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時頃
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じごろ
八
日(
曇後晴)
余は
午前十
時頃に
瓢箪山へ
到着して
見ると、
發掘は
既に
進行して
赤鉢卷隊は
活動して
居るが、一
向に
變つた
事は
無い。
幸に
其日は十一
時頃からからりと
晴れて、
垣に
雀の
鳴く
小春日和になつた。
宗助が
歸つた
時、
御米は
例より
冴え/″\しい
顏色をして
岩さんは、……
然うですね、——
昨夜十二
時頃でもございましたらうか、
一人で
來なすつて——とう/\
降り
出しやがつた。
僕たちは
弁当を
持っていなかったので
腹ぺこになって、
村に二
時頃帰って
来た。それから
深谷までお
爺さんを
届けにいってくるのは
楽な
仕事ではなかった。
森閑とした
浴室、
長方形の
浴槽、
透明つて
玉のやうな
温泉、これを
午後二
時頃獨占して
居ると、くだらない
實感からも、
夢のやうな
妄想からも
脱却して
了ふ。
島本医師の
意見でも、またあとできた
市警の
医師の
意見でも
死んだのは
前日の
夕方からかけて九
時頃までの
間らしい。
大輪の
花をつけたぼたんの
鉢が、
金魚鉢にほど
近い
庭石の
上にのせてあつた。
二
時頃になつて、
御米は
漸つとの
事、とろ/\と
眠つたが、
眼が
覺めたら
額を
捲いた
濡れ
手拭が
殆んど
乾く
位暖かになつてゐた。
其代り
頭の
方は
少し
樂になつた。
十一
時頃から
熱が
出て
來たので
自分はプラツトホームの
眞中に
設けある四
方硝子張の
待合室に
入つて
小さくなつて
居ると
呑氣なる
義母はそんな
事とは
少しも
御存知なく
待合室を
「あなたは五
月五
日の
夜夕方から十二
時頃まで、どこにいましたか」
一昨年の
其の
時は、
翌日、
半日、いや、
午後三
時頃まで、
用もないのに、
女中たちの
蔭で
怪む
氣勢のするのが
思ひ
取られるまで、
腕組が、
肘枕で、やがて、
夜具を
引被つてまで
且つ
思ひ、
且つ
惱み
宗助は
日のまだ
高くならない七
時頃に、
昇降器で
煉瓦造の
三階へ
案内されて、
其所の
應接間に、もう七八
人も
自分と
同じ
樣に、
同じ
人を
待つてゐる
光景を
見て
驚ろいた
事もあつた。
不愉快の
人車に
搖られて
此の
淋びしい
溪間に
送り
屆けられることは、
頗る
苦痛であつたが、
今更引返へす
事も
出來ず、
其日の
午後五
時頃、
此宿に
着いた。
突然のことであるから
宿の
主人を
驚かした。