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電線
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でんせん
ふりがな文庫
“
電線
(
でんせん
)” の例文
二人
(
ふたり
)
は、
往来
(
おうらい
)
を
駅
(
えき
)
の
方
(
ほう
)
に
向
(
む
)
かって、
駈
(
か
)
け
出
(
だ
)
したのです。
電線
(
でんせん
)
の
上
(
うえ
)
に、
白
(
しろ
)
い
月
(
つき
)
が、ぽかりと
浮
(
う
)
かんでいました。これを
見
(
み
)
つけた、
良二
(
りょうじ
)
が
昼のお月さま
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
つい其処の歌舞伎座の
書割
(
かきわり
)
にある様な
紅味
(
あかみ
)
を帯びた十一日の月が
電線
(
でんせん
)
にぶら下って居る。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
櫻
(
さくら
)
の
枝
(
えだ
)
にも、
電線
(
でんせん
)
にも、
一寸
(
ちよつと
)
留
(
と
)
まるのもなければ、
横
(
よこ
)
にそれようとするのもない。
番茶話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
真黄色だ真黄色だ、
電線
(
でんせん
)
から
東京景物詩及其他
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
『お
母
(
かあ
)
ちゃんにしかられるからよしたがいい。』と、
電線
(
でんせん
)
にとまっているつばめが
幾羽
(
いくわ
)
も、
口々
(
くちぐち
)
にさえずりながら
止
(
と
)
めたのであります。
黒いちょうとお母さん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
狹
(
せま
)
い
町
(
まち
)
に
目
(
め
)
まぐろしい
電線
(
でんせん
)
も、
銀
(
ぎん
)
の
絲
(
いと
)
を
曳
(
ひ
)
いたやうで、
樋竹
(
とひだけ
)
に
掛
(
か
)
けた
蜘蛛
(
くも
)
の
巣
(
す
)
も、
今朝
(
けさ
)
ばかりは
優
(
やさ
)
しく
見
(
み
)
えて、
青
(
あを
)
い
蜘蛛
(
くも
)
も
綺麗
(
きれい
)
らしい。
空
(
そら
)
は
朝顏
(
あさがほ
)
の
瑠璃色
(
るりいろ
)
であつた。
欄干
(
らんかん
)
の
前
(
まへ
)
を、
赤蜻蛉
(
あかとんぼ
)
が
飛
(
と
)
んで
居
(
ゐ
)
る。
番茶話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
正直
(
しょうじき
)
な、やさしい
雷
(
かみなり
)
は、
黒
(
くろ
)
い、
太
(
ふと
)
い
一筋
(
ひとすじ
)
の
電線
(
でんせん
)
が、
空中
(
くうちゅう
)
にあるのを
見
(
み
)
つけました。そして、
注意深
(
ちゅういぶか
)
く、その
線
(
せん
)
の
上
(
うえ
)
に
降
(
お
)
りました。
ぴかぴかする夜
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
電線
(
でんせん
)
にとまった、おしゃべりのすずめは、
柱
(
はしら
)
がみょうなものをかぶって、
困
(
こま
)
っているのを
見
(
み
)
てチュウチュウ
笑
(
わら
)
っていました。
頭をはなれた帽子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
夏
(
なつ
)
の
初
(
はじ
)
めになると、
南
(
みなみ
)
の
方
(
ほう
)
の
国
(
くに
)
から、つばめが
北
(
きた
)
の
方
(
ほう
)
の
国
(
くに
)
に
飛
(
と
)
んできました。そして、
電線
(
でんせん
)
や、
屋根
(
やね
)
の
上
(
うえ
)
や、
高
(
たか
)
いところに
止
(
と
)
まって、なきました。
つばめの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その
柱
(
はしら
)
と
柱
(
はしら
)
の
間
(
あいだ
)
には、
幾筋
(
いくすじ
)
かの
電線
(
でんせん
)
がつながっていました。そして、その
細
(
ほそ
)
い
電線
(
でんせん
)
は
日
(
ひ
)
にさらされて
光
(
ひか
)
っていました。
長ぐつの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ちょうど、そこへ、どこからか二
羽
(
わ
)
のつばめが、
飛
(
と
)
んできて、
電線
(
でんせん
)
にとまると、ふたりの
唄
(
うた
)
に
耳
(
みみ
)
を
傾
(
かたむ
)
けたのです。
春の真昼
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ものぐさの
主人
(
しゅじん
)
を、てこずらせるほどの、
元気
(
げんき
)
なねずみですから、
電線
(
でんせん
)
を
渡
(
わた
)
っていこうと、
冒険
(
ぼうけん
)
を
決心
(
けっしん
)
しました。
ねずみの冒険
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
人間
(
にんげん
)
が
気
(
き
)
のつかない
昼
(
ひる
)
ごろのことでした。ねずみは、一
本
(
ぽん
)
の
電線
(
でんせん
)
を
渡
(
わた
)
りはじめました。
落
(
お
)
ちそうになると
尾
(
お
)
をくるりと
針金
(
はりがね
)
に
巻
(
ま
)
きつけて、
体
(
からだ
)
を
支
(
ささ
)
えました。
ねずみの冒険
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
二
羽
(
わ
)
のつばめは、いくら
起
(
お
)
こそうとして、
電線
(
でんせん
