“御沙汰:ごさた” の例文
“御沙汰:ごさた”を含む作品の著者(上位)作品数
島崎藤村4
三遊亭円朝3
紫式部3
森鴎外3
神西清2
“御沙汰:ごさた”を含む作品のジャンル比率
社会科学 > 経済 > 経済学・経済思想14.3%
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸8.1%
芸術・美術 > 彫刻 > 彫刻史 各国の彫刻1.2%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
すでに勅使を関東につかわされているから、薩藩と共に叡慮えいりょの貫徹に尽力せよとの御沙汰ごさたを賜わったのも
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
某へは三斎公御名忠興ただおきおきの字をたまわり、沖津を興津と相改めそろよう御沙汰ごさた有之候。
興津弥五右衛門の遺書 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
十月にはいって、阿部豊後あべぶんご松前伊豆まつまえいず両閣老免職の御沙汰ごさたが突然京都から伝えられた。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
もし、まだ片のつかないものがあるとすれば、それは一党四十七人に対する、公儀こうぎ御沙汰ごさただけである。
或日の大石内蔵助 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
夜も碌に眠りません程でございますによって、何卒なにとぞ老体の親共を不便ふびんと思召して、お慈悲の御沙汰ごさたをお願い申します
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
起用しないことは国家の損失であると思召おぼしめして、太后が御反対になったにもかかわらず赦免の御沙汰ごさた
源氏物語:13 明石 (新字新仮名) / 紫式部(著)
それには、ただ今天皇陛下から拝謁はいえつ御沙汰ごさたがあって参内さんだいして来ましたばかりです。
微笑 (新字新仮名) / 横光利一(著)
それで、右の木彫を宮城へ持って来て御覧に供せよとの御沙汰ごさたが岡倉校長にくだったのでありました。
それを等閑なおざりにしたらきっと御沙汰ごさたがあるであろうという意味のことも書き添えてあった。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
永享元年四十三歳の年、八月二十五日、後花園天皇の勅によって、撰集の御沙汰ごさたが下った。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
それを聞いた弥五兵衛以下一族のものは門を閉じて上の御沙汰ごさたを待つことにして、夜陰に一同寄り合っては、ひそかに一族の前途のために評議をらした。
阿部一族 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「それで、人家へ着いたなら、お役人の方へ御沙汰ごさたをしなくてはならぬから、一通り、あの人の殺されているところを調べて参りましょう。さあ一緒になって」
大菩薩峠:08 白根山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
多年山村氏の配下にあった家中衆も、すべておいとまを告げることになり、追って禄高ろくだか等の御沙汰ごさたのある日を待てと言われるような時がやって来た。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
一切の政務は従前どおり関東に委任するよしの御沙汰ごさたを拝するためであった。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
千日せんにちあまりも骨折ほねをつてつくつたのに、まだ細工賃さいくちんくださるといふ御沙汰ごさたがないと、苦情くじようみましたので
竹取物語 (旧字旧仮名) / 和田万吉(著)
その御沙汰ごさたがあるほど、総督府参謀の威厳は犯しがたくもあったという。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
丈「ヘイ/\今は褒美も何も入りません、小左衞門さえ死んでしまえば、彼処あすこのものは縁の下の蜘蛛の巣までみんわっちの物だ、石川の娘の極りが附けば、またお前さんの処へ御沙汰ごさたを致しますぜ」
清八は取り敢ず御鷹匠小頭こがしらより、人を把るよしを言上ごんじょうしけるに、そは面白からん、明日みょうにち南の馬場ばばおもむき、茶坊主大場重玄おおばじゅうげんを把らせて見よと御沙汰ごさたあり。
三右衛門の罪 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
道理において長二郎へは御褒美の御沙汰ごさたあって然るびょう存じ奉つると言上いたされましたから、家齊公には意外に思召され、其の理を御質問遊ばされますと、大學頭様は五経の内の礼記らいきと申す書物をお取寄せになりまして
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
