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一年
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いちねん
ふりがな文庫
“
一年
(
いちねん
)” の例文
尤
(
もっと
)
も
父
(
ちち
)
は
時
(
とき
)
の
帝
(
みかど
)
から
召
(
め
)
し
出
(
いだ
)
され、いつもお
側
(
そば
)
に
仕
(
つか
)
える
身
(
み
)
とて、
一年
(
いちねん
)
の
大部
(
だいぶ
)
は
不在勝
(
るすが
)
ち、
国元
(
くにもと
)
にはただ
女
(
おんな
)
小供
(
こども
)
が
残
(
のこ
)
って
居
(
い
)
るばかりでございました……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
身は
桜町家
(
さくらまちけ
)
に
一年
(
いちねん
)
幾度
(
いくど
)
の出替り、
小間使
(
こまづかひ
)
といへば人らしけれど、
御寵愛
(
ごてうあい
)
には
犬猫
(
いぬねこ
)
も
御膝
(
おひざ
)
をけがす物ぞかし。
軒もる月
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
その
習慣
(
しゆうかん
)
は、
旅行
(
りよこう
)
をしないでも、
一年
(
いちねん
)
のうちに、かならず
一回以上
(
いつかいゝじよう
)
は、
自然
(
しぜん
)
の
村
(
むら
)
にゐて
行
(
おこな
)
うたものでした。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
これが
毎年
(
まいねん
)
くり
返
(
かへ
)
されると、その
一年
(
いちねん
)
ごとに
生長
(
せいちよう
)
した
部分
(
ぶぶん
)
だけが、
圓
(
まる
)
く
環
(
わ
)
になつて
區分
(
くわ
)
けがつくのです。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
えゝ、お
姫様
(
ひいさま
)
の!
何
(
ど
)
うやら
今
(
いま
)
までの
乞目
(
こひめ
)
では、
一度
(
いちど
)
に
一年
(
いちねん
)
も
懸
(
かゝ
)
りさうぢや。お
庇
(
かげ
)
と
私等
(
わしら
)
は
飢
(
ひもじ
)
うも、だるうも
無
(
な
)
けれど、
肝心
(
かんじん
)
助
(
たす
)
け
取
(
と
)
らうと
云
(
い
)
ふ、
奥様
(
おくさま
)
の
身
(
み
)
をお
察
(
さつ
)
しやれ。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
それでは
今年
(
ことし
)
が
初
(
はじ
)
めてだの
昔
(
むかし
)
からも
一年
(
いちねん
)
の
謀
(
はかりごと
)
は
元旦
(
ぐわんたん
)
にありといふから、お
前
(
まへ
)
さんも
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
一年
(
いちねん
)
の
取前高
(
とりまへだか
)
はみんな札差がとつてしまつて、諸拂にと少しばかりわたされるので困つてねだりにゆくといつた
案配
(
あんばい
)
で、どつちが出入りなのだかわからなくなつてしまつて、お金も米も
花火と大川端
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
實
(
じつ
)
は、
少年
(
せうねん
)
と
共
(
とも
)
に、
只
(
たゞ
)
一口
(
ひとくち
)
に、
堪難
(
たえがた
)
き
空腹
(
くうふく
)
を
滿
(
みた
)
したきは
山々
(
やま/\
)
だが、
待
(
ま
)
てよ、
今
(
いま
)
此
(
この
)
小
(
ちい
)
さい
魚
(
うを
)
を、
周章
(
あは
)
てゝ
平
(
たいら
)
げたとて
何
(
なに
)
になる、
農夫
(
のうふ
)
は
如何
(
いか
)
に
飢
(
うゑ
)
ても、
一合
(
いちごう
)
の
麥
(
むぎ
)
を
食
(
く
)
はずに
地
(
ち
)
に
播
(
ま
)
いて
一年
(
いちねん
)
の
策
(
はかりごと
)
をする
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
予備門
(
よびもん
)
に入学して
一年
(
いちねん
)
許
(
ばかり
)
過
(
す
)
ぎての事であるが、
山田
(
やまだ
)
は
彼
(
か
)
の第二中学に
居
(
ゐ
)
る時分から早く
業
(
すで
)
に
