“ふてまわ”の漢字の書き方と例文
語句割合
不手廻100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
我邦でも以前は客に料理屋の物を出すと、今日は家内不手廻ふてまわりでよんどころなく他へ料理を申付けました。お気味がお悪うございましょうけれどもと断ったものです。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
もう丁度足掛け三年になります、エ誠に今年は不手廻ふてまわりで融通が悪うございます、ヘエ余り延引になりますから、ヘエうか今日こんにちは御返金を願いたく出ましてございます
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
万事が常よりも不手廻ふてまわりで、掃除にもいつも来るお糸さんが来ないで、小女ちびが代りに来たから、私は不平に思って、如何どうしたのだとなじるようにいうと、今日はお竹どんが病気で寝ているので
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)