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午後
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ごゝ
ふりがな文庫
“
午後
(
ごゝ
)” の例文
午後
(
ごゝ
)
は
降
(
ふ
)
り
止
(
や
)
んだが
晴
(
は
)
れさうにもせず
雲
(
くも
)
は
地
(
ち
)
を
這
(
は
)
ふようにして
飛
(
と
)
ぶ、
狹
(
せま
)
い
溪
(
たに
)
は
益々
(
ます/\
)
狹
(
せま
)
くなつて、
僕
(
ぼく
)
は
牢獄
(
らうごく
)
にでも
坐
(
すわ
)
つて
居
(
ゐ
)
る
氣
(
き
)
。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
清
(
きよ
)
らかな
水
(
みづ
)
が
滾々
(
こん/\
)
と
泉
(
いづ
)
み
流
(
なが
)
れて、
其邊
(
そのへん
)
の
草木
(
くさき
)
の
色
(
いろ
)
さへ
一段
(
いちだん
)
と
麗
(
うる
)
はしい、
此處
(
こゝ
)
で
一休憩
(
ひとやすみ
)
と
腰
(
こし
)
をおろしたのは、かれこれ
午後
(
ごゝ
)
の五
時
(
じ
)
近
(
ちか
)
く、
不思議
(
ふしぎ
)
なる
響
(
ひゞき
)
は
漸
(
やうや
)
く
近
(
ちか
)
くなつた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
入梅
(
つゆ
)
になッてからは
毎日
(
まいにち
)
の
雨降
(
あめふり
)
、
其
(
それ
)
が
辛
(
やつ
)
と
昨日
(
きのふ
)
霽
(
あが
)
ツて、庭
柘榴
(
ざくろ
)
の花に
今朝
(
けさ
)
は
珍
(
めづ
)
らしく
旭
(
あさひ
)
が
紅々
(
あか/\
)
と
映
(
さ
)
したと
思
(
おも
)
ツたも
束
(
つか
)
の
間
(
ま
)
、
午後
(
ごゝ
)
になると、また
灰色
(
はいいろ
)
の
雲
(
くも
)
が
空
(
そら
)
一面
(
いちめん
)
に
擴
(
ひろ
)
がり
虚弱
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
明
(
あ
)
くれは
日曜
(
にちえう
)
、
終日
(
ひねもす
)
寢
(
ね
)
て
居
(
い
)
ても
咎
(
とが
)
むる
人
(
ひと
)
は
無
(
な
)
し、
枕
(
まくら
)
を
相手
(
あひて
)
に
芋虫
(
いもむし
)
を
眞似
(
まね
)
びて、
表
(
おもて
)
の
格子
(
こうし
)
には
錠
(
でう
)
をおろしたまゝ、
人訪
(
ひとゝ
)
へとも
音
(
おと
)
もせず、いたづらに
午後
(
ごゝ
)
四
時
(
じ
)
といふ
頃
(
ころ
)
に
成
(
なり
)
ぬれば
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
午後
(
ごゝ
)
になつて
此
(
こ
)
の
例年
(
れいねん
)
にない
雪
(
ゆき
)
も
歇
(
や
)
んだ。
空
(
そら
)
が
左
(
さ
)
もがつかりしたやうにぼんやりした。おつぎが
騷
(
さわ
)
いだ
心
(
こゝろ
)
も
靜
(
しづ
)
まつて
又
(
また
)
水
(
みづ
)
を
汲
(
く
)
みに
出
(
で
)
た
時
(
とき
)
、
釣瓶
(
つるべ
)
の
底
(
そこ
)
は
重
(
おも
)
く
成
(
な
)
つて
抑
(
おさ
)
へた
鍵
(
かぎ
)
の
手
(
て
)
から
外
(
はづ
)
れようとして
居
(
ゐ
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
▼ もっと見る
小田原
(
をだはら
)
は
街
(
まち
)
まで
長
(
なが
)
い
其
(
その
)
入口
(
いりぐち
)
まで
來
(
く
)
ると
細雨
(
こさめ
)
が
降
(
ふ
)
りだしたが、それも
降
(
ふ
)
りみ
降
(
ふ
)
らずみたいした
事
(
こと
)
もなく
人車鐵道
(
じんしやてつだう
)
の
發車點
(
はつしやてん
)
へ
着
(
つ
)
