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ふりがな文庫
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英吉利
(
イギリス
)” の例文
独逸
(
ドイツ
)
は
屹度
(
きつと
)
最後の独逸人となるまで戦ふだらう、
露西亜
(
ロシア
)
人もまた最後の露西亜人となるまで戦ふだらうが、唯
英吉利
(
イギリス
)
人は——さうさ
茶話:01 大正四(一九一五)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
言い忘れていたが、博士は、これも、ひとりの
英吉利
(
イギリス
)
旦那からの拝領物であるところの、
硝子
(
たま
)
の欠けた鼻眼鏡をかけているのである。
ヤトラカン・サミ博士の椅子
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
そこの町角に立って、車道を越そうかこすまいかと沈思している一人の若い
英吉利
(
イギリス
)
紳士に、私は見事 run in したのである。
踊る地平線:06 ノウトルダムの妖怪
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
若い
英吉利
(
イギリス
)
人が、毎朝、びっくりするような遠い沖から泳いで来ること。……われわれ四人を『リットル・ウィメン』と呼んだこと。
キャラコさん:07 海の刷画
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
内容は劇場及機関道具等の変遷、男女俳優古今の景状、各国戯曲の由来等なれど、
英吉利
(
イギリス
)
の演劇を論ずること最も詳しきものの如し。
骨董羹:―寿陵余子の仮名のもとに筆を執れる戯文―
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
英吉利
(
イギリス
)
のビフステークと洋傘とはこんなにも老年に対して慈愛ふかいのか。これに対して自分苦難なСССРの生活を深く感じた。
日記:15 一九二九年(昭和四年)
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
英吉利
(
イギリス
)
船にて海峡を渡り午後一時半頃
仏蘭西
(
フランス
)
のカレー駅より乗車、五時頃
巴里
(
パリ
)
著。上野に迎へられ直ちにマゼスチツク・ホテルに入る。
五百五十句
(新字旧仮名)
/
高浜虚子
(著)
しかしそれだからといって日本も、支那も、
英吉利
(
イギリス
)
も、
独乙
(
ドイツ
)
も、同じ現象を同じ順序に過去で
繰
(
く
)
り
返
(
かえ
)
しているとは参らんのであります。
創作家の態度
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
何でも「お婆ちゃん」が
英吉利
(
イギリス
)
の政策と国民性とを攻撃し出したのに対して、カタリナが躍起になって反対しているらしいのであった。
細雪:01 上巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
彼は借金を踏倒して国を逃出し、今では軍服、サーベル、拍車で歩きまわって、
英吉利
(
イギリス
)
風の礼儀をすっかり忘れてしまっている。
秘密の庭
(新字新仮名)
/
ギルバート・キース・チェスタートン
(著)
海岸通りの何とかいう薬屋のショオウィンドを
覗
(
のぞ
)
いたら、パイプやなんかと一緒に五六冊、
英吉利
(
イギリス
)
語の本が陳列されてあった。
旅の絵
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
一、近来
英吉利
(
イギリス
)
国王より支那国帝に対し兵を出して烈しく戦争をせし
本末
(
ほんまつ
)
は、我国の船毎年長崎に到って呈する風説にて既に知り給うべし。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
この露西亜には外国の人は幾らも来て居る、
就中
(
なかんずく
)
独逸
(
ドイツ
)
の人などは大変に多い、その
外
(
ほか
)
和蘭
(
オランダ
)
人も来て居れば
英吉利
(
イギリス
)
人も来て居る。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
これから
倫敦
(
ロンドン
)
へ渡ろうとする手続きを済ますためには、巴里の警察署へも行き、外務省へも行き、
英吉利
(
イギリス
)
