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取寄
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とりよ
ふりがな文庫
“
取寄
(
とりよ
)” の例文
若
(
も
)
しもあの
懐剣
(
かいけん
)
が、
私
(
わたくし
)
の
墓
(
はか
)
に
収
(
おさ
)
めてあるものなら、どうぞこちらに
取寄
(
とりよ
)
せて
戴
(
いただ
)
きたい。
生前
(
せいぜん
)
と
同様
(
どうよう
)
あれを
守刀
(
まもりがたな
)
に
致
(
いた
)
し
度
(
と
)
うございます……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
若衆
(
わかいしゅ
)
に
取寄
(
とりよ
)
せさせた、調度を控へて、島の柳に
纜
(
もや
)
つた頃は、
然
(
そ
)
うでもない、
汀
(
みぎわ
)
の
人立
(
ひとだち
)
を
遮
(
さえぎ
)
るためと、用意の
紫
(
むらさき
)
の幕を垂れた。
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
『これ、
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
、
足下
(
おまへ
)
はなか/\
薩摩琵琶
(
さつまびは
)
が
巧
(
うま
)
い
相
(
さう
)
な、
一曲
(
いつきよく
)
やらんか、やる! よし
來
(
き
)
た。』と
傍
(
かたはら
)
の
水兵
(
すいへい
)
に
命
(
めい
)
じて、
自分
(
じぶん
)
兼
(
かね
)
て
御持參
(
ごぢさん
)
の
琵琶
(
びは
)
を
取寄
(
とりよ
)
せた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
今日
(
けふ
)
は
用
(
よう
)
なしの
身
(
み
)
なればとて
兄
(
あに
)
は
終日
(
しゆうじつ
)
此處
(
こゝ
)
にありけり、
氷
(
こほり
)
を
取寄
(
とりよ
)
せて
雪子
(
ゆきこ
)
の
頭
(
つむり
)
を
冷
(
ひや
)
す
附添
(
つきそひ
)
の
女子
(
をなご
)
に
代
(
かは
)
りて、どれ
少
(
すこ
)
し
私
(
わし
)
がやつて
見
(
み
)
やうと
無骨
(
ぶこつ
)
らしく
手
(
て
)
を
出
(
いだ
)
すに、
恐
(
おそ
)
れ
入
(
いり
)
ます
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
これも必要なり
彼
(
か
)
れも入用なりとて兵器は
勿論
(
もちろん
)
、
被服
(
ひふく
)
帽子
(
ぼうし
)
の類に至るまで仏国品を
取寄
(
とりよ
)
するの
約束
(
やくそく
)
を結びながら、その
都度
(
つど
)
小栗には
謀
(
はか
)
らずして
直
(
ただち
)
に
老中
(
ろうじゅう
)
の
調印
(
ちょういん
)
を求めたるに
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
▼ もっと見る
はい
旦那様
(
だんなさま
)
私
(
わたくし
)
も、
賓客
(
きやく
)
を
招
(
よ
)
ぶ
時
(
とき
)
には
八百膳
(
やほぜん
)
の
仕出
(
しだし
)
を
取寄
(
とりよ
)
せまして、
今日
(
けふ
)
の
向付肴
(
むかうづけ
)
が
甘酢
(
あまず
)
の
加減
(
かげん
)
が
甘味過
(
あます
)
ぎたとか、
汁
(
しる
)
が
濃過
(
こす
)
ぎたとか、
溜漬
(
たまりづけ
)
が
辛過
(
からす
)
ぎたとか
小言
(
こごと
)
を
云
(
い
)
つた
身分
(
みぶん
)
でございますが
大仏餅。袴着の祝。新まへの盲目乞食
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
矢庭
(
やには
)
に
引捕
(
ひつとら
)
へて
官
(
くわん
)
に
訴
(
うつた
)
へると二の
句
(
く
)
もなく
伏罪
(
ふくざい
)
したので、石の
在所
(
ありか
)
も
判明
(
はんめい
)
した。
官吏
(
やくにん
)
は
直
