すなわち、金があって、ぶらぶら遊んでいて、流行おくれの都会風の着物を着ているような、そんな階級人が威張っているのであった。
何が私をこうさせたか:――獄中手記―― (新字新仮名) / 金子ふみ子(著)
出がけに騒がれたからわざと身柄を見せて威張ってきたのも、こうやって後から、お前さんに取りに行って貰うためだったのさ。
早耳三次捕物聞書:02 うし紅珊瑚 (新字新仮名) / 林不忘(著)
旧聞日本橋:06 古屋島七兵衛 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
銭形平次捕物控:211 遠眼鏡の殿様 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
書く時には、なかなか辛辣にゆきそうな気がしたものだが、今になってみると、ただ醜いから威張りがしたかったにすぎない、——が、意地にでも消さないでおく!
地下生活者の手記 (新字新仮名) / フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー(著)
「新青年」誌上に連載した、「五階の窓」という連作も、相当人気を呼びましたが、その出来栄に到っては、精々の所六十五点ぐらい、威張れない作品に堕しました。
戦時旅行鞄:――金博士シリーズ・6―― (新字新仮名) / 海野十三(著)
小桜姫物語:03 小桜姫物語 (新字新仮名) / 浅野和三郎(著)
狐と猫 (新字新仮名) / ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム、ヴィルヘルム・カール・グリム(著)
あゝわかつた 威張るためについてゐるんだ
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本 (新字旧仮名) / 小熊秀雄(著)
『連判の紙屑返しも、きょうで五日がかり、歩くのはよいが、今の六郎左衛門流に、返してやると、内心ではホッといたしておる癖に、アア威張られるには恐れ入るな』
銭形平次捕物控:065 結納の行方 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)