“ろくだか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
禄高91.7%
祿高8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
多年山村氏の配下にあった家中衆も、すべておいとまを告げることになり、追って禄高ろくだか等の御沙汰ごさたのある日を待てと言われるような時がやって来た。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
禄高ろくだかや待遇のおむくいを申したてて、利をもって誘うなどは、あなたの御出廬ごしゅつろうながす道でないと信じますゆえ、左様な条件がましき儀は一切申しません。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
家に養ひ置わづかに兄弟二人の家内にして祿高ろくだか五百石を領し外に若黨わかたう二人下婢げぢよ一人中間小者共主從九人のくらしなり扨此喜内は學問を好み軍學武藝にも達し物がた生質せいしつなれば諸方より妻を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
安政あんせいころ本所南割下水ほんじよみなみわりげすゐんで、祿高ろくだかごくりやうした大御番役おほごばんやく服部式部はつとりしきぶやしきへ、おな本所林町ほんじよはやしちやう家主惣兵衞店いへぬしそうべゑたな傳平でんぺい請人うけにんで、中間ちうげん住込すみこんだ、上州じやうしう瓜井戸うりゐどうまれの千助せんすけふ、とし二十二三のせなあ
片しぐれ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)