妾は寝耳に水の感にて、何か今明日こんみょうにちに喜ばしき御沙汰ごさたあるに相違なし、とにかくその用意をなし置かんと、髪をくしけずり置きしに、果して夕刻書物など持ちて典獄の処にで来るようにと看守の命あり。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
わしもおまえが此処に居ようとは思わなかった、一昨日おとゝい重三がお屋敷へ参り、災難とは云いながら誠にお気の毒な事に相成ったから、早速右の次第をかみへお届けをした処が、家事不取締り以ての外と云う厳しい御沙汰ごさた
ゆくゆくは奏覧にも供え、また二条摂政さま(良基よしもと)の莵玖波つくば集の後をけて勅撰ちょくせん御沙汰ごさたも拝したいものとひそかに思定おもいさだめておいでの模様で、いたくこの集のことをお心に掛けてございました。
雪の宿り (新字新仮名) / 神西清(著)
ゆくゆくは奏覧にも供へ、また二条摂政さま(良基よしもと)の莵玖波つくば集の後をけて勅撰ちょくせん御沙汰ごさたも拝したいものとひそかに思定おもいさだめておいでの模様で、いたくこの集のことをお心に掛けてございました。
雪の宿り (新字旧仮名) / 神西清(著)
今日けふ江戸表御老中えどおもてごらうぢうから、御奉書おほうしよ到着たうちやくいたした。一にち支度したく三日みつか道中だうちうで、出府しゆつぷいたせとの御沙汰ごさたぢや。』と、おごそかにつた。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
ここで狼藉ろうぜきを働かれると、国守くにのかみ検校けんぎょうの責めを問われるのじゃ。また総本山東大寺に訴えたら、都からどのような御沙汰ごさたがあろうも知れぬ。そこをよう思うてみて、早う引き取られたがよかろう。悪いことは言わぬ。
山椒大夫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
蓮如上人御廊下を御通り候うて、紙切れの落ちて候いつるを御覧ぜられ、仏法領ぶっぽうりょうの物をあだにするかやと仰せられ、両の御手にて御いただき候としかじか、総じて紙の切れなんどのようなる物をも、仏物ぶつもつとおぼしめし御用い候えばあだに御沙汰ごさたなく候うの由
貧乏物語 (新字新仮名) / 河上肇(著)
それは十六、七枚からの長い請願書で、木曾谷山地古来の歴史から、維新以来の沿革、今回請願に及ぶまでのことが述べてあるが、筋もよく通り、古来人民の自由になし来たった場所はさらに民有に引き直して明治維新の徳沢に浴するよう寛大の御沙汰ごさたをたまわりたいとしたものであった。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
所でくだんの權六の事がお耳に入りますと、其の者を予がそばへ置きたいとの御意ゆえ、お附の衆から老臣へ申し立て、かみへも言上ごんじょうになると、苦しゅうないとの御沙汰ごさたで、至急に江戸詰を仰付けられたから、母もお千代も悦びましたが、悦ばんのは遠山權六でございます。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
その仔細と申しますのは、先年おん父弾正殿が此のお城をお囲みなされました折、三の丸、二の丸まで取り詰められまして、最早や落城の運命に定まりましたところ、御先代一閑斎殿、或る日人知れず忍びの者をお召しになりまして、弾正殿を闇討やみうちにするようにと、内々御沙汰ごさたを下されました。
養父の院の深い愛を受けながら、お報いすることは何一つできなかった自分とともに、御父の前皇太子、母御息所みやすどころの感謝しておられる志も、せめてこの際に現わしたいと中宮は思召したのであるが、宮中からの賀の御沙汰ごさたを院が御辞退されたあとであったから、大仰おおぎょうになることは皆おやめになった。
源氏物語:34 若菜(上) (新字新仮名) / 紫式部(著)
去年から太后も物怪もののけのために病んでおいでになり、そのほか天のさとしめいたことがしきりに起こることでもあったし、祈祷きとうと御精進しょうじんで一時およろしかった御眼疾もまたこのごろお悪くばかりなっていくことに心細く思召して、七月二十幾日に再度御沙汰ごさたがあって、京へ帰ることを源氏は命ぜられた。
源氏物語:13 明石 (新字新仮名) / 紫式部(著)
たとひ紋着もんつきはかま穿いても、これが反對うらはらで、女湯をんなゆ揚場あがりばに、はうだんると、時節柄じせつがら早速さつそくすぢから御沙汰ごさたがあるが、男湯をとこゆをんな出入でいりは、三馬さんば以來いらい大目おほめてある。
銭湯 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
大臣にお話ししたいと思いますことは、大臣の肉身の人を、少し朦朧もうろうとしました初めの関係から私の娘かと思いまして手もとへ引き取ったのですが、その時には間違いであることも私に聞かせなかったものですから、したがってくわしく調べもしませんで子供の少ない私ですから、縁があればこそと思いまして世話をいたしかけましたものの、そう近づいて見ることもしませんで月日がたったのですが、どうしてお耳にはいったのですか、宮中から御沙汰ごさたがありましてね、こう仰せられるのです。
源氏物語:29 行幸 (新字新仮名) / 紫式部(著)