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近來
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きんらい
ふりがな文庫
“
近來
(
きんらい
)” の例文
新字:
近来
近來
(
きんらい
)
世界
(
せかい
)
の
文運
(
ぶんうん
)
が
急激
(
きふげき
)
に
進展
(
しんてん
)
したのと、
國際的交渉
(
こくさいてきかうせふ
)
が
忙
(
いそが
)
しくなつたのとで、わが
國
(
くに
)
においても
舊來
(
きうらい
)
の
言語
(
げんご
)
だけでは
間
(
ま
)
に
合
(
あ
)
はなくなつた。
国語尊重
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
「
御米
(
およね
)
、
近來
(
きんらい
)
の
近
(
きん
)
の
字
(
じ
)
はどう
書
(
か
)
いたつけね」と
尋
(
たづ
)
ねた。
細君
(
さいくん
)
は
別
(
べつ
)
に
呆
(
あき
)
れた
樣子
(
やうす
)
もなく、
若
(
わか
)
い
女
(
をんな
)
に
特有
(
とくいう
)
なけたゝましい
笑聲
(
わらひごゑ
)
も
立
(
た
)
てず
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
彼
(
かれ
)
は
近來
(
きんらい
)
に
成
(
な
)
つてから
隣
(
となり
)
の
主人
(
しゆじん
)
が
林
(
はやし
)
を
改良
(
かいりやう
)
する
爲
(
ため
)
に
雜木林
(
ざふきばやし
)
を一
旦
(
たん
)
開墾
(
かいこん
)
して
畑
(
はたけ
)
にするといふことに
成
(
な
)
つたので
其
(
そ
)
の一
部
(
ぶ
)
を
擔當
(
たんたう
)
した。
彼
(
かれ
)
は
小
(
ちひ
)
さな
身體
(
からだ
)
である。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
『
中西屋
(
なかにしや
)
は
結構
(
けつかう
)
です、
近來
(
きんらい
)
益〻
(
ます/\
)
可
(
い
)
いやうです。さうだね
君
(
きみ
)
。』と
兔角
(
とかく
)
言葉
(
ことば
)
の
少
(
すく
)
ない
鈴木巡査
(
すゞきじゆんさ
)
に
贊成
(
さんせい
)
を
求
(
もと
)
めた。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
誰
(
たれ
)
しも
新開
(
しんかい
)
へ
這入
(
はい
)
るほどの
者
(
もの
)
で
菊
(
きく
)
の
井
(
ゐ
)
のお
力
(
りき
)
を
知
(
し
)
らぬはあるまじ、
菊
(
きく
)
の
井
(
ゐ
)
のお
力
(
りき
)
か、お
力
(
りき
)
の
菊
(
きく
)
の
井
(
ゐ
)
か、さても
近來
(
きんらい
)
まれの
拾
(
ひろ
)
ひもの、あの
娘
(
こ
)
のお
蔭
(
かげ
)
で
新開
(
しんかい
)
の
光
(
ひか
)
りが
添
(
そ
)
はつた
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
女房
(
かみさん
)
の
料簡
(
れうけん
)
ぢやあ、
廓外
(
そと
)
へ
出
(
で
)
て——それこそ
新橋
(
しんばし
)
なぞは、
近來
(
きんらい
)
吉原
(
よしはら
)
の
者
(
おの
)
も
大勢
(
おほぜい
)
行
(
い
)
つて
居
(
ゐ
)
るから——
彼處等
(
あすこら
)
へ
行
(
い
)
つて
待合
(
まちあひ
)
でもすれば、
一番
(
いちばん
)
間違
(
まちがひ
)
は
無
(
な
)
いと
思
(
おも
)
つたのだが、
此議
(
これ
)
は
又
(
また
)
その
娘
(
むすめ
)
が
大反對
(
だいはんたい
)
で
廓そだち
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
どうしても
町
(
まち
)
を
遠
(
とほ
)
く
離
(
はな
)
れた
美
(
うつく
)
しい
自然
(
しぜん
)
の
森林
(