(
す
)
ぐ石を
取寄
(
とりよ
)
せて一見すると、これ亦た
忽
(
たちま
)
ち
慾心
(
よくしん
)
を
起
(
おこ
)
し、これは
官
(
くわん
)
に
没收
(
ぼつしう
)
するぞと
嚴
(
おごそ
)
かに
言
(
い
)
ひ
渡
(
わた
)
した。
石清虚
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
松江の
鱸
(
すずき
)
のフライ、北極熊の
掌
(
たなごころ
)
の焼肉、
巴里
(
パリ
)
の
蝸牛
(
かたつむり
)
、といった類で、最後に配った果物の皿には、なんと南洋から飛行機で
取寄
(
とりよ
)
せたという、名果マンゴスチンさえうず高く盛ってあったのです。
奇談クラブ〔戦後版〕:13 食魔
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
突
(
つい
)
て
挨拶
(
あいさつ
)
をぞなしたり其夜吉兵衞には
酒肴
(
しゆかう
)
を
取寄
(
とりよ
)
せ
船頭
(
せんどう
)
はじめ
水主
(
かこ
)
十八人を
饗應
(
もてな
)
し
酒宴
(
しゆえん
)
を
催
(
もよほ
)
しける明れば
極月
(
ごくづき
)
廿九日此日は早天より
晴渡
(
はれわた
)
り其上
追手
(
おつて
)
の風なれば船頭杢右衞門は
水主共
(
かこども
)
に
出帆
(
しゆつぱん
)
の
用意
(
ようい
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
すぐにお
判
(
わか
)
りになったものと
見
(
み
)
え『フムその
懐剣
(
かいけん
)
なら
確
(
たし
)
かに
彼所
(
かしこ
)
に
見
(
み
)
えている。
宜
(
よろ
)
しい
神界
(
しんかい
)
のお
許
(
ゆる
)
しを
願
(
ねが
)
って、
取寄
(
とりよ
)
せてつかわす……。』
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
加之
(
しかのみならず
)
、
酒
(
さけ
)
は
近所
(
きんじよ
)
の
灘屋
(
なだや
)
か、
銀座
(
ぎんざ
)
の
顱卷
(
はちまき
)
を
取寄
(
とりよ
)
せて、と
云
(
い
)
ふ
會員一同
(
くわいゐんいちどう
)
の
強請
(
きやうせい
)
。
考
(
かんが
)
へてご
覽
(
らん
)
なさい、九九九で
間
(
ま
)
に
合
(
あ
)
ひますか。
九九九会小記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
嘗
(
かつ
)
て
城
(
じやう
)
ヶ
沼
(
ぬま
)
の
縁
(
ふち
)
で
旅僧
(
たびそう
)
の
口
(
くち
)
から
魔界
(
まかい
)
の
暗示
(
あんじ
)
を
伝
(
つた
)
へられたゝめに——
太
(
いた
)
く
忌
(
いま
)
はしかつたので、……
権七
(
ごんしち
)
に
取寄
(
とりよ
)
せさした
着換
(
きがえ
)
の
衣
(
きぬ
)
は、
恰
(
あたか
)
も
祠
(
ほこら
)
の
屋根
(
やね
)
に
藤
(
ふぢ
)
の
花
(
はな
)
が
咲
(
さ
)
きかゝつたのを
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
其奴
(
そいつ
)
引捕
(
ひつとら
)
へて
呉
(
く
)
れようと、
海陸軍
(
かいりくぐん
)
を
志願
(
しぐわん
)
で、クライブ
傳
(
でん
)
、
三角術
(
さんかくじゆつ
)
などを
講
(
かう
)
じて
居
(
ゐ
)
る
連中
(
れんぢう
)
が、
鐵骨
(
てつこつ
)
の
扇
(
あふぎ
)
、
短刀
(
たんたう
)
などを
持參
(
ぢさん
)
で
夜更
(
よふけ
)
まで
詰懸
(
つめかけ
)
る、
近所
(
きんじよ
)
の
仕出屋
(
しだしや
)
から
自辨
(
じべん
)
で
兵糧
(
ひやうらう
)
を
取寄
(
とりよ
)
せる
怪談女の輪
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
取
常用漢字
小3
部首:⼜
8画
寄
常用漢字
小5
部首:⼧
11画
“取”で始まる語句
取
取出
取縋
取柄
取除
取次
取敢
取交
取做
取付