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成就
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じやうじゆ
ふりがな文庫
“
成就
(
じやうじゆ
)” の例文
以て此證據の品に
基
(
もと
)
づき事
成就
(
じやうじゆ
)
致すやう
深慮
(
しんりよ
)
の程こそ願はしと
述
(
のべ
)
ければ伊賀亮は
欣然
(
きんぜん
)
と打笑ひ左こそ有べし事を分て
頼
(
たの
)
むとあれば義を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
のみならず万一
成就
(
じやうじゆ
)
するとしても縊死よりも苦痛は多いわけである。
轢死
(
れきし
)
も僕には何よりも先に美的嫌悪を与へずにはゐなかつた。
或旧友へ送る手記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
以上
(
いじやう
)
は
大島小學校
(
おほしませうがくかう
)
の
由來
(
ゆらい
)
で
御座
(
ござ
)
います。けれども
果
(
はた
)
して
池上權藏
(
いけがみごんざう
)
の
志
(
こゝろざし
)
は
學校
(
がくかう
)
を
建
(
た
)
てたばかりで、
成就
(
じやうじゆ
)
しましたらうか。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
其
(
そ
)
の
様子
(
やうす
)
を
聞
(
き
)
けば、
私
(
わし
)
が
言托
(
ことづけ
)
を
為
(
し
)
た
通
(
とほ
)
り、
何
(
なに
)
か、
内儀
(
ないぎ
)
の
形代
(
かたしろ
)
を
一心
(
いつしん
)
に
刻
(
きざ
)
むと
聞
(
き
)
く、……
其
(
それ
)
が
成就
(
じやうじゆ
)
したと
言
(
い
)
ふ
昨夜
(
ゆふべ
)
ぢや。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
それではどうか
心配
(
しんぱい
)
して
見
(
み
)
てやらうといはれて
勘次
(
かんじ
)
は
顏
(
かほ
)
が
蘇生
(
いきかへ
)
つたやうに
成
(
な
)
つた。
彼
(
かれ
)
は
何
(
なん
)
でも
主人
(
しゆじん
)
が
盡力
(
じんりよく
)
して
呉
(
く
)
れゝば
成就
(
じやうじゆ
)
すると
思
(
おも
)
つて
居
(
ゐ
)
るのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
▼ もっと見る
あなたは前後八ヶ月の
日子
(
につし
)
を
費
(
つひ
)
やして思ひ立つた翻譯を
成就
(
じやうじゆ
)
したと
云
(
い
)
つて
寧
(
むし
)
ろ
其
(
その
)
長きに驚ろかれるやうだが、私は
却
(
かへ
)
つて
其
(
その
)
迅速
(
じんそく
)
なのに感服したいのです。
『伝説の時代』序
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
翌日
(
あくるひ
)
はわれアヌンチヤタが爲めに
百千
(
もゝち
)
の計畫を
成就
(
じやうじゆ
)
し、百千の計畫を破壞して、終には身の
甲斐
(
かひ
)
なさを歎くのみなりき。嗚呼、われは
素
(
も
)
とカムパニアの野の棄兒なり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
目下弁護事務にて
頗
(
すこぶ
)
る有望の事件を担当し居り、
此
(
この
)
事件にして
成就
(
じやうじゆ
)
せば、
数万
(
すまん
)
の
報酬
(
はうしう
)
を得んこと容易なれば、
其上
(
そのうへ
)
にて
総
(
すべ
)
て花々しく処断すべし、
何卒
(
なにとぞ
)
暫しの苦悶を忍びて
母となる
(新字旧仮名)
/
福田英子
(著)
これで熊井熊五郎の百軒から一萬兩盜む大願は
成就
(
じやうじゆ
)
する。伊勢屋幸右衞門へは三年前に一度押入り、居候浪人白井某と隣の仕立屋駒吉を斬つたが、此方も
縮尻
(
しくじ
)
つて一文も申受けなかつた。
銭形平次捕物控:157 娘の役目
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
○さて
戯場
(
しばゐ
)
の
造作
(
ざうさく
)
成就
(
じやうじゆ
)
しても春の雪ふりつゞきて
連日
(
れんじつ
)
晴
(
はれ
)
を見ず、
興行
(
こうぎやう
)
の初日のびる時は役者になりたる家はさら也、此しばゐを見んとて諸方に
逗留
(
とうりう
)
の
客
(
きやく
)
多
(
おほ
)
く毎日
空
(
そら
)
をながめて
晴
(
はれ
)
を
待
(
まち
)
わび
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
甚
(
じん
)
之
助
(
すけ
)
もとより
吾助
(
ごすけ
)
贔負
(
びいき
)
にて、
此男
(
このをとこ
)
のこと一も十も
成就
(
じやうじゆ
)
させたく、
喜
(
よろこ
)
ぶ
顏
(
かほ
)
見
(
み
)
たさの一
心
(
しん
)
に、これまでの
文
(
ふみ
)
の
幾通
(
いくつう
)
も
人目
(
ひとめ
)
に
觸
(
ふ
)
れぬ
樣
(
やう
)
とヾこほり
