう
)
しなければならぬ
古
(
ふる
)
い
時代
(
じだい
)
のことを
專
(
もつぱ
)
ら
調
(
しら
)
べて
行
(
ゆ
)
くのであります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
是
(
こ
)
れ
何
(
なん
)
の
徳
(
とく
)
に
遵
(
したが
)
ふ
哉
(
や
)
。
此
(
こ
)
れ
其
(
その
)
尤
(
もつと
)
も
大
(
おほい
)
に
(五三)
彰明
(
しやうめい
)
較著
(
かうちよ
)
なる
者也
(
ものなり
)
。
近世
(
きんせい
)
に
至
(
いた
)
るが
若
(
ごと
)
き、
(五四)
操行
(
さうかう
)
不軌
(
ふき
)
、
專
(
もつぱ
)
ら
(五五)
忌諱
(
きき
)
を
犯
(
をか
)
し、
而
(
しか
)
も
終身
(
しうしん
)
逸樂
(
いつらく
)
し、
富厚
(
ふうこう
)
、
世
(
よ
)
を
累
(
かさ
)
ねて
絶
(
た
)
えず。
国訳史記列伝:01 伯夷列伝第一
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
その弟で四つになつたばかりの富太郎に、女中のお染と下男の六兵衞を附けて、根岸の寮に置き、
專
(
もつぱ
)
ら身體の弱い富太郎の養生をさせて居りました。
銭形平次捕物控:015 怪伝白い鼠
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
榮
(
さか
)
ゆる事天の
惠
(
めぐ
)
みとは
云乍
(
いひなが
)
ら一ツには大岡越前守殿の
明智
(
めいち
)
英斷
(
えいだん
)
に
依
(
よ
)
るものなりと
專
(
もつぱ
)
ら
當時
(
たうじ
)
人々
(
ひと/″\
)
噂
(
うはさ
)
をなせしとぞ
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
と
分別
(
ふんべつ
)
をするから、
礫
(
つぶて
)
を
打
(
う
)
つたり、
煙管
(
きせる
)
の
雁首
(
がんくび
)
で
引拂
(
ひつぱら
)
ふなど、
今
(
いま
)
然
(
さ
)
やうな
陣笠
(
ぢんがさ
)
の
勢子
(
せこ
)
の
業
(
わざ
)
は
振舞
(
ふるま
)
はぬ、
大將
(
たいしやう
)
は
專
(
もつぱ
)
ら
寛仁大度
(
くわんにんたいど
)
の
事
(
こと
)
と、
即
(
すなは
)
ち
黒猫
(
くろねこ
)
を、ト
御新造
(
ごしんぞ
)
の
聲
(
こゑ
)
を
内證
(
ないしよう
)
で
眞似
(
まね
)
て
二た面
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
此
(
この
)
裝甲
(
さうかう
)
は
現今
(
げんこん
)
專
(
もつぱ
)
ら
行
(
おこな
)
はれて
居
(
を
)
るハーベー
式
(
しき
)
の
堅硬法
(
けんかうほふ
)
を
施
(
ほどこ
)
したる
鋼板
(
こうはん
)
若
(
もし
)
くは
白銅鋼板等
(
はくどうこうばんとう
)
よりは、
數層倍
(
すうそうばい
)
の
彈力性
(
だんりよくせい
)
と
抵抗力
(
ていこうりよく
)
を
有
(
いう
)
する
或
(
ある
)
新式裝甲板
(
しんしきさうかうばん
)
にて、
櫻木海軍大佐
(
さくらぎかいぐんたいさ
)
が
幾星霜
(
いくせいさう
)
の
間
(
あひだ
)
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
この
大英博物館
(
だいえいはくぶつかん
)
が
專
(
もつぱ
)
ら
古代
(
こだい
)
のものを
蒐集
(
しゆうしゆう
)
してゐますのに
對
(
たい
)
して、
今少
(
いますこ
)
し
新
(
あたら
)
しい
時代
(
じだい
)
の
美術品
(
びじゆつひん
)
や
歴史
(
れきし
)
に
關
(
かん
)
するものを
陳列
(
ちんれつ
)
したものに、ビクトリア・アルバート
博物館
(
はくぶつかん
)
といふのがロンドンにあります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
「ところでもう一つ、金田屋は拔け荷を扱つて居ると、
專
(
