“不手廻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふてまわ75.0%
ふてまは25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
我邦でも以前は客に料理屋の物を出すと、今日は家内不手廻ふてまわりでよんどころなく他へ料理を申付けました。お気味がお悪うございましょうけれどもと断ったものです。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
もう丁度足掛け三年になります、エ誠に今年は不手廻ふてまわりで融通が悪うございます、ヘエ余り延引になりますから、ヘエうか今日こんにちは御返金を願いたく出ましてございます
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
彦兵衞は又餘り勝手過かつてすぎはなしなり其爲そのため貴樣請人に非ずや殊に此節我等も金子不手廻ふてまはりにて問屋とひや勘定かんぢやうとゞこほり不自由なせば一兩日のうちに勘定致さるべしもなき時は向うより出入にされては迷惑めいわく致すにより貴樣を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
好まるゝと雖も御同行どうかうなされし御兩卿りやうきやう方の手前もある故餘儀よぎなく斯は御談じ申せしなりさりながら爰に一つお頼み申度儀御座候其事御承知に候はゞ拙者共何とか工夫くふう致し取り扱ひ申すべく其のわけ近來きんらい當家も勝手向かつてむきいたつ不手廻ふてまはりに付殊の外御難儀成れ見らるゝ如く御殿の普請ふしん打捨置うちすておき候次第ゆゑ此度の御謝物しやもつの御心得にて少々金子きんす
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)