トップ
>
禄高
>
ろくだか
ふりがな文庫
“
禄高
(
ろくだか
)” の例文
旧字:
祿高
「野郎なぞとおっしゃっちゃあいすまぬほどのおかたでごぜえます。
禄高
(
ろくだか
)
はたしか五百石取り、
三品流
(
みしなりゅう
)
の達人とかききましたよ」
右門捕物帖:20 千柿の鍔
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
そこで大石内蔵助良雄から
同苗
(
どうみょう
)
主税良金、原総右衛門元辰、吉田忠左衛門
兼亮
(
かねすけ
)
というように、
禄高
(
ろくだか
)
によって、順々に血判をすることになった。
四十八人目
(新字新仮名)
/
森田草平
(著)
多年山村氏の配下にあった家中衆も、すべてお
暇
(
いとま
)
を告げることになり、追って
禄高
(
ろくだか
)
等の
御沙汰
(
ごさた
)
のある日を待てと言われるような時がやって来た。
夜明け前:03 第二部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
禄高
(
ろくだか
)
や待遇のお
酬
(
むく
)
いを申したてて、利をもって誘うなどは、あなたの
御出廬
(
ごしゅつろ
)
を
促
(
うなが
)
す道でないと信じますゆえ、左様な条件がましき儀は一切申しません。
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ことに細貝家はお
禄高
(
ろくだか
)
に比べて格式が高いから、ほかの家よりもはるかに出費が
嵩
(
かさ
)
む。
やぶからし
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
▼ もっと見る
ことにそのなかに、面白き思附き、興ある
見物
(
みもの
)
として大名行列があった。それは旧大名の
禄高
(
ろくだか
)
多く、格式ある家柄の
参覲交代
(
さんきんこうたい
)
の道中行列にならい、奥向の行列もつくったのであった。
一世お鯉
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
「いや、唯確めてさえ置けば私も安心して口が利けます。
禄高
(
ろくだか
)
は何石でしたか?」
脱線息子
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
父親の
百之丞
(
ひゃくのじょう
)
が松前の家老として忠勤をはげんだお
蔭
(
かげ
)
で、親の
歿後
(
ぼつご
)
も、その
禄高
(
ろくだか
)
をそっくりいただき何の働きも無いくせに重役のひとりに加えられ、育ちのよいのを鼻にかけて同輩をさげすみ
新釈諸国噺
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
禄高
(
ろくだか
)
は十五俵より十九俵までを十五俵に、二十俵より二十九俵までを二十俵に、三十俵より四十九俵までを三十俵に、五十俵より六十九俵までを四十俵に、七十俵より九十九俵までを六十俵に
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
禄高
(
ろくだか
)
四百石、当時
小普請
(
こぶしん
)
入りのお旗下饗庭亮三郎が住まいである。
つづれ烏羽玉
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
つぎに、各家の
禄高
(
ろくだか
)
をしるしてみよう。
天皇:誰が日本民族の主人であるか
(新字新仮名)
/
蜷川新
(著)
それから、加賀百万石を
禄高
(
ろくだか
)
がしらの三百諸侯、つづいて
美姫
(
びき
)
千名と注された、いずれ劣らぬ美形たちのお局、腰元、お女中の一群でありました。
右門捕物帖:12 毒色のくちびる
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
いや、彼は、
位負
(
くらいま
)
けしないのだ。一躍
禄高
(
ろくだか
)
が上がっても、きのうの彼と変らないし、
御小人
(
おこびと
)
から
士
(
さむらい
)
になり、また忽ち一城のうえに坐っても、あのとおりだ。
新書太閤記:04 第四分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「ついでに、六十一万九千五百石(幕府時代に封ぜられた尾州家の
禄高
(
ろくだか
)
をさす)を半分にでも削るか。」
夜明け前:03 第二部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「御役目とお
禄高
(
ろくだか
)
もどうぞ」
風流太平記
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
それも
禄高
(
ろくだか
)
にして五百石以下、家格にしてお目見得以上のお旗本が罪人となった場合、この上がり座敷へ投獄するので、第二は揚がり屋と称され、お目見得以下の者
右門捕物帖:08 卍のいれずみ
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
賛五郎の実兄の平田
文吾
(
ぶんご
)
は、現在でも熊本の国
許
(
もと
)
で細川家の弓道師範をしており、
禄高
(
ろくだか
)
四百石、
日置流
(
へきりゅう
)
の弓では九州でも
並
(
なら
)
ぶ者のない人だが、賛五郎はその兄をも
凌
(
しの
)
ぐ上手だといわれていた程だった。
死んだ千鳥
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
朝散太夫
(
ちょうさんだゆう
)
と位階格式
禄高
(
ろくだか
)
の順もなく、入れ替わり立ち替わり陸続としてひっきりなしにお参りするのですから、その騒々しさ混雑というものは、じつに名状しがたいくらいでした。
右門捕物帖:27 献上博多人形
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
といっているが、問題は
禄高
(
ろくだか
)
ではない。
宮本武蔵:07 二天の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
この大将、身なりはいっこう気のきかねえいなか侍みてえだが、五両ものこづけえを、にこりともしねえで懐中しているところを見るてえと、案外
禄高
(
ろくだか
)
のたけえやつかも知れませんぜ。
右門捕物帖:24 のろいのわら人形
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
名まえは
小田切久之進
(
おだぎりきゅうのしん
)
っていうもう五十を過ぎたお旗本だそうながね、お
禄高
(
ろくだか
)
は三百石だというんだから、旗本にしちゃご小身でしょうが、とにかくそのお旗本のだんなが、眠っている夜中に
右門捕物帖:02 生首の進物
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
「ほう。では、遊女らも
禄高
(
ろくだか
)
があるとみえるな」
右門捕物帖:09 達磨を好く遊女
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
「お
禄高
(
ろくだか
)
は?」
右門捕物帖:19 袈裟切り太夫
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
禄
漢検準1級
部首:⽰
12画
高
常用漢字
小2
部首:⾼
10画
“禄”で始まる語句
禄
禄米
禄仕
禄位
禄人
禄制
禄券
禄取
禄地
禄山