無
(
な
)
く
屆
(
とヾ
)
け、
令孃
(
ひめ
)
の
心
(
こヽろ
)
も
知
(
し
)
らず
返事
(
へんじ
)
をと
責
(
せ
)
めしが
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
ほんとに
貴女
(
あなた
)
こそ幸福ねエ——何故ツて?——貴女は愛を
成就
(
じやうじゆ
)
なされたぢやありませんか、
現今
(
いま
)
の貴女は只だ小波瀾の中に居なさるばかりです、銀子さん
何卒
(
どうぞ
)
、私を可哀さうだと思つて下ださい
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
貴下
(
きか
)
の
委任
(
いにん
)
を
受
(
う
)
けたる
紀念塔
(
きねんたふ
)
の
建立
(
けんりつ
)
は、
首尾
(
しゆび
)
よく
成就
(
じやうじゆ
)
したれども、
其
(
その
)
歸途
(
きと
)
、
吾等
(
われら
)
は
自
(
みづか
)
ら
招
(
まね
)
きたる
禍
(
わざはひ
)
によりて、
貴下
(
きか
)
が
住
(
すま
)
へる
海岸
(
かいがん
)
より、
東方
(
とうほう
)
大約
(
おほよそ
)
三十
里
(
り
)
の
山中
(
さんちう
)
にて、
恐
(
おそ
)
る
可
(
べ
)
き
砂
(
すな
)
すべりの
谷
(
たに
)
に
陷落
(
かんらく
)
せり
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
殊に最後の一篇は嫉妬の
鬼
(
おに
)
にならんと欲せる女、「こは
有
(
あり
)
がたきおつげかな。わが
願
(
ぐわん
)
成就
(
じやうじゆ
)
とよろこび、其まま川へとび入りける」
案頭の書
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
相觸
(
あひふれ
)
らる此度は玄關迄伊豆守殿初め御役人殘らず見送りなればいとゞ
威光
(
ゐくわう
)
は
彌増
(
いやまし
)
たり是にて
愈々
(
いよ/\
)
謀計
(
ぼうけい
)
成就
(
じやうじゆ
)
せりと一同
安堵
(
あんど
)
の思ひを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
○さて
戯場
(
しばゐ
)
の
造作
(
ざうさく
)
成就
(
じやうじゆ
)
しても春の雪ふりつゞきて
連日
(
れんじつ
)
晴
(
はれ
)
を見ず、
興行
(
こうぎやう
)
の初日のびる時は役者になりたる家はさら也、此しばゐを見んとて諸方に
逗留
(
とうりう
)
の
客
(
きやく
)
多
(
おほ
)
く毎日
空
(
そら
)
をながめて
晴
(
はれ
)
を
待
(
まち
)
わび
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
然
(
しか
)
し
伸一先生
(
しんいちせんせい
)
は
老先生
(
らうせんせい
)
の
麗
(
うる
)
はしき
性情
(
せいじやう
)
を
享
(
う
)
けて
更
(
さら
)
にこれを
新
(
あたら
)
しく
磨
(
みが
)
き
上
(
あ
)
げた
人物
(
じんぶつ
)
として
此小學校
(
このせうがくかう
)
を
監督
(
かんとく
)
し
我々
(
われ/\
)
は
第二
(
だいに
)
の
權藏
(
ごんざう
)
となつて
教導
(
けうだう
)
されたのです。
權藏
(
ごんざう
)
の
志
(
こゝろざし
)
は
最
(
もつと
)
も
完全
(
くわんぜん
)
に
成就
(
じやうじゆ
)
されました。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
宗助
(
そうすけ
)
はたゞ
惘然
(
ばうぜん
)
とした。
自己
(
じこ
)
の
根氣
(
こんき
)
と
精力
(
せいりよく
)
の
足
(
た
)
らない
事
(
こと
)
を
齒掻
(
はがゆ
)
く
思
(
おも
)
ふ
上
(
うへ
)
に、
夫程
(
それほど
)
歳月
(
さいげつ
)
を
掛
(
か
)
けなければ
成就
(
じやうじゆ
)
出來
(
でき
)
ないものなら、
自分
(
じぶん
)
は
何
(
なに
)
しに
此
(
この
)
山
(
やま
)
の
中
(
なか
)
迄
(
まで
)
遣
(
や
)
つて
來
(
き
)
たか、それからが
第
(
だい
)
一の
矛盾
(
むじゆん
)
であつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
加へ
新規
(
しんき
)
に
建添
(
たてそへ
)
などし失費も
厭
(
いと
)
はず人歩を
増
(
まし
)
て急ぎければ
僅
(
わづか
)
の日數にて
荒増
(
あらまし
)
成就
(
じやうじゆ
)
したれば然ば
迚
(
とて
)
一先歸國すべしと旅館へは召し連下男一人を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
“成就”の解説
成就(じょうじゅ、じょうじゅう)は、物事が成功、達成したり、願い事が叶うことをいう。古くは「じょうじゅう」とも発音された。大願成就、満願成就、悲願成就のような使い方をされる。
(出典:Wikipedia)
成
常用漢字
小4
部首:⼽
6画
就
常用漢字
小6
部首:⼪
12画
“成就”で始まる語句
成就院
成就坊
成就社
成就者