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畫
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ゑが
ふりがな文庫
“
畫
(
ゑが
)” の例文
新字:
画
(い)
腰
(
こし
)
より足首迄の間に一行より五六行位の
横線
(
わうせん
)
を
畫
(
ゑが
)
きたるもの。是等の中には
單
(
たん
)
に
凹
(
くぼ
)
ましたるも有り亦朱にて
彩
(
いろど
)
りたるも有り。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
拜殿の
欄間
(
らんま
)
には、
土佐風
(
とさふう
)
に
畫
(
ゑが
)
いた三十六
歌仙
(
かせん
)
が行儀よく
懸
(
か
)
け
聯
(
つら
)
ねられ、板敷の
眞中
(
まんなか
)
には
圓座
(
ゑんざ
)
が一つ、古びたまゝに損じては居なかつた。
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
上被には
蓮華
(
れんげ
)
と佛像とを
畫
(
ゑが
)
き、裏面中央に「
倣尊澄法親王筆
(
そんちようはふしんのうひつにならふ
)
」、右邊に「
保午浴佛日呈壽阿上人蓮座
(
はうごよくぶつじつじゆあしやうにんれんざにていす
)
」と題し、背面に
心經
(
しんぎやう
)
の全文を寫し
寿阿弥の手紙
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
汝がこの言を心に
畫
(
ゑが
)
きて(たとひ
書
(
しる
)
さざるも)こゝより携へ歸るにあり、かくするは巡禮が棕櫚にて卷ける杖を持つとその
理
(
ことわり
)
相同じ。 —七八
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
路に近き丘の上には、「チプレツソオ」、「ピニヨロ」なんどの
常磐樹
(
ときはぎ
)
立てるが、怪しげなる輪廓を、鋭く空に
畫
(
ゑが
)
きたり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
▼ もっと見る
劉填
(
りうてん
)
が
妹
(
いもうと
)
は
陽王
(
やうわう
)
の
妃
(
ひ
)
なり。
陽王
(
やうわう
)
誅
(
ちう
)
せられて
後
(
のち
)
追慕
(
つゐぼ
)
哀傷
(
あいしやう
)
して
疾
(
やまひ
)
となる。
婦人
(
ふじん
)
の
此
(
この
)
疾
(
やまひ
)
古
(
いにしへ
)
より
癒
(
い
)
ゆること
難
(
かた
)
し。
時
(
とき
)
に
殷※
(
いんせん
)
善
(
よ
)
く
畫
(
ゑが
)
く、
就中
(
なかんづく
)
人
(
ひと
)
の
面
(
おもて
)
を
寫
(
うつ
)
すに
長
(
ちやう
)
ず。
聞きたるまゝ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
今
(
いま
)
この
岩窟
(
がんくつ
)
を
説明
(
せつめい
)
するに、
最
(
もつと
)
も
解
(
かい
)
し
易
(
やす
)
からしめるには、
諸君
(
しよくん
)
の
腦裡
(
のうり
)
に、
洋式
(
ようしき
)
の
犬小屋
(
いぬごや
)
を
畫
(
ゑが
)
いて
貰
(
もら
)
ふのが一
番
(
ばん
)
だ。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
さうしてそんなモデルに
相應
(
ふさは
)
しい女を見出す前に、或古い寺院の壁畫に
畫
(
ゑが
)
かれた、十字架に倒れたキリストを取り下して、窃かに土に葬り入れつゝあるマグダーレンが
赤い鳥
(旧字旧仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
たゞこれに打ち對つて
怡然
(
いぜん
)
として
神
(
しん
)
喜び心樂めばそれで
宜
(
よ
)
いので、甲地乙地の比較をしたり上下をしたりするのは第二第三の餘計な事で、眞にいはゆる蛇足を
畫
(
ゑが
)
くものであるから
華厳滝
(旧字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
以て御尋ね者と成し
所
(
ところ
)
一
向
(
かう
)
行衞
(
ゆくゑ
)
知
(
し
)
れざりしに享保も四年となりし頃は
最早
(
もはや
)
五六年も立し
故
(
ゆゑ
)
氣遣
(
きづか
)
ひなしとは思へども
肩
(
かた
)
へ
藍
(
あゐ
)
にて
黶
(
あざ
)
の如く
入墨
(
いれずみ
)
をなし
額
(
ひたひ
)
にも
腮
(
あご
)
の
形
(
かたち
)
を
畫
(
ゑが
)
き前齒二枚
打缺
(
うちかき
)
て名を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
とほき
野面
(
のもせ
)
を
畫
(
ゑが
)
けかし
藤村詩抄:島崎藤村自選
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
飾り
畫
(
ゑが
)
けるこの
殿
(
との
)
に