いたのが
午後
(
ごゝ
)
の
何時
(
なんじ
)
。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
昨日
(
きのふ
)
の
午後
(
ごゝ
)
より
谷中
(
やなか
)
の
母
(
かゝ
)
さんが
急病
(
きうびやう
)
、
癪氣
(
しやくけ
)
で
御座
(
ござ
)
んすさうな、つよく
胸先
(
むなさき
)
へさし
込
(
こ
)
みまして、一
時
(
じ
)
はとても
此世
(
このよ
)
の
物
(
もの
)
では
有
(
あ
)
るまいと
言
(
い
)
ふたれど、お
醫者
(
いしや
)
さまの
皮下注射
(
ひかちうしや
)
やら
何
(
なに
)
やらにて
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
森閑
(
しんかん
)
とした
浴室
(
ゆどの
)
、
長方形
(
ちやうはうけい
)
の
浴槽
(
ゆぶね
)
、
透明
(
すきとほ
)
つて
玉
(
たま
)
のやうな
温泉
(
いでゆ
)
、これを
午後
(
ごゝ
)
二
時頃
(
じごろ
)
獨占
(
どくせん
)
して
居
(
を
)
ると、くだらない
實感
(
じつかん
)
からも、
夢
(
ゆめ
)
のやうな
妄想
(
まうざう
)
からも
脱却
(
だつきやく
)
して
了
(
しま
)
ふ。
都の友へ、B生より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
さるほどに
相添
(
あひそ
)
ひてより五
年
(
ねん
)
目
(
め
)
の
春
(
はる
)
、
梅
(
うめ
)
咲
(
さ
)
く
頃
(
ころ
)
のそゞろあるき、
土曜日
(
どえうび
)
の
午後
(
ごゝ
)
より
同僚
(
どうりよう
)
二三
人
(
にん
)
打
(
うち
)
つれ
立
(
た
)
ちて、
葛飾
(
かつしか
)
わたりの
梅屋敷
(
うめやしき
)
廻
(
まわ
)
り
歸
(
かへ
)
りは
廣小路
(
ひろこうぢ
)
あたりの
小料理
(
こりようり
)
やに、
酒
(
さけ
)
も
深
(
ふか
)
くは
呑
(
のま
)
ぬ
質
(
たち
)
なれば
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
死人
(
しにん
)
のやうな
顏
(
かほ
)
をして
僕
(
ぼく
)
の
歸
(
かへ
)
つて
來
(
き
)
たのを
見
(
み
)
て、
宿
(
やど
)
の
者
(
もの
)
は
如何
(
どん
)
なに
驚
(
おどろ
)
いたらう。
其驚
(
そのおどろき
)
よりも
僕
(
ぼく
)
の
驚
(
おどろ
)
いたのは
此日
(
このひ
)
お
絹
(
きぬ
)
が
來
(
き
)
たが、
午後
(
ごゝ
)
又
(
また
)
實家
(
じつか
)
へ
歸
(
かへ
)
つたとの
事
(
こと
)
である。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
不愉快
(
ふゆくわい
)
の
人車
(
じんしや
)
に
搖
(
ゆ
)
られて
此
(
こ
)
の
淋
(
さ
)
びしい
溪間
(
たにま
)
に
送
(
おく
)
り
屆
(
とゞ
)
けられることは、
頗
(
すこぶ
)
る
苦痛
(
くつう
)
であつたが、
今更
(
いまさら
)
引返
(
ひきか
)
へす
事
(
こと
)
も
出來
(
でき
)
ず、
其日
(
そのひ
)
の
午後
(
ごゝ
)
五
時頃
(
じごろ
)
、
此宿
(
このやど
)
に
着
(
つ
)
いた。
突然
(
とつぜん
)
のことであるから
宿
(
やど
)
の
主人
(
あるじ
)
を
驚
(
おどろ
)
かした。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
“午後(午前と午後)”の解説
午前(ごぜん)と午後(ごご)は、正子(真夜中)と正午(真昼)を境界にした時刻の区分である。時刻を12時間制で表現する場合は「午前」または「午後」を付加する。
(出典:Wikipedia)
午
常用漢字
小2
部首:⼗
4画
後
常用漢字
小2
部首:⼻
9画
“午後”で始まる語句
午後五時
午後六時
午後中
午後の茶
午後一時
午後二時
午後四時
午後四時半
午後四時頃
午後二時半頃