那様
(
こんな
)
了見
(
りやうけん
)
が有つたらしいのです、
一年
(
いちねん
)
前
(
ぜん
)
に
其志
(
そのこゝろざし
)
を
抱
(
いだ
)
いた
私
(
わたし
)
は
未
(
ま
)
だ小説の
筆
(
ふで
)
は
仇
(
と
)
つて見なかつたのであるが
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
もう
一年
(
いちねん
)
たつた
今日
(
こんにち
)
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
まだ、
年
(
とし
)
の
變
(
かは
)
らない
舊年
(
ふるとし
)
の
間
(
あひだ
)
に、あゝ
春
(
はる
)
がやつて
來
(
き
)
たことだ。して
見
(
み
)
ると、この
一年
(
いちねん
)
が
二
(
ふた
)
つに
分
(
わか
)
れて、きのふまでを
去年
(
きよねん
)
といはうか。
今日
(
けふ
)
から
後
(
のち
)
を、
今年
(
ことし
)
といはうか。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
草
(
くさ
)
を
毟
(
むし
)
れ、
馬鈴薯
(
じやがいも
)
を
掘
(
ほ
)
れ、
貝
(
かひ
)
を
突
(
つ
)
け、で、
焦
(
こ
)
げつくやうな
炎天
(
えんてん
)
、
夜
(
よる
)
は
毒蛇
(
どくじや
)
の
霧
(
きり
)
、
毒蟲
(
どくむし
)
の
靄
(
もや
)
の
中
(
なか
)
を、
鞭打
(
むちう
)
ち
鞭打
(
むちう
)
ち、こき
使
(
つか
)
はれて、
三月
(
みつき
)
、
半歳
(
はんとし
)
、
一年
(
いちねん
)
と
云
(
い
)
ふ
中
(
うち
)
には、
大方
(
おほかた
)
死
(
し
)
んで
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
こんな
事
(
こと
)
で、
敦子
(
あつこ
)
さまの
婚期
(
こんき
)
は
年
(
ねん
)
一年
(
いちねん
)
と
遅
(
おく
)
れて
行
(
ゆ
)
きました。
敦子
(
あつこ
)
さまは
後
(
のち
)
にはすっかり
棄鉢気味
(
やけきみ
)
になって、
自分
(
じぶん
)
は
生涯
(
しょうがい
)
嫁
(
よめ
)
には
行
(
い
)
かないなどと
言
(
い
)
い
張
(
は
)
って、ひどく
御両親
(
ごりょうしん
)
を
困
(
こま
)
らせました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
暫時
(
しばし
)
がほども
交
(
まじは
)
りし
社會
(
しやくわい
)
は
夢
(
ゆめ
)
に
天上
(
てんじやう
)
に
遊
(
あそ
)
べると
同
(
おな
)
じく、
今
(
いま
)
さらに
思
(
おも
)
ひやるも
程
(
ほど
)
とほし、
身
(
み
)
は
櫻町家
(
さくらまちけ
)
に
一年
(
いちねん
)
幾度
(
いくど
)
の
出替
(
でがは
)
り、
小間使
(
こまづかひ
)
といへば
人
(
ひと
)
らしけれど
御寵愛
(
ごちようあい
)
には
犬猫
(
いぬねこ
)
も
御膝
(
おひざ
)
をけがすものぞかし。
軒もる月
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
地方
(
ちはう
)
は
風物
(
ふうぶつ
)
に
變化
(
へんくわ
)
が
少
(
すくな
)
い。わけて
唯
(
たゞ
)
一年
(
いちねん
)
、もの
凄
(
すご
)
いやうに
思
(
おも
)
ふのは、
月
(
つき
)
は
同
(
おな
)
じ
月
(
つき
)
、
日
(
ひ
)
はたゞ
前後
(
ぜんご
)
して、——
谿川
(
たにがは
)
に
倒
(
たふ
)
れかゝつたのも
殆
(
ほとん
)
ど
同
(
おな
)
じ
時刻
(
じこく
)
である。
娘
(
むすめ
)
も
其處
(
そこ
)
に
按摩
(
あんま
)
も
彼處
(
かしこ
)
に——
城崎を憶ふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
“一年”の意味
《名詞》
一年(いちねん)
ある時期から数えて、365日または366日、12か月に相当する期間。
ある年の1月1日から12月31日までの期間。
学校の一年生。
(出典:Wiktionary)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
年
常用漢字
小1
部首:⼲
6画
“一年”で始まる語句
一年中
一年半
一年許
一年有半