の領事館へも行った。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
一体
英吉利
(
イギリス
)
の国土にアングルス人種がどれほどいたかと尋ねたら、その数たる甚だ少く、また英国に於て有為あるいは有名な人々を列挙して
民族優勢説の危険
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
昌作は聞かぬ振をして、『
英吉利
(
イギリス
)
の詩人にポープといふ人が有つた。その詩人は、
佝僂
(
せむし
)
で
跛足
(
ちんば
)
だつたさうだ。人物の大小は体に関らないサ。』
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
われ裏面より
埒
(
らち
)
に近き處に席を占めしに、こゝは歌者の席なる
斗出
(
としゆつ
)
せる棚に遠からざりき。背後には
許多
(
あまた
)
の
英吉利
(
イギリス
)
人あり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
我が国は
英吉利
(
イギリス
)
国と似ているが、やがては「英吉利国にも優り候御国と相成り、上下の御安堵之にすぎずと奉存候」
『雪華図説』の研究後日譚
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
世界の強大国
英吉利
(
イギリス
)
を相手に、大戦争をしているのに、肝心の支那の人間は、風馬牛視して鴉片を喫っている。
鴉片を喫む美少年
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
江嘉氏であったとおもうが鹿児島出身の老翁で、
英吉利
(
イギリス
)
軍艦に談判に行った一行の一人であった。校長に案内されて郡長は紙巻の
煙草
(
たばこ
)
をふかしながら通る。
三筋町界隈
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
伊藤は、憲法調査のために外遊し、憲法学者、
独逸
(
ドイツ
)
のグナイスト、墺国のシュタインに教へを聞き、
仏蘭西
(
フランス
)
、
英吉利
(
イギリス
)
を歴訪して、参考資料を
蒐
(
あつ
)
めて帰つた。
二千六百年史抄
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
英吉利
(
イギリス
)
の関係者を驚かしたことか、日本人の音楽鑑賞の水準を、極めて端的に教えてやったような気がして、ファンという立場を離れて、いささか肩身が広い。
名曲決定盤
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
、
野村長一
(著)
英吉利
(
イギリス
)
と
亜米利加
(
アメリカ
)
が邪魔をするために日本と
仏蘭西
(
フランス
)
の秘密条約が出来なくなったらしいと書いてありました
暗黒公使
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
この中
英吉利
(
イギリス
)
が幾ら、
亜米利加
(
アメリカ
)
が
幾許
(
いくばく
)
、日本が幾らという事を見、更に
亜米利加
(
アメリカ
)
は日本の何倍に当り、
英吉利
(
イギリス
)
は
亜米利加
(
アメリカ
)
と幾らの差があるというような事を考え
我輩は何故いつまでもすべてに於て衰えぬか
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
我軍の攻撃に
遭
(
あ
)
って防戦したのであろうが、味方は名に負う
猪武者
(
いのししむしゃ
)
、
英吉利
(
イギリス
)
仕込
(
しこみ
)
のパテント
付
(
づき
)
のピーボヂーにもマルチニーにも
怯
(
びく
)
ともせず、前へ前へと進むから
四日間
(新字新仮名)
/
フセヴォロド・ミハイロヴィチ・ガールシン
(著)
伊太利亜
(
イタリア
)
に三人、
英吉利
(
イギリス
)
に四人、
独逸
(
ドイツ
)
に七人、プロヴァンスに一人、
而
(
しか
)
して
仏蘭西
(
フランス
)
には十四人の多きに達し、
曩
(
さき
)
の高踏派と今の象徴派とに属する者その大部を占む。
海潮音
(新字旧仮名)
/
上田敏
(著)
しかしこれは例外に属し、普通の常例ではない。現今不成典主義を採って居る国は、文明国中では
英吉利
(
イギリス
)
と
洪牙利
(
ハンガリー
)
との二者に限り、他は
悉
(
ことごと
)
く成典主義を採って居る。
憲政の本義を説いてその有終の美を済すの途を論ず
(新字新仮名)
/
吉野作造
(著)
英吉利
(
イギリス
)
の田舎おやじらしい、塔の欄干から外へ墜ちかけた。若者がズボン釣を捉えた。おやじは