もつぱ
)
ら世上の噂だ。
此家
(
こゝ
)
に
南蠻
(
なんばん
)
物の鐵砲などはありやしないか」
銭形平次捕物控:222 乗合舟
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
右の通り
出役
(
しゆつやく
)
の者
取調
(
とりしら
)
べし上書付二通大岡越前守殿へ差出しけるに
依
(
よつ
)
て越州殿には
扨
(
さて
)
こそ
推量
(
すゐりやう
)
に
違
(
たが
)
はず外に
惡賊
(
あくぞく
)
有ことと是より
專
(
もつぱ
)
ら其本人を
種々
(
いろ/\
)
詮議
(
せんぎ
)
されけるとなん
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
此
(
この
)
魚形水雷
(
ぎよけいすいらい
)
は、
其
(
その
)
全長
(
ぜんちやう
)
僅
(
わず
)
かに二
呎
(
ヒート
)
三
吋
(
インチ
)
、
最大
(
さいだい
)
直徑
(
ちよくけい
)
三
吋
(
インチ
)
に
※
(
す
)
ぎず、
之
(
これ
)
を
今日
(
こんにち
)
の
海戰
(
かいせん
)
に
專
(
もつぱ
)
ら
行
(
おこな
)
はるゝ
保氏魚形水雷
(
ホルランドしぎよけいすいらい
)
に
比
(
ひ
)
すると、
其
(
その
)
大
(
おほい
)
さは七
分
(
ぶん
)
の一にも
足
(
た
)
らぬが、
氣室
(
きしつ
)
、
浮室
(
ふしつ
)
、
尾片等
(
びへんとう
)
の
設備
(
せつび
)
整然
(
せいぜん
)
として
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
普通
(
ふつう
)
の
圓塚
(
まるづか
)
が
專
(
もつぱ
)
ら
行
(
おこな
)
はれるようになりました。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
咄嗟
(
とつさ
)
の間の細工で、女や子供には出來ない藝と睨み、調べは
專
(
もつぱ
)
ら男に集中しましたが、それでも、東海坊をめぐる女の一群に關心を持たない平次ではありません。
銭形平次捕物控:111 火遁の術
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「へツ、お靜姐さんが、若くて綺麗なせゐぢやありませんか。世間では
專
(
もつぱ
)
らそんな事を言つて居ます」
銭形平次捕物控:259 軍学者の妾
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
中年過ぎからは
專
(
もつぱ
)
ら江戸中から美しい素人娘を
漁
(
あさ
)
り、それを金の力で強引に
妾
(
めかけ
)
にして、一人々々
閨房
(
けいぼう
)
の惡戯で殺して行つたといふ、恐ろしい噂が立つてゐたのです。
銭形平次捕物控:209 浮世絵の女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
專
(
もつぱ
)
ら五六歳から十歳に充たぬ幼童に一種の法を
施
(
ほどこ
)
して、その魂を『救はれた』とするのです。
銭形平次捕物控:202 隠し念仏
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
その音の
清濁
(
せいだく
)
をしらべるのが一番確かな方法とされ、明治の末頃まで
專
(
もつぱ
)
ら硬貨の流通してゐた頃は、東京の店にも、砥石を据ゑて、五十錢銀貨を一つ/\叩いてから受取る店があつたものです。
銭形平次捕物控:274 贋金
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
世間ぢや、
專
(
もつぱ
)
らそんな噂ですがね、小判の瓶なんてものは、さうピヨコピヨコ出て來るものぢやありませんね、それに主人の金兵衞は白梅の精に脅えて、梅の木の四方にしめ繩を張り、滅多に人を
銭形平次捕物控:284 白梅の精
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
專
部首:⼨
11画
“專”を含む語句
專有
專途
專門
專門家
專念
專修念佛
專心
專次
米專
專領
專門飜譯家
專門的術語
專門學科
專門外
專門上
專要
專用
專殿
專一
專横
...