しんりん
)
へ
出
(
で
)
かけるに
越
(
こ
)
したことはないのです。この
意味
(
いみ
)
で
近來
(
きんらい
)
、
休
(
やす
)
みを
利用
(
りよう
)
して
各地
(
かくち
)
で
開
(
ひら
)
いてゐる
林間野營
(
りんかんやえい
)
や、それから
山岳旅行
(
さんがくりよこう
)
などはまことに
結構
(
けつこう
)
なことです。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
好まるゝと雖も御
同行
(
どうかう
)
成
(
なさ
)
れし御
兩卿
(
りやうきやう
)
方の手前もある故
餘儀
(
よぎ
)
なく斯は御談じ申せしなり
然
(
さり
)
ながら爰に一つお頼み申度儀御座候其事御承知に候はゞ拙者共何とか
工夫
(
くふう
)
致し取り扱ひ申すべく其の
譯
(
わけ
)
は
近來
(
きんらい
)
當家も
勝手向
(
かつてむき
)
至
(
いたつ
)
て
不手廻
(
ふてまは
)
りに付殊の外御難儀成れ見らるゝ如く御殿の
普請
(
ふしん
)
も
打捨置
(
うちすておき
)
候次第ゆゑ此度の御
謝物
(
しやもつ
)
の御心得にて少々
金子
(
きんす
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
身體
(
からだ
)
と
頭
(
あたま
)
に
樂
(
らく
)
がないので、
何時
(
いつ
)
でも
上
(
うは
)
の
空
(
そら
)
で
素通
(
すどほ
)
りをする
事
(
こと
)
になつてゐるから、
自分
(
じぶん
)
が
其
(
その
)
賑
(
にぎ
)
やかな
町
(
まち
)
の
中
(
なか
)
に
活
(
いき
)
てゐると
云
(
い
)
ふ
自覺
(
じかく
)
は
近來
(
きんらい
)
頓
(
とん
)
と
起
(
おこ
)
つた
事
(
こと
)
がない。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
彼
(
かれ
)
は
近來
(
きんらい
)
にない
晨起
(
はやお
)
きをしたので、
霜
(
しも
)
の
白
(
しろ
)
い
庭
(
には
)
に
立
(
た
)
つて
硬
(
こは
)
ばつた
足
(
あし
)
の
爪先
(
つまさき
)
が
痛
(
いた
)
くなる
程
(
ほど
)
冷
(
つめ
)
たいのを
感
(
かん
)
じた。
火鉢
(
ひばち
)
の
側
(
そば
)
へ
坐
(
すわ
)
つても
煙草
(
たばこ
)
の
火
(
ひ
)
もないので
彼
(
かれ
)
は
自分
(
じぶん
)
で
竈
(
かまど
)
の
下
(
した
)
の
燃
(
も
)
えさしを
灰
(
はひ
)
の
儘
(
まゝ
)
とつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
此
(
この
)
印刷術
(
いんさつじゆつ
)
は
近來
(
きんらい
)
英國
(
えいこく
)
で
發明
(
はつめい
)
になつたもので、
根本的
(
こんぽんてき
)
にいふと
矢張
(
やは
)
り
電氣
(
でんき
)
の
利用
(
りよう
)
に
過
(
す
)
ぎなかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
主人
(
しゆじん
)
から
與
(
あた
)
へられた
穀物
(
こくもつ
)
は
彼
(
かれ
)
の一
家
(
か
)
を
暖
(
あたゝ
)
めた。
彼
(
かれ
)
は
近來
(
きんらい
)
にない
心
(
こころ
)
の
餘裕
(
よゆう
)
を
感
(
かん
)
じた。
然
(
しか
)
しさういふ
僅
(
わづか
)
な
彼
(
かれ
)
に
幸
(
さいは
)
ひした
事柄
(
ことがら
)
でも
幾
(
いく
)
らか
他人
(
たにん
)
の
嫉妬
(
しつと
)
を
招
(
まね
)
いた。
他
(
た
)
の
百姓
(
ひやくしやう
)
にも
悶躁
(
もが
)
いて
居
(
ゐ
)
る
者
(
もの
)
は
幾
(
いく
)
らもある。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
近
常用漢字
小2
部首:⾡
7画
來
部首:⼈
8画
“近”で始まる語句
近
近所
近江
近頃
近寄
近々
近習
近衛
近傍
近郷