甲蟲
(
かぶとむし
)
のように
踠
(
もが
)
く。下はセーヌを目尺にして巴里の鳥瞰図が展開する。
街頭:(巴里のある夕)
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
独逸の
膠州湾
(
こうしゅうわん
)
租借
(
そしゃく
)
を始めとして、
露西亜
(
ロシア
)
は関東州、
英吉利
(
イギリス
)
はその対岸の威海衛、
仏蘭西
(
フランス
)
は南方の広州湾を各々租借し、次第にまたこれらの諸国は、支那に於いて鉄道
惜別
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
誰か登って来るなと思って見ていると、二人づれの
英吉利
(
イギリス
)
の女がやって来た。貴下ですかアヴァランシュで怪我をなすったのはと、人の顔を見るより先に声をかけた。
スウィス日記
(新字新仮名)
/
辻村伊助
(著)
オールド・ロング・サインを歌い、炉辺の団欒を思い、その郷愁を白い雲にイメージする
英吉利
(
イギリス
)
文学のリリシズムは、偶然にも蕪村の俳句において
物侘
(
ものわび
)
しく詩情された。
郷愁の詩人 与謝蕪村
(新字新仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
私
(
わたくし
)
が
世界
(
せかい
)
漫遊
(
まんゆう
)
の
目的
(
もくてき
)
をもつて、
横濱
(
よこはま
)
の
港
(
みなと
)
を
出帆
(
ふなで
)
したのは、
既
(
すで
)
に
六年
(
ろくねん
)
以前
(
いぜん
)
の
事
(
こと
)
で、はじめ
亞米利加
(
アメリカ
)
に
渡
(
わた
)
り、それから
大西洋
(
たいせいよう
)
の
荒浪
(
あらなみ
)
を
横斷
(
よこぎ
)
つて
歐羅巴
(
エウロツパ
)
に
遊
(
あそ
)
び、
英吉利
(
イギリス
)
、
佛蘭西
(
フランス
)
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
英吉利
(
イギリス
)
の
海岸
(
かいがん
)
へ
行
(
ゆ
)
けば
何所
(
どこ
)
にでも、
海
(
うみ
)
の
中
(
なか
)
に
泳
(
およ
)
いでる
澤山
(
たくさん
)
の
機械
(
きかい
)
が
見
(
み
)
られる、
子供等
(
こどもら
)
は
木
(
き
)
の
鍬
(
くわ
)
で
沙
(
すな
)
ッ
掘
(
ぽじ
)
りをしてゐる、そして一
列
(
れつ
)
に
並
(
なら
)
んでる
宿屋
(
やどや
)
、それから
其
(
その
)
後
(
うし
)
ろには
停車場
(
ステーシヨン
)
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
後には父から金を拵えて送ってくれてはいたけれども、実に僅かな金なので、
英吉利
(
イギリス
)
に渡ってからは農商務省の練習生というのにして貰い、月々六十円程貰ってやっていた。
回想録
(新字新仮名)
/
高村光太郎
(著)
「ハウンド」族でも
英吉利
(
イギリス
)
の「グレイハウンド」や
露西亜
(
ロシヤ
)
「ハウンド」は躰格も立派で中々見栄がするが、
伊太利
(
イタリヤ
)
「ハウンド」と来たら
翫弄犬
(
おもちやいぬ
)
と言はれるだけに脊の高さが一尺
犬物語
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
(著)
輝やかしい眞夏が、
英吉利
(
イギリス
)
中に照り渡つた。その頃、毎日續いた晴れ渡つた空や、輝やかしい
陽
(
ひ
)
は、殆んど滅多に、この浪に圍まれた英吉利に惠まれたことのないものであつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
日本の御老人連は
英吉利
(
イギリス
)
の事とさえいえば何でもすぐに安心して喜ぶから丁度よい。
妾宅
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
こくりと一つ頷くと、足早に土蔵の中へ入って行ったが、間もなく一挺の猟銃と
弾丸筐
(
ケース
)
を
持出
(
もちだ
)
して来た。——その猟銃は父の愛用品で、
英吉利
(
イギリス
)
から
態々
(
わざわざ
)
取寄せた
二聯
(
にれん
)
銃身の精巧な物だった。
殺生谷の鬼火
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
彼は
一昨年
(
をととし
)
の冬
英吉利
(
イギリス
)
より帰朝するや否や、八方に
手分
(
てわけ
)
