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湖水
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こすい
ふりがな文庫
“
湖水
(
こすい
)” の例文
舟にそれを乗せて
湖水
(
こすい
)
に
水葬
(
すいそう
)
したことなどを思いうかべて、まだ子をたずねる母、
尋
(
たず
)
ねらるる子は、
幸
(
しあわ
)
せであるように考えられた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「私も、観音様といっしょに、水にはいらせてください。観音様のおともをして、いつまでも、この
湖水
(
こすい
)
を
護
(
まも
)
りとうございます」
長彦と丸彦
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
岩
(
いは
)
はなをば、
漕
(
こ
)
ぎ
廻
(
まは
)
つて
行
(
ゆ
)
くごとに、そこに
一
(
ひと
)
つづゝ
展
(
ひら
)
けて
來
(
く
)
る、
近江
(
あふみ
)
の
湖水
(
こすい
)
のうちのたくさんの
川口
(
かはぐち
)
。そこに
鶴
(
つる
)
が
多
(
おほ
)
く
鳴
(
な
)
き
立
(
た
)
てゝゐる。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
翌朝
(
よくあさ
)
見
(
み
)
ると、はたして
湖水
(
こすい
)
の
面
(
おもて
)
は、
鏡
(
かがみ
)
のごとく
光
(
ひか
)
って、かたく
張
(
は
)
りつめた
氷
(
こおり
)
は、
武士
(
ぶし
)
をやすやすと、むこうの
岸
(
きし
)
まで、
渡
(
わた
)
らせてくれたのでした。
きつねをおがんだ人たち
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
湖上住居
(
こじようじゆうきよ
)
は、しかし
新石器時代
(
しんせつきじだい
)
ばかりでなく、
次
(
つ
)
ぎの
青銅器時代
(
せいどうきじだい
)
までも
引
(
ひ
)
きつゞいて
行
(
おこな
)
はれてゐたことは、
湖水
(
こすい
)
の
一番
(
いちばん
)
深
(
ふか
)
い
底
(
そこ
)
からは
石器
(
せつき
)
が
發見
(
はつけん
)
され
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
▼ もっと見る
一
度
(
ど
)
行
(
い
)
ったことのある
境地
(
ところ
)
でございますから、
道中
(
どうちゅう
)
の
見物
(
けんぶつ
)
は
一切
(
いっさい
)
ヌキにして、
私達
(
わたくしたち
)
は
一
(
ひ
)
と
思
(
おも
)
いに、あのものすごい
竜神
(
りゅうじん
)
の
湖水
(
こすい
)
の
辺
(
ほとり
)
へ
出
(
で
)
て
了
(
しま
)
いました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
ある
晴
(
は
)
れた
春
(
はる
)
の
朝
(
あさ
)
でした。
伊香刀美
(
いかとみ
)
はいつものようにりょうの
支度
(
したく
)
をして、
湖水
(
こすい
)
の
方
(
ほう
)
へ
下
(
お
)
りて行こうとしました。
白い鳥
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
そして、とうとう
追
(
お
)
いつめられて、みよこの家の
横
(
よこ
)
の、ボートが
岸
(
きし
)
にあげられてあるところまで走ってきた。そのむこうは、もう
湖水
(
こすい
)
で、ゆきどまり——。
ラクダイ横町
(新字新仮名)
/
岡本良雄
(著)
この
時
(
とき
)
に
磐梯山
(
ばんだいざん
)
の
大部分
(
だいぶぶん
)
は
蒸氣
(
じようき
)
の
膨脹力
(
ぼうちようりよく
)
によつて
吹
(
ふ
)
き
飛
(
と
)
ばされ、
堆積物
(
たいせきぶつ
)
が
溪水
(
たにみづ
)
を
塞
(
ふさ
)
いで
二三
(
にさん
)
の
湖水
(
こすい
)
を
作
(
つく
)
つたが、
東側
(
ひがしがは
)
に
流
(
なが
)
れ
出
(
だ
)
した
泥流
(
でいりゆう
)
のために
土地
(
とち
)
のみならず
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
かあさんは、
湖水
(
こすい
)
のふちに、すんでいましてね、そこからわたしがかえってくるとき、くたびれて、林のなかでやすんでいますと、さよなきどりの歌がきこえます。
小夜啼鳥
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
暮靄
(
ぼあい
)
が低く
湖水
(
こすい
)
をこめて、小山の上の方だけが浮出ているように見える。途中でそこに連隊でもあるらしく番兵のいる門などもあった。それから、煙突の太いのが見え出す。寺が見える。
ドナウ源流行
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
あの
湖水
(
こすい
)
へ、夜おそく、うなぎを取りにいったこと、妙な音が聞えたこと、光り物がしたこと、うす桃色に光る塔のようなものが、天狗岩の上に斜に突立っていたこと、それから、妙な鳴き声の
火星兵団
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
子
(
こ
)
つばめたちは、
首
(
くび
)
をのばして、あらそってそれをとろうとしました。そして、つぎの
瞬間
(
しゅんかん
)
に、みんな
湖水
(
こすい
)
の
中
(
なか
)
に
落
(
お
)
ちておぼれてしまいました。
南方物語
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
いつかあなたに青々とした
芦
(
あし
)
の
湖水
(
こすい
)
の水と、湖尻の山、
乙女峠
(
おとめとうげ
)
、長尾の肩などが明け方の雲表にのぞまれて、自身は
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
山間
(
さんかん
)
の
湖水
(
こすい
)
のように
澄
(
す
)
み
切
(
き
)
った、
気高
(
けだか
)
い
姫
(
ひめ
)
のお
顔
(
かお
)
にも、さすがにこの
時
(
とき
)
は
情思
(
こころ
)
の
動
(
うご
)
きが
薄
(
うす
)
い
紅葉
(
