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自分等
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じぶんら
菜が
洗ひ
畢つた
時枯葉の
多いやうなのは
皆釜で
茹でゝ
後の
林の
楢の
幹へ
繩を
渡して
干菜に
掛けた。
自分等の
晝餐の
菜にも
一釜茹でた。
翌朝セルゲイ、セルゲイチはここに
来て、
熱心に十
字架に
向って
祈祷を
捧げ、
自分等が
前の
院長たりし
人の
眼を
合わしたのであった。
宗助は
過去を
振り
向いて、
事の
成行を
逆に
眺め
返しては、
此淡泊な
挨拶が、
如何に
自分等の
歴史を
濃く
彩つたかを、
胸の
中で
飽迄味はひつゝ
来て
見ぬ
内こそ、
峯は
雲に、
谷は
霞に、
長に
封ぜられて、
自分等、
芸術の
神に
渇仰するものが、
精進の
鷲の
翼に
乗らないでは、
杣山伏も
分入る
事は
出来ぬであらう。
こつそりとおばあさんのゆめ に
雀がしのびこんで
來て、そして
遠くの
遠くの
竹藪の、
自分等の
雀のお
宿につれて
行つておばあさんをあつくあつく
饗應したといふことです。
『
自分等は
去る三
月喧嘩をした——
丁度彼れが
狂人になる
以前さ——』(三
月兎の
方を
茶匙で
指して)——『それは
心臟の
女王に
依つて
開かれた
大會議があつて、
私が
斯ういふ
歌を
唄つた
時でした ...
翌朝セルゲイ、セルゲヰチは
此に
來て、
熱心に十
字架に
向つて
祈祷を
捧げ、
自分等が
前の
院長たりし
人の
眼を
合はしたので
有つた。
巫女の
唱へたことだけでは
惡戯な
若い
衆の
意志も
知らない
二人には
自分等がいはれて
居ることゝは
心づく
筈がなかつたのである。
代助は三千代と
相対づくで、
自分等二人の
間をあれ以上に
何うかする勇気を
有たなかつたと同時に、三千代のために、
何かしなくては居られなくなつたのである。
彼等の
白い
手拭が
聚つて
遙に
人の
目を
惹く
外師匠の
家に
格別の
利益もなく
彼等自分等のみが一
日を
樂く
暮し
得るのである。
社會が
犯罪人や、
精神病者や、
總て
自分等に
都合の
惡い
人間に
對して、
自衞を
爲すのには、
如何したつて
勝つ
事は
出來ません。で、
貴方の
爲すべき
所は一つです。
社会が
犯罪人や、
精神病者や、
総て
自分等に
都合の
悪い
人間に
対して、
自衛を
為すのには、どうしたって
勝つことは
出来ません。で、
貴方の
為すべき
所は一つです。