して嫁を求めけれども、器量
望
(
のぞみ
)
の
太甚
(
はなはだ
)
しければ、二十余件の縁談皆意に
称
(
かな
)
はで、今日が日までもなほその事に
齷齪
(
あくさく
)
して
已
(
や
)
まざるなり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
またひとつは
英吉利
(
イギリス
)
で上村大将に
遇
(
あ
)
い、その力にてバッキンガム・パレスで、日本劇を御覧に入れたこと——たしかそのおり貞奴は
道成寺
(
どうじょうじ
)
の踊の衣裳のままで御座席まで出たとおぼえている。
マダム貞奴
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
他
(
ほか
)
の事でも無い。
英吉利
(
イギリス
)
の画壇で有名な人でハークマと言えば知らぬ人はない。この人はローヤルアカデミーの会員でもあるし、
且
(
か
)
つまた水彩画会の会員でもあって、
頗
(
すこぶ
)
る有力な名誉ある人だ。
不吉の音と学士会院の鐘
(新字新仮名)
/
岩村透
(著)
その次は
英吉利
(
イギリス
)
、瘠せた、意地の悪るさうなカーキ服の将校とその随員。
けむり(ラヂオ物語)
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
鸚鵡は多年
馴
(
な
)
らしてあつて、土地の言語は
固
(
もと
)
よりだし、
瓜哇
(
ジャワ
)
、
勃泥亜
(
ボルネオ
)
の
訛
(
なまり
)
から、
馬尼剌
(
マニラ
)
、
錫蘭
(
セイロン
)
、
沢山
(
たんと
)
は
未
(
ま
)
だなかつた、
英吉利
(
イギリス
)
の語も使つて、其は……
怜悧
(
りこう
)
な娘をはじめ、誰にも、よく解るのに
印度更紗
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
英吉利
(
イギリス
)
のウエールという所の山の中に生れた人です、子供の時は呉服屋の小僧などをして、それから成功して大きな紡績工場を持つようになりました、幼少から
艱難
(
かんなん
)
をして、世の中を見たりして
大菩薩峠:41 椰子林の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
その他、アメリカには、撮影所の物語を書く、オクタヴァス・ロイ・コーエンとか、近代的なユーモア作者であるドナルド・オグデン・ステワードがいるし、
英吉利
(
イギリス
)
には有名なウオドハウスがいる。
大衆文芸作法
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
英吉利
(
イギリス
)
にも
俄羅斯
(
オロシヤ
)
にもその人あれど、
概
(
おほむね
)
皆エミル・ゾラを宗とす。
柵草紙の山房論文
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
英吉利
(
イギリス
)
語の如し
新版 放浪記
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
初めて学問的に研究して世に
著
(
あら
)
わしたバジル・ホール・チャンバレン Basil Hall Chamberlain 氏の祖父に当る Captain Basil Hall の率いた
英吉利
(
イギリス
)
船が帰航の途に聖ヘレナ島に立寄って船長の口から
流竄
(
りゅうざん
)
中の那翁に沖縄島の話を
南嶋を思いて:――伊波文学士の『古琉球』に及ぶ――
(新字新仮名)
/
新村出
(著)
ここの街上で見かける紳士はどこまでもふるい
英吉利
(
イギリス
)
国の紳士であり、角の
太陽酒場
(
サン・イン
)
から口を拭きながら出てくる御者と執事と門番は
踊る地平線:03 黄と白の群像
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
我我は盗賊、殺戮、姦淫等に於ても、決して「黄金の島」を探しに来た
西班牙
(
スペイン
)
人、
葡萄牙
(
ポルトガル
)
人、
和蘭
(
オランダ
)
人、
英吉利
(
イギリス
)
人等に劣らなかつた。
侏儒の言葉
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“英吉利”の意味
《固有名詞》
イギリスの漢字表記。(英、英国と略する。)
(出典:Wiktionary)
英
常用漢字
小4
部首:⾋
8画
吉
常用漢字
中学
部首:⼝
6画
利
常用漢字
小4
部首:⼑
7画
“英吉利”で始まる語句
英吉利人
英吉利旦那
英吉利語
英吉利風
英吉利刈
英吉利巻
英吉利式
英吉利文
英吉利斯
英吉利種