“禄米”の読み方と例文
読み方割合
ろくまい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「たわけッ、いのちに替えられぬとは何をいうかッ。いいや、なんのためにお禄米ろくまいをいただいているのじゃ。もいちど行けいッ」
というのが、藩の財政逼迫ひっぱくで、長いあいだ藩士の禄米ろくまいが借上げになっていた。
四日のあやめ (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「どうです。今の御心境のままを日常に持っては。——朝倉家に身を置くはいいが、わずかな禄米ろくまいや小功を争って、みぐるしい内争にわざわいされているよりは、こうして悠々と、生涯をさおさしては」
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)