“国元”の読み方と例文
旧字:國元
読み方割合
くにもと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
みちの二三丁も歩いたが、桂はその間も愉快に話しながら、国元くにもとのことなど聞き、今年のうちに一度故郷くにに帰りたいなどいっていた。
非凡なる凡人 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
またそうでもなく、嫁いでからも長く島の内の家にあったのを、彼女の遺言か何かによって国元くにもとへ届けたとも想像される。
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
もっとちちときみかどからいだされ、いつもおそばつかえるとて、一年いちねん大部だいぶ不在勝るすがち、国元くにもとにはただおんな小供こどものこってるばかりでございました……。