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東西
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とうざい
ふりがな文庫
“
東西
(
とうざい
)” の例文
いろいろの
乞食
(
こじき
)
が、
東西
(
とうざい
)
、
南北
(
なんぼく
)
、その
国
(
くに
)
の
都
(
みやこ
)
をいつも
往来
(
おうらい
)
していますので、その
国
(
くに
)
の
人
(
ひと
)
も、これには
気
(
き
)
づきませんでした。
赤い姫と黒い皇子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
いや、
笑事
(
わらひごと
)
ではない。しばらくして——
東
(
ひがし
)
は
海
(
うみ
)
を
限
(
かぎ
)
り、
北
(
きた
)
は
野辺地
(
のへぢ
)
に
至
(
いた
)
るまで、
東西
(
とうざい
)
九
里
(
り
)
、
南北
(
なんぼく
)
十三
里
(
り
)
、
周囲
(
しうゐ
)
十六
里
(
り
)
。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
その
大正十二年
(
たいしようじゆうにねん
)
の
噴火
(
ふんか
)
に
於
(
おい
)
ては、
山
(
やま
)
の
東側
(
ひがしがは
)
と
西側
(
にしがは
)
とに
東西
(
とうざい
)
に
走
(
はし
)
る
二條
(
にじよう
)
の
裂目
(
さけめ
)
を
生
(
しよう
)
じ、
各線上
(
かくせんじよう
)
五六
(
ごろく
)
の
點
(
てん
)
から
鎔岩
(
ようがん
)
を
流出
(
りゆうしゆつ
)
した。この
状態
(
じようたい
)
はエトナ
式
(
しき
)
と
稱
(
しよう
)
すべきである。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
道筋
(
みちすぢ
)
には
處々
(
ところ/″\
)
離
(
はな
)
れ
離
(
ばな
)
れな
家
(
いへ
)
の
隙間
(
すきま
)
に
小
(
ちひ
)
さな
麥畑
(
むぎばたけ
)
があつた。
麥畑
(
むぎばたけ
)
の
畝
(
うね
)
は
大抵
(
たいてい
)
東西
(
とうざい
)
に
形
(
かたち
)
づけられてあつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「
東西
(
とざい
)
、
東西
(
とうざい
)
、このところお聞きに達しまする浄瑠璃
芸題
(
げだい
)
、「
艶姿女舞衣
(
はですがたおんなまいぎぬ
)
」、語りまする
太夫
(
たゆう
)
、玉井
春昇
(
しゅんしょう
)
、三味線お京、いよいよ、三勝半七酒屋の段、そのため口上、東西東西」
花と龍
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
▼ もっと見る
東西
(
とうざい
)
、さて、このたびご覧に供しまする黒鯨。藍絵、錦絵、三枚つづき絵にて御覧のかたはありましょうが、生きた鯨が江戸に持ちこされたはこれが最初。当地は日本四十五州の
要所
(
かなめどころ
)
。
顎十郎捕物帳:19 両国の大鯨
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
東京
(
とうきやう
)
——
番町
(
ばんちやう
)
——では、
周圍
(
しうゐ
)
の
廣
(
ひろ
)
さに、みゝづくの
聲
(
こゑ
)
は
南北
(
なんぼく
)
にかはつても、その
場所
(
ばしよ
)
の
東西
(
とうざい
)
をさへわきまへにくい。
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
東西
(
とうざい
)
二人
(
ふたり
)
の、
名人
(
めいじん
)
の
軽業師
(
かるわざし
)
が、そろいもそろって、
芸
(
げい
)
を
仕損
(
しそ
)
じて
死
(
し
)
んだといううわさが、また一
時
(
じ
)
、
世間
(
せけん
)
を
騒
(
さわ
)
がしましたが、だれも、この
二人
(
ふたり
)
の
軽業師
(
かるわざし
)
が、
熟練
(
じゅくれん
)
しきっている
芸当
(
げいとう
)
を
二人の軽業師
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
霧島火山群
(
きりしまかざんぐん
)
は
東西
(
とうざい
)
五里
(
ごり
)
に
亙
(
わた
)
り
二
(
ふた
)
つの
活火口
(
かつかこう
)
と
多
(
おほ
)
くの
死火山
(
しかざん
)
とを
有
(
ゆう
)
してゐる。その
二
(
ふた
)
つの
活火口
(
かつかこう
)
とは
矛
(
ほこ
)
の
峯
(
みね
)
(
高
(
たか
)
さ
千七百米
(
せんしちひやくめーとる
)
)の
西腹
(
せいふく
)
