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一同
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みんな
ふりがな文庫
“
一同
(
みんな
)” の例文
『あゝ、
皆
(
みな
)
私
(
わたくし
)
が
惡
(
わる
)
いのだ、
私
(
わたくし
)
の
失策
(
しくじ
)
つたばかりに、
一同
(
みんな
)
に
此樣
(
こん
)
な
憂目
(
うきめ
)
を
見
(
み
)
せる
事
(
こと
)
か。』と
深
(
ふか
)
く
嘆息
(
たんそく
)
したが、
忽
(
たちま
)
ち
心
(
こゝろ
)
を
取直
(
とりなほ
)
した
樣子
(
やうす
)
で
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
「衆人がそう見るなら衆人の見るに一任して置きます」と押問答して居る間に本当の国王が来られたといって
一同
(
みんな
)
迎えに出られまして
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
風呂桶
(
ふろをけ
)
の
傍
(
そば
)
では四十五十に
成
(
な
)
る
百姓
(
ひやくしやう
)
も
居
(
ゐ
)
て
一同
(
みんな
)
が
愉快相
(
ゆくわいさう
)
にどよめいた。おつぎが
手桶
(
てをけ
)
を
持
(
も
)
つた
時
(
とき
)
勘次
(
かんじ
)
は
裏戸
(
うらど
)
の
垣根口
(
かきねぐち
)
にひよつこりと
出
(
で
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
よく
視
(
み
)
るとハコべの
嫰
(
わか
)
いのだったので、ア、コリャ助からない、
雞
(
とり
)
じゃあ有るまいし、と手に残したのを
抛捨
(
なげす
)
てると、
一同
(
みんな
)
がハハハと笑った。
野道
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
「ははあなるほど、そういう次第か。……おおかたそうだろうとは思ったが……つまり敵方をして我々
一同
(
みんな
)
が戦死したものと思わせるのだな」
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
▼ もっと見る
残りなく白粉の塗られた顔を、
一同
(
みんな
)
は互ひに笑つた。消さずに帰る事と、誰やらが言出したが、智恵子清子静子の三人は何時の間にか洗つて来た。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
沈み切っていた、職人頭の富さんが、運八に
推遣
(
おしや
)
られて坐に返ると、
一同
(
みんな
)
も、お
神輿
(
みこし
)
の警護が解けたように、飲みがまえで、ずらりとお並びさ、貴方。
ピストルの使い方:――(前題――楊弓)
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
丁度その途端、階段から上って来る新しい客の洋服姿が
向
(
むこう
)
の壁の鏡に映ったのを早くも認めて、「アラ清岡先生よ。」と瑠璃子は小声で
一同
(
みんな
)
に知らせた。
つゆのあとさき
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
何
宜
(
い
)
いのさ、これはお前にこれは姉さんに、大きいので帳場の払ひを取つて残りは
一同
(
みんな
)
にやつても宜いと仰しやる、お礼を
申
(
まをし
)
て頂いてお出でと
蒔散
(
まきち
)
らせば
にごりえ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
一同
(
みんな
)
筆
(
ふで
)
紙
(
かみ
)
墨
(
すみ
)
の用意して
愡掛
(
そうがか
)
りだと云た所で
茲
(
ここ
)
に一つ困る事には、大切な黒田様の蔵書を
毀
(
こわ
)
すことが出来ない。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
一同
(
みんな
)
は驚いて箸を止めたが、それは竹丸が一番先きに食事を濟まして、母の眼界から
遁
(
のが
)
れ去らうとする時、自分の身體で母の眼と一同の食膳との間を
遮
(
さへぎ
)
つたのであつた。
天満宮
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
前よりも一層大きな、一層長く続く笑声が
湧起
(
わきおこ
)
つた。と、その中の一人が、もう一度、
一同
(
みんな
)
の笑を繰返へさせようとして、「若旦那も罪なもくろみを初めなすつたものさね。」
新らしき祖先
(新字旧仮名)
/
相馬泰三
(著)
天神下の叔父の家で、友達と一所に酒を飲んで、それから
一同
(
みんな
)
遊びに出かけようとしているところへ行き合わせた時も、外へ出てから雨のなかで喧嘩を始めて、傘で腕を
撲
(
ぶ
)
たれたりした。
足迹
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
家へ帰ってから
一同
(
みんな
)
は食堂に入った。乃公は頻りにお菓子を喰べていたが、皆は葡萄酒ばかり飲んでいる。
先刻
(
さっき
)
シェリイを
零
(
こぼ
)
した処は如何なったかと思って見たらナプキンが置いてあった。
いたずら小僧日記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