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
獸骨器の
右
(
みぎ
)
に
畫
(
ゑが
)
きたるは魚骨器なり。
上端
(
じやうたん
)
の孔は糸を貫くに
適
(
てき
)
したり。
思
(
おも
)
ふに此骨器は
粗
(
あら
)
き物を
縫
(
ぬ
)
ひ合はする時に
針
(
はり
)
として用ゐられしならん。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
我は汝によりて詩人となり汝によりて
基督教徒
(
クリスティアーノ
)
となれり、されどわが
概略
(
おほよそ
)
に
畫
(
ゑが
)
ける物を尚良く汝に現はさんため我今手を
伸
(
の
)
べて
彩色
(
いろど
)
らん 七三—七五
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
金
(
きん
)
の
幣
(
へい
)
が雲に乘つて下りて來る繪や、また
今樣
(
いまやう
)
の
無恰好
(
ぶかつかう
)
な軍帽を
被
(
かぶ
)
つた兵隊が、軍旗を立てゝ煙の中を
這
(
は
)
ひ出してゐる繪や、本式に白馬を一頭だけ
畫
(
ゑが
)
いたのや
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
未
(
いま
)
だ
數分
(
すうふん
)
ならざるに、
群獺
(
ぐんだつ
)
忽
(
たちま
)
ち
競逐
(
きそひお
)
うて、
勢
(
いきおひ
)
死
(
し
)
を
避
(
さ
)
けず、
執得
(
とらへえ
)
て
輙
(
すなはち
)
獻
(
けん
)
ず。
鯔魚
(
しぎよ
)
を
畫
(
ゑが
)
くものは
徐景山
(
じよけいざん
)
也
(
なり
)
。
聞きたるまゝ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
後天にのみ注げる眼はダルヰンが論を守りても事足るべけれどそれにて造化は盡されず。
棘
(
いばら
)
は誰か磨き成したる。羽は誰か
畫
(
ゑが
)
き成したる。棘の同じさまなるは姑く置かむ。
柵草紙の山房論文
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
三十六
年
(
ねん
)
に
入
(
い
)
つて
余
(
よ
)
は
大成功
(
だいせいかう
)
をした。一
月
(
ぐわつ
)
十六
日
(
にち
)
には、
土器
(
どき
)
に
朱
(
しゆ
)
を
以
(
もつ
)
て
緻密
(
ちみつ
)
なる
模樣
(
もやう
)
を
畫
(
ゑが
)
いてあるのを、
二箇
(
ふたつ
)
まで
掘出
(
ほりだ
)
した。それから四十二
年
(
ねん
)
の
今日
(
こんにち
)
までに
斯
(
か
)
くの
如
(
ごと
)
き
珍品
(
ちんぴん
)
は
又
(
また
)
と
出
(
い
)
でずに
居
(
ゐ
)
る。
探検実記 地中の秘密:02 権現台の懐古
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
圖中
下段
(
げだん
)
右より二つ目に
畫
(
ゑが
)
きたるものは
裸体土偶
(
らたいどぐう
)
の一例にして出所は常陸椎塚貝塚、
所藏主
(
しよぞうぬし
)
は理科大學
人類學
(
じんるいがく
)
教室なり。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
漢
(
かん
)
の
桓帝
(
くわんてい
)
の
時
(
とき
)
、
劉褒
(
りうはう
)
、
雲漢
(
うんかん
)
の
圖
(
づ
)
を
畫
(
ゑが
)
く、
見
(
み
)
るもの
暑
(
しよ
)
を
覺
(
おぼ
)
ゆ。
又
(
また
)
北風
(
ほくふう
)
の
圖
(
づ
)
を
畫
(
ゑが
)
く、
見
(
み
)
るもの
寒
(
かん
)
を
覺
(
おぼ
)
ゆ。
聞きたるまゝ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
赤い色で
障子
(
しやうじ
)
に大きく
蝋燭
(
らふそく
)
の形を
畫
(
ゑが
)
いた家が、其の先の方にあつた。
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
司馬相如
(
しばさうじよ
)
が
妻
(
つま
)
、
卓文君
(
たくぶんくん
)
は、
眉
(
まゆ
)
を
畫
(
ゑが
)
きて
翠
(
みどり
)
なること
恰
(
あたか
)
も
遠山
(
とほやま
)
の
霞
(
かす
)
める
如
(
ごと
)
し、
名
(
な
)
づけて
遠山
(
ゑんざん
)
の
眉
(
まゆ
)
と
云
(
い
)
ふ。
魏
(
ぎ
)
の
武帝
(
ぶてい
)
の
宮人
(
きうじん
)
は
眉
(
まゆ
)
を
調
(
とゝの
)
ふるに
青黛
(
せいたい
)
を
以
(
も
)
つてす、いづれも
粧
(
よそほ
)
ふに
不可
(
ふか
)
とせず。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
畫
部首:⽥
12画
“畫”を含む語句
計畫
企畫
畫家
彩畫
畫工
圖畫
映畫
畫架
畫帖
畫師
古畫
繪畫
繪畫館
畫板
畫伯
名畫
墨畫
畫面
俳畫
畫策
...