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国元
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くにもと
ふりがな文庫
“
国元
(
くにもと
)” の例文
旧字:
國元
路
(
みち
)
の二三丁も歩いたが、桂はその間も愉快に話しながら、
国元
(
くにもと
)
のことなど聞き、今年のうちに一度
故郷
(
くに
)
に帰りたいなどいっていた。
非凡なる凡人
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
またそうでもなく、嫁いでからも長く島の内の家にあったのを、彼女の遺言か何かによって
国元
(
くにもと
)
へ届けたとも想像される。
吉野葛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
尤
(
もっと
)
も
父
(
ちち
)
は
時
(
とき
)
の
帝
(
みかど
)
から
召
(
め
)
し
出
(
いだ
)
され、いつもお
側
(
そば
)
に
仕
(
つか
)
える
身
(
み
)
とて、
一年
(
いちねん
)
の
大部
(
だいぶ
)
は
不在勝
(
るすが
)
ち、
国元
(
くにもと
)
にはただ
女
(
おんな
)
小供
(
こども
)
が
残
(
のこ
)
って
居
(
い
)
るばかりでございました……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
やがて
三
(
み
)
ノ
輪
(
わ
)
の
電車通
(
でんしやどほり
)
に
家
(
いへ
)
一
軒
(
けん
)
借
(
かり
)
ると、
男
(
をとこ
)
の
国元
(
くにもと
)
から一
度
(
ど
)
嫁
(
よめ
)
に
行
(
い
)
つたことのある
出戻
(
でもど
)
りの
妹
(
いもうと
)
に、
人好
(
ひとず
)
きのよくない
気
(
き
)
むづかしい
母親
(
はゝおや
)
とが
出
(
で
)
て
来
(
き
)
たゝめ
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
じつは与次郎がとうてい返しそうもないから、三四郎は思いきって、このあいだ
国元
(
くにもと
)
へ三十円の不足を請求した。
三四郎
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
と、舌打ちして、その残念さをくり返しているのは、尤もな理由のあることで、
国元
(
くにもと
)
の尾張城からこの江戸屋敷へ移ってきて以来、彼が心ひそかに探っている目標がその
切支丹
(
きりしたん
)
屋敷であったのです。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
『そうではありませぬ……。
国元
(
くにもと
)
の
館
(
やかた
)
で
初
(
はじ
)
めてお
目
(
め
)
にかかりました……。』
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「
国元
(
くにもと
)
の老いたる親どもが、にわかに、病気の
由
(
よし
)
ゆえ」
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ただその
際
(
さい
)
何
(
なに
)
より
好都合
(
こうつごう
)
であったのは、
姫
(
ひめ
)
の
父君
(
ちちぎみ
)
が
珍
(
めず
)
らしく
国元
(
くにもと
)
へ
帰
(
かえ
)
って
居
(
お
)
られたことで、
御自身
(
ごじしん
)
采配
(
さいはい
)
を
振
(
ふ
)
って
家人
(
がじん
)
を
指図
(
さしず
)
し、
心限
(
こころかぎ
)
りの
歓待
(
もてなし
)
をされた
為
(
た
)
めに、
少
(
すこ
)
しの
手落
(
ておち
)
もなかったそうでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
国
常用漢字
小2
部首:⼞
8画
元
常用漢字
小2
部首:⼉
4画
“国元”で始まる語句
国元詰