下肥を汲む。木の苗を盗む。近所の事ではあり、病気と皆が承知して居るので、表沙汰にはならなかったが、
一同
(
みんな
)
困り者にして居た。
杉苗
(
すぎなえ
)
でもとられると、見附次第黙って
持戻
(
もちもど
)
ったりする者もあった。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
「ハッハッハッハッハッハッ」と
一同
(
みんな
)
笑いだした。
牛肉と馬鈴薯
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
「さああの後に
蹤
(
つ
)
いて
一同
(
みんな
)
も飛び降りるんだ。」
月世界跋渉記
(新字新仮名)
/
江見水蔭
(著)
と歓喜の色は
一同
(
みんな
)
の顔に
漲
(
みなぎ
)
った。
監獄部屋
(新字新仮名)
/
羽志主水
(著)
宛然
(
さながら
)
厚化粧した様になつて、黒い歯の間の一枚の入歯が、殊更らしく光つた。
妖怪
(
おばけ
)
の様だと言つて
一同
(
みんな
)
がまた笑つた。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
兼
(
かね
)
さん
等
(
ら
)
自分
(
じぶん
)
で
這入
(
へえ
)
んのに
燻
(
けむ
)
つたけりや、おん
出
(
だ
)
してからへえつたら
善
(
よ
)
かんべなあ、それに
怎的
(
どう
)
したもんだ
一同
(
みんな
)
居
(
ゐ
)
て
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
お
高
(
たか
)
はあきれて
力
(
りき
)
ちやん
大底
(
たいてい
)
におしよといへども、
何
(
なに
)
宜
(
い
)
いのさ、これはお
前
(
まへ
)
にこれは
姉
(
ねへ
)
さんに、
大
(
おほ
)
きいので
帳塲
(
ちやうば
)
の
拂
(
はら
)
ひを
取
(
と
)
つて
殘
(
のこ
)
りは
一同
(
みんな
)
にやつても
宜
(
い
)
いと
仰
(
おつ
)
しやる
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「それも普通の人達ではないよ、私達
一同
(
みんな
)
が
以前
(
まえまえ
)
から手に入れようと望んでいた、唐寺の謎を解き明かした、研究材料を持っている、そういう好都合の人達なのだよ」
南蛮秘話森右近丸
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
一同
(
みんな
)
はまたぶらぶらと笑語しながら堤上や堤下を歩いた。ふと土耳古帽氏は堤下の田の
畔
(
くろ
)
へ立寄って何か
採
(
と
)
った。皆々はそれを受けたが、もっさりした小さな草だった。
野道
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
一同
(
みんな
)
から
道
(
みっ
)
ちゃんとか道子さんとか呼ばれている円顔の目のぱっちりした中肉中丈の女がある。
吾妻橋
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
「女といふものは何時でも
直
(
ぢ
)
きに泣けるもんやなア。」と竹丸は思ひながら、濡れた身體を
碌
(
ろく
)
に拭かずに薄物を引ツかけて、母の病室へ來て見ると、
一同
(
みんな
)
が枕元を取り卷いて、事あり氣に坐つてゐた。
天満宮
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
一同
(
みんな
)
から事情を聞いてから、芳村は自分の宿へ帰って行った。
足迹
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
どこか
一同
(
みんな
)
と共通した不平と
嘲笑
(
てうせう
)
の影がひそんでゐた。
新らしき祖先
(新字旧仮名)
/
相馬泰三
(著)
『そんでヤハアお常ツ子も
罹
(
かか
)
つたアな。』と囁いて、
一同
(
みんな
)
は
密
(
そつ
)
と松太郎を見た。お由の眼玉はギロリと光つた。
赤痢
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
一同
(
みんな
)
から
道
(
みつ
)
ちやんとか
道子
(
みちこ
)
さんとか
呼
(
よ
)
ばれてゐる
円顔
(
まるがほ
)
の
目
(
め
)
のぱつちりした
中肉中丈
(
ちゆうにくちゆうぜい
)
の
女
(
をんな
)
がある。
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
「献上々々、献上でえ!」と囃し喚く声が聞こえてきたので、
一同
(
みんな
)
は黙って聞耳を立てた。
剣侠
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
大きいので帳場の拂ひを取つて殘りは
一同
(
みんな
)
にやつても宜いと仰しやる、お禮を申て頂いてお出でと蒔散らせば、これを此娘の十八番に馴れたる事とて左のみは遠慮もいふては居ず
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
いつか
大師
(
だいし
)
へ
一同
(
みんな
)
が行く時も、まあ親方の
身辺
(
まわり
)
について居るものを一人ばかり仲間はずれにするでもないと私が親切に誘ってやったに、我は貧乏で行かれないと云ったきりの
挨拶
(
あいさつ
)
は
