“禄高”のいろいろな読み方と例文
旧字:祿高
読み方割合
ろくだか91.7%
とりだか4.2%
ろくたか4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「野郎なぞとおっしゃっちゃあいすまぬほどのおかたでごぜえます。禄高ろくだかはたしか五百石取り、三品流みしなりゅうの達人とかききましたよ」
私の家は禄高とりだかだけ売ってお金にして、入用だけ白いお米で届けてもらったから——ていうと人聞きがいいが、来年の分も、さらい年の分も、金にし貸りてしまうので、よこす米がないってわけさ。
藩主はんしゅの名も初めの方に書いてあったのだろうが、あとは略して禄高ろくたか丈けになっている。二百石の微禄じゃ、姓名が分ったところで、何藩の臣下だか容易に調べはつくまいね。
孤島の鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)