努力どりよく)” の例文
そして此等これら損失そんしつほとんど全部ぜんぶ地震後ぢしんご火災かさいるものであつて、被害民ひがいみん努力どりよく次第しだいによつては大部分だいぶぶんまぬかられるべき損失そんしつであつた。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
彼女かのぢよよろこびも心配しんぱいも、たゞそのためにのみしてれた努力どりよくページをあらためてつてみてひそかにほこりなきをないのであつた。
(旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
政府せいふ當局者たうきよくしやとしてはこの國民こくみん努力どりよくたいしてふか感謝かんしやへうするのであるが、國民こくみんとしても自分じぶん努力どりよく結果けつくわ
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
はばちたいといふためのその執拗しつえう努力どりよく勿論もちろんほかパイ使つかふことにでもなればなんやくたうはずもないのに、そんな骨折ほねをりをするといふ根氣こんきよさ、陰澁いんじふ
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
たまに世間話せけんばなしついでとして、ありや一體いつたいなにをしてゐるひとぐらゐきもするが、それよりさきは、をしへてもら努力どりよくさへすのが面倒めんだうだつた。御米およねにもこれとおなかたむきがあつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
天台てんだい國清寺こくせいじ豐干ぶかんおつしやる。」りよはしつかりおぼえてかうと努力どりよくするやうに、まゆひそめた。「わたしもこれから台州たいしうくものであつてれば、ことさらおなつかしい。 ...
寒山拾得 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
この拍子べうしそろつたるは、益々ます/\斯學しがくため努力どりよくして、たれでもらなければならぬことの、たれでもくわしくれずにる一だい問題もんだいを、たれにでもれるやうになるために、研究けんきうすゝめてかねばならぬ。
どうぞ、あなたにおく手紙てがみにことよせて、私がくづれやすい自分の努力どりよくいましめているものと、失禮しつれいをおゆるし下さい。
冬を迎へようとして (旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
戸外こぐわいスポオツにしても、野球やきう勿論もちろんだが、近頃ちかごろそれと人氣にんき角逐かくちくしかけて蹴球しうきうにしてもその今日こんにちるまでには慶應義塾蹴球部けいおうぎじゆくしうきうぶかくれたるなが努力どりよくがあつた。
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
これ老幼男女ろうようだんじよ區別くべつはず、一齊いつせい災害防止さいがいぼうし努力どりよくしなければならない所以ゆえんである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
過去くわこ箇月かげつかん國民こくみんが一協力けふりよくして國民經濟こくみんけいざい立直たてなほし努力どりよくして、從來じうらいることの出來できなかつた成績せいせきげたことから推論すゐろんすれば、かならずや日本國にほんこく經濟けいざい基礎きそ打立うちたてゝ、國民こくみん繁榮はんえい
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
御米およね無論むろんをつと佐伯さへきから受取うけとつた屏風びやうぶを、幾何いくらかにはらつもりでわざ/\此所こゝまであしはこんだのであるが、廣島ひろしま以來いらいかうこと大分だいぶ經驗けいけんんだ御蔭おかげで、普通ふつう細君さいくんやう努力どりよく苦痛くつうかんぜずに
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
とぼしいあかるさのなかでもこの木目もくめはこのパイとすぐわかるやうに努力どりよくするのだとふ。
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
彼女かのぢよ奮鬪ふんとう努力どりよくは、十ぶんむかし不名譽ふめいよつぐなふことが出來できた。
(旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
はちえず三にん存在そんざい警戒けいかいしながらも、一しんに、敏活びんくわつはたらいた。あたまつち突進とつしんする。あしさかんつちをはねのける。それはしづかしたあかるいあき日差ひざしなかなみだあつくなるやうな努力どりよくえた。
画家とセリセリス (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)