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
彼
(
かれ
)
は
只
(
たゞ
)
一つでも
善
(
い
)
いから
始終
(
しじゆう
)
汁
(
しる
)
の
中
(
なか
)
で
必
(
かなら
)
ずくつ/\と
煮
(
に
)
て
欲
(
ほ
)
しかつた。
然
(
しか
)
しそれは
一同
(
みんな
)
で
祝
(
いは
)
ふ
時
(
とき
)
のみで、それさへ
卯平
(
うへい
)
が
只獨
(
ただひとり
)
ゆつくりと
味
(
あぢは
)
ふには
焙烙
(
はうろく
)
に
乘
(
の
)
せる
分量
(
ぶんりやう
)
が
餘
(
あま
)
りに
足
(
た
)
らなかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
『好し。』と言つて、健は
莞爾
(
につこり
)
して見せる。『それでは
一同
(
みんな
)
歸しても可い。お前も歸れ。それからな、今先生が行くから忠一だけは教室に殘つて居れと言へ。』
足跡
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
斯う云って検事は先に立って、庭の方へ
一同
(
みんな
)
を導きました。私も従いて行きました……。
西班牙の恋
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
東坡巾の先生は
囅然
(
てんぜん
)
として笑出して、君そんなに感服ばかりしていると、今に
馬糞
(
まぐそ
)
の
道傍
(
みちばた
)
に
盛上
(
もりあ
)
がっているのまで春の
景色
(
けいしょく
)
だなぞと
褒
(
ほ
)
めさせられるよ、と
戯
(
たわむ
)
れたので
一同
(
みんな
)
哄然
(
どっ
)
と
笑声
(
しょうせい
)
を
挙
(
あ
)
げた。
野道
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
『好し。』と言つて、健は
莞爾
(
につこり
)
して見せる。『それでは
一同
(
みんな
)
帰しても可い。お前も帰れ。それからな、今先生が行くから忠一だけは教室に残つて居れと言へ。』
足跡
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
のろり/\と
充分
(
したゝか
)
清めて碁盤肌にでも削らうかと
僻味
(
ひがみ
)
を云つた事もありました、第一彼奴は
交際
(
つきあひ
)
知らずで
女郎買
(
ぢよろかひ
)
一度一所にせず、
好闘鶏
(
しやも
)
鍋つゝき合つた事も無い唐偏朴、何時か大師へ
一同
(
みんな
)
が行く時も
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
一同
(
みんな
)
はホッと息を吐いた。
剣侠
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
と、
一同
(
みんな
)
に挨拶した。そして、手づから椅子を引寄せて、遠慮もなく腰を掛け、校長や秋野と二言三言話してゐたが、何やら気の急ぐ
態度
(
やうす
)
であつた。その横顔を健は
眤
(
じつ
)
と
凝視
(
みつ
)
めてゐた。
足跡
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
一同
(
みんな
)
もそれに和した。沼田は片肌を脱ぎ、森川は立襟の洋服の
鈕
(
ボタン
)
を
脱
(
はづ
)
して風を入れ乍ら、乾き掛つた白粉で
皮膚
(
かは
)
が
痙攣
(
ひきつ
)
る様なのを気にして、顔を妙にモグ/\さしたので、
一同
(
みんな
)
は
復
(
また
)
笑つた。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
續いて
一同
(
みんな
)
乘り込んだが、君だけは見張をするつて垣の外に殘つたつけね。
漂泊
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
続いて
一同
(
みんな
)
乗り込んだが、君だけは見張をするツて垣の外に残ツたツけね。
漂泊
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
樹下
(
した
)
に居た奴等は
一同
(
みんな
)
逃げ出したが、僕は仕方が無いから默つて居た。
漂泊
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
樹下
(
した
)
に居た奴等は
一同
(
みんな
)
逃げ出したが、僕は仕方が無いから黙ツて居た。
漂泊
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『
一同
(
みんな
)
今迄の
場所
(
ところ
)
に今迄の通り列べ。』
足跡
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『
一同
(
みんな
)
今迄の
場所
(
ところ
)
に今迄の通り列べ。』
足跡
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
“一同”の意味
《名詞》
一 同(いちどう)
そこに居る人全部。
あることに関係する人全部。
(出典:Wiktionary)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
同
常用漢字
小2
部首:⼝
6画
“一”で始まる語句
一
一人
一寸
一言
一時
一昨日
一日
一度
一所
一瞥