“イギリス”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:いぎりす
語句割合
英吉利96.4%
1.4%
英吉利斯0.7%
英吉利西0.7%
英國0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
言い忘れていたが、博士は、これも、ひとりの英吉利イギリス旦那からの拝領物であるところの、硝子たまの欠けた鼻眼鏡をかけているのである。
ヤトラカン・サミ博士の椅子 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
「それが、ほぼ東経二十八度北緯四度のあたりです。イギリス領スーダンとベルギー領コンゴの境、……イツーリの類人猿棲息地帯ゴリラスツォーネから北東へ百キロ、『悪魔の尿溜ムラムブウェジ』の魔所へは三十マイル程度でしょう」
人外魔境:01 有尾人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「和蘭陀だか英吉利斯イギリスだか知らないが、若旦那にからかわれたのを本気にしてまた知ったか振をひけらかすのだろう、よく天道様の罰が当らないものさ」
新潮記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
然れども何人なんびとなるやを知らざれば言葉もかはさで去りぬ。これすなわち上田先生にして、そのゆうべ先生は英吉利西イギリス風の背広に髭もまた英国風に刈り鼻眼鏡をかけてゐたまひけり。
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
それはわすれもせぬ去年きよねんあきことで、わたくし米國ベイこくから歐羅巴エウロツパわた航海中かうかいちうで、ふと一人ひとり英國イギリス老水夫らうすゐふ懇意こんいになつた。