“大室”の読み方と例文
読み方割合
おおむろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
次に、忍坂おさか大室おおむろにおいでになつた時に、尾のある穴居の人八十人の武士がその室にあつて威張いばつております。
これに勇を得て続く侍は大胡おおご大室おおむろ山上やまかみなどの面々、しぶきをあげて流れに馬を乗り入れるもの三百余騎である。そのとき振り返った足利又太郎が、大音声をあげて注意した。
だれでも目につく大室おおむろ山を先手にして、その後に寄り添って、長尾山、片蓋かたふた山、天神山、弓射塚、臼山など、富士山を御本丸として大手からめ手に、火山の出城を築きあげている。
不尽の高根 (新字新仮名) / 小島烏水(著)