)
の
上
(
うえ
)
から
叫
(
さけ
)
びましたけれど、ねこは、
目
(
め
)
をさましませんでした。
春の真昼
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
これを
電線
(
でんせん
)
の
上
(
うえ
)
で
見
(
み
)
ていたつばめは、どんなに
小
(
ちい
)
さな
胸
(
むね
)
をとどろかせたことでしょう。かえるは、
水
(
みず
)
の
中
(
なか
)
にもぐり
込
(
こ
)
み、みみずは、だまってしまいました。
春の真昼
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
電線
(
でんせん
)
はうなって、
公園
(
こうえん
)
の
常磐木
(
ときわぎ
)
や、
落葉樹
(
らくようじゅ
)
は、
風
(
かぜ
)
にたわんで、
黒
(
くろ
)
い
頭
(
あたま
)
が、
空
(
そら
)
に
波
(
なみ
)
のごとく、
起伏
(
きふく
)
していました。
公園の花と毒蛾
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ある
日
(
ひ
)
、すずめは、この
温泉
(
おんせん
)
に、
別
(
わか
)
れを
告
(
つ
)
げました。そして、
山
(
やま
)
を
越
(
こ
)
えて、
広々
(
ひろびろ
)
とした
野原
(
のはら
)
へ
出
(
で
)
ました。
彼
(
かれ
)
は、
電線
(
でんせん
)
の
上
(
うえ
)
に
止
(
と
)
まって、しばらく
休
(
やす
)
んだのです。
温泉へ出かけたすずめ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「あのからすといい、また、
電線
(
でんせん
)
といい、なんというしんせつで、ものしりなんだろう……。
私
(
わたし
)
は、しあわせものだ。」と、すずめは
飛
(
と
)
びながら
思
(
おも
)
ったのです。
温泉へ出かけたすずめ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
翌日
(
よくじつ
)
も、また
熱
(
あつ
)
い
日
(
ひ
)
でありました。
子供
(
こども
)
がちょうど、
昨日
(
きのう
)
石
(
いし
)
を
拾
(
ひろ
)
って
投
(
な
)
げつけたところにきますと、またもつばめがたくさん
電線
(
でんせん
)
の
上
(
うえ
)
に
止
(
と
)
まって、
鳴
(
な
)
いていました。
長ぐつの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
汽車
(
きしゃ
)
が
遠
(
とお
)
く
去
(
さ
)
ってしまった
後
(
あと
)
、かぼちゃの
花
(
はな
)
の
咲
(
さ
)
く
圃
(
はたけ
)
に
立
(
た
)
ち、
無限
(
むげん
)
につづく
電線
(
でんせん
)
の
行方
(
ゆくえ
)
を
見
(
み
)
やりながら、
自由
(
じゆう
)
に
大空
(
おおぞら
)
を
飛
(
と
)
んでいるつばめの
身
(
み
)
を、うらやんだことがありました。
風はささやく
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「あっ、ごらん、ねずみがあんなところを
渡
(
わた
)
っている。」と、
先
(
さき
)
に
見
(
み
)
つけたのは、
勇
(
いさむ
)
くんでした。すずめが
電線
(
でんせん
)
に
止
(
と
)
まっていると
思
(
おも
)
ったのが、あにはからんや、ねずみでありました。
ねずみの冒険
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
広
(
ひろ
)
い
野原
(
のはら
)
の
中
(
なか
)
を
汽車
(
きしゃ
)
がゆくときに、つばめは、
電線
(
でんせん
)
の
上
(
うえ
)
に
止
(
と
)
まって、じっとながめていたこともあります。また、
青
(
あお
)
い
海辺
(
うみべ
)
に
連
(
つら
)
なる
電線
(
でんせん
)
に
止
(
と
)
まって、
海
(
うみ
)
の
方
(
ほう
)
を
見
(
み
)
ていたこともあります。
つばめの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
つばめは、
幾羽
(
いくわ
)
となく
並
(
なら
)
んで、
電線
(
でんせん
)
に
止
(
と
)
まっています。そして、
鳴
(
な
)
いていました。
長ぐつの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
のみならず、そこには
大
(
おお
)
きな
建物
(
たてもの
)
が
並
(
なら
)
んで、
烟
(
けむり
)
が
空
(
そら
)
にみなぎっているばかりでなく、
鉄工場
(
てつこうじょう
)
からは
響
(
ひび
)
きが
起
(
お
)
こってきて、
電線
(
でんせん
)
はくもの
巣
(
す
)
のように
張
(
は
)
られ、
電車
(
でんしゃ
)
は
市中
(
しちゅう
)
を
縦横
(
じゅうおう
)
に
走
(
はし
)
っていました。
眠い町
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
すると、
電線
(
でんせん
)
が、
風
(
かぜ
)
の
中
(
なか
)
で、
笑
(
わら
)
いました。
温泉へ出かけたすずめ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
電線
(
でんせん
)
を
吹
(
ふ
)
く、
風
(
かぜ
)
の
音
(
おと
)
。
死と話した人
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“電線”の解説
電線(でんせん、en: electrical wire)とは、電気を導くための線のこと。
(出典:Wikipedia)
電
常用漢字
小2
部首:⾬
13画
線
常用漢字
小2
部首:⽷
15画
“電”で始まる語句
電燈
電車
電光
電
電鈴
電信柱
電報
電気
電灯
電話