もみじ
)
となって
散
(
ち
)
りました。
私
(
わたくし
)
は
構
(
かま
)
わず
問
(
と
)
いつづけました。——
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
さて、その日になりますと、ありがたい観音様が、琵琶湖の護り主となって、水にはいられるというので、おおぜいの人たちが
湖水
(
こすい
)
のふちに集まりました。
長彦と丸彦
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
むかし
近江国
(
おうみのくに
)
の
余呉湖
(
よごのうみ
)
という
湖水
(
こすい
)
に
近
(
ちか
)
い
寂
(
さび
)
しい
村
(
むら
)
に、
伊香刀美
(
いかとみ
)
というりょうしが
住
(
す
)
んでおりました。
白い鳥
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
新石器時代
(
しんせつきじだい
)
の
人間
(
にんげん
)
は、またあるところでは
湖水
(
こすい
)
の
中
(
なか
)
に
棒杙
(
ぼうぐひ
)
を
打
(
う
)
つてその
上
(
うへ
)
に
小屋
(
こや
)
を
設
(
まう
)
けて
棲
(
す
)
んでゐました。そしてその
小屋
(
こや
)
が
多
(
おほ
)
く
集
(
あつ
)
まつて
一
(
ひと
)
つの
村落
(
そんらく
)
をつくつてゐました。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
スカンヂナビヤ
邊
(
へん
)
に
於
(
お
)
ける
湖水
(
こすい
)
の
氾濫
(
はんらん
)
を
惹起
(
ひきおこ
)
したものである。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
このとき、一ぴきのけものがどこからか
飛
(
と
)
びだして、
雪
(
ゆき
)
をけたてて、
湖水
(
こすい
)
を
横
(
よこ
)
ぎり、たちまち
姿
(
すがた
)
を
消
(
け
)
してしまいました。
きつねをおがんだ人たち
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
聞くところでは、この
湖水
(
こすい
)
のずっと北の方、海に近いあたりは、米や芋がたくさんできたそうです。だから、みんなで金を出しあって、買って来ようではありませんか
長彦と丸彦
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
そこのすいしょうをはりつめた
欄干
(
らんかん
)
から、
湖水
(
こすい
)
を
透
(
す
)
かしてすぐ
向
(
む
)
こうに
三上山
(
みかみやま
)
がそびえていました。
田原藤太
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
あまり
良
(
よ
)
い
気持
(
きもち
)
は
致
(
いた
)
しませんでしたが、
修行
(
しゅぎょう
)
とあれば
辞
(
いな
)
むこともできず、
私
(
わたくし
)
はとある
巌
(
いわ
)
の
上
(
うえ
)
に
坐
(
すわ
)
って
統一状態
(
とういつじょうたい
)
に
入
(
はい
)
って
見
(
み
)
ますと、
果
(
はた
)
して
湖水
(
こすい
)
の
中
(
なか
)
は
肌
(
はだ
)
の
色
(
いろ
)
の
黒
(
くろ
)
っぽい
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
そしてまた
海岸
(
かいがん
)
ばかりでなく、
湖水
(
こすい
)
の
傍
(
そば
)
などにも
淡水産
(
たんすいさん
)
の
貝殼
(
かひがら
)
で
出來
(
でき
)
てゐる
貝塚
(
かひづか
)
があるのであります。
遠江
(
とほたふみ
)
の
蜆塚
(
しゞみづか
)
などはその
一例
(
いちれい
)
で、
蜆
(
しゞみ
)
の
貝殼
(
かひがら
)
などがあるので、こんな
名
(
な
)
がつけられたのです。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
やがてその日もまた夕暮れになってひとつの大きな
湖水
(
こすい
)
のほとりへでた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「ああ、この
湖水
(
こすい
)
がわたれるなら、
早
(
はや
)
く
帰
(
かえ
)
れるだろうに。」と、
湖水
(
こすい
)
の
方
(
ほう
)
をながめて、ため
息
(
いき
)
をつきました。
きつねをおがんだ人たち
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
伊香刀美
(
いかとみ
)
はすこし
拍子
(
ひょうし
)
抜
(
ぬ
)
けがして、そこらをぼんやり
見回
(
みまわ
)
しました。すると
水晶
(
すいしょう
)
を
溶
(
と
)
かしたように
澄
(
す
)
みきった
湖水
(
こすい
)
の上に、いつどこから
来
(
き
)
たか、八
人
(
にん
)
の
少女
(
おとめ
)
がさも
楽
(
たの
)
しそうに
泳
(
およ
)
いで
遊
(
あそ
)
んでいました。
白い鳥
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「おお
湖水
(
こすい
)
へでた!
湖
(
みずうみ
)
が見えた!」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「いや、けっしてそうでない。この
湖水
(
こすい
)
を
見
(
み
)
いだしただけでもこの
旅
(
たび
)
はむだではなかった。あのすばらしい
四辺
(
あたり
)
の
山々
(
やまやま
)
を
見
(
み
)
るがいい。」と、
元気
(
げんき
)
な、
K
(
ケー
)
がんが、いいました。
がん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ある
日
(
ひ
)
、
親
(
おや
)
つばめは、そのあなの
中
(
なか
)
から
出
(
で
)
て、
湖水
(
こすい
)
の
上
(
うえ
)
を
矢
(
や
)
のようにかけてゆきました。
南方物語
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
湖
常用漢字
小3
部首:⽔
12画
水
常用漢字
小1
部首:⽔
4画
“湖水”で始まる語句
湖水縁
湖水街
湖水々々
湖水地方