にある
御鉢
(
おはち
)
と、その
一里
(
いちり
)
ほど
西
(
にし
)
にある
新燃鉢
(
しんもえばち
)
とである。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
國境
(
くにざかひ
)
を
出
(
で
)
ましてからは、
私
(
わたし
)
には
東西
(
とうざい
)
も
分
(
わか
)
りません。
長
(
なが
)
い
道中
(
だうちう
)
を、あの
人買
(
ひとかひ
)
に
連
(
つ
)
れて
行
(
い
)
かれましたのでございます。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
即
(
すなは
)
ちその
直徑
(
ちよつけい
)
は
東西
(
とうざい
)
四里
(
より
)
南北
(
なんぼく
)
五里
(
ごり
)
に
及
(
およ
)
び、こゝに
阿蘇
(
あそ
)
一郡
(
いちぐん
)
四萬
(
しまん
)
の
人
(
ひと
)
が
住
(
す
)
まつてゐる。
但
(
たゞ
)
し
噴火
(
ふんか
)
はこの
火口
(
かこう
)
全體
(
ぜんたい
)
から
起
(
おこ
)
つたのではなく、
周圍
(
しゆうい
)
の
土地
(
とち
)
の
陷沒
(
かんぼつ
)
によつて
斯
(
か
)
く
擴
(
ひろ
)
がつたものだといふ。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
糸崎行
(
いとざきゆき
)
——お
恥
(
はづ
)
かしいが、
私
(
わたし
)
に
其
(
そ
)
の
方角
(
はうがく
)
が
分
(
わか
)
らない。
棚
(
たな
)
の
埃
(
ほこり
)
を
拂
(
はら
)
ひながら、
地名辭典
(
ちめいじてん
)
の
索引
(
さくいん
)
を
繰
(
く
)
ると、
糸崎
(
いとざき
)
と
言
(
い
)
ふのが
越前國
(
ゑちぜんのくに
)
と
備前國
(
びぜんのくに
)
とに
二
(
に
)
ヶ
所
(
しよ
)
ある。
私
(
わたし
)
は
東西
(
とうざい
)
、いや
西北
(
せいほく
)
に
迷
(
まよ
)
つた。
雨ふり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
書棚
(
しよだな
)
を
覗
(
のぞ
)
いて
奧
(
おく
)
を
見
(
み
)
て、
抽出
(
ぬきだ
)
す
論語
(
ろんご
)
の
第一卷
(
だいいつくわん
)
——
邸
(
やしき
)
は、
置場所
(
おきばしよ
)
のある
所
(
ところ
)
とさへ
言
(
い
)
へば、
廊下
(
らうか
)
の
通口
(
かよひぐち
)
も
二階
(
にかい
)
の
上下
(
うへした
)
も、ぎつしりと
東西
(
とうざい
)
の
書
(
しよ
)
もつの
揃
(
そろ
)
つた、
硝子戸
(
がらすど
)
に
突當
(
つきあた
)
つて
其
(
それ
)
から
曲
(
まが
)
る
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
と
唱
(
とな
)
へ
出
(
いだ
)
す
節
(
ふし
)
は
泣
(
な
)
くがごとく、
怨
(
うら
)
むがごとく、いつも(
應
(
おう
)
)の
來
(
きた
)
りて
市街
(
しがい
)
を
横行
(
わうかう
)
するに
從
(
したが
)
うて、
件
(
くだん
)
の
童謠
(
どうえう
)
東西
(
とうざい
)
に
湧
(
わ
)
き、
南北
(
なんぼく
)
に
和
(
わ
)
し、
言語
(
ごんご
)
に
斷
(
た
)
えたる
不快
(
ふくわい
)
嫌惡
(
けんを
)
の
情
(
じやう
)
を
喚起
(
よびおこ
)
して、
市人
(
いちびと
)
の
耳
(
みゝ
)
を
掩
(
おほ
)
はざるなし。
蛇くひ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
此
(
この
)
列車
(
れつしや
)
は、
米原
(
まいばら
)
で
一體分身
(
いつたいぶんしん
)
して、
分
(
わか
)
れて
東西
(
とうざい
)
へ
馳
(
はし
)
ります。
雪霊続記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
東西
(
とうざい
)
、
最初
(
さいしよ
)
お
聞
(
きゝ
)
に
達
(
たつ
)
しまするは
神楽坂七不思議
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
“東西”の意味
《名詞》
東 西(とうざい)
東と西。
東と西との間。東と西の方向。
東洋と西洋。
世間。世相。事柄。
方位。方角。
あちこち。
《感動詞》
東 西(とうざい)
「東西声」の発声。
(出典:Wiktionary)
東
常用漢字
小2
部首:⽊
8画
西
常用漢字
小2
部首:⾑
6画
“東西”で始まる語句
東西南北
東西屋
東西東西
東西位
東西南
東西線