“日数:ひかず” の例文
“日数:ひかず”を含む作品の著者(上位)作品数
小川未明11
三遊亭円朝6
夏目漱石5
吉川英治3
永井荷風3
“日数:ひかず”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸12.9%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)1.4%
文学 > 日本文学 > 小説 物語1.0%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
おかしな事に、肋膜で病らったあの大病のあとの、短い日数ひかずのうちに、あたしは竹柏園ちくはくえんへ入門していることだ。
けれども、息子が行きがた知れずになってからもうかなり日数ひかずもたっていることとて、誰ひとりそれを知る者もなかった。
親ごころ (新字新仮名) / ギ・ド・モーパッサン(著)
王さまは、さっそく役人たちに言いつけて、こしらえて下さいました。それにはずいぶん沢山の日数ひかずがかかりました。
黄金鳥 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
ちいさいのは、まだまれてから日数ひかずのたたないぐまで、おおきいのは、ははぐまでした。
猟師と薬屋の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そのうちに、日数ひかずがたって、みみとおむすめは、また東京とうきょうかえらなければならなかったのです。
日がさとちょう (新字新仮名) / 小川未明(著)
そして、もうそのときから、日数ひかずもよほどたっていましたので、かえってこないものとあきらめていました。
幸福に暮らした二人 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そして、おおくの日数ひかずてから、ついにふねは、みなみこころざしたくにみなときました。
木と鳥になった姉妹 (新字新仮名) / 小川未明(著)
の写生があるし「堀川百首」には——五月雨さみだれ日数ひかずふれども渡の辺の、大江の岸はひたさざりけり——などの景観も見える。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
新吉の居場処いばしょも聞いたがうっかり逢う訳に参りません、段々だん/\日数ひかずかさなると娘はくよ/\ふさぎ始めました。
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「これは大きい。よっぽど大きな男のお子さんに違いない。日数ひかずもいくらか延びてお生れになるでしょう」
押絵の奇蹟 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
わびたりとて肯くべきにあらず、しおしおと引返す本意ほいなき日数ひかずこそ積りたれ。忘れぬはわがために、この時嬉しかりし楓にこそ。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
帰ってから授業の始まるまでにはまだ二週間の日数ひかずがあるので、そのうちに一度行っておこうと思った。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
なるほど、日数ひかずがたつにつれて、雌鳥めんどり毎日まいにちたまごみはじめました。
金持ちと鶏 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「十五夜の晩以来、だいぶ日数ひかずは経っておりますが、証拠がためのつくまではと、工夫をらして、死体蔵したいぐらにとってあります」
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
はては懐しくなりて、そとうしろより小さき手に目隠めかくしして戯れたりし、日数ひかずもなく
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
人間にんげんというものは、どんな不幸ふこうあっても、日数ひかずのたつうちには、だんだんわすれてしまうものであったからです。
一本の銀の針 (新字新仮名) / 小川未明(著)
それが徒爾いたずら半分の出放題でほうだいでない事は、今日きょうまでいっしょに寝泊ねとまりの日数ひかずを重ねた私にはよく理解できます。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その秘密は、十六日という日数ひかずにあるのでは無くて、金曜日というところにあるのではないかしら。
正義と微笑 (新字新仮名) / 太宰治(著)
学校の授業が始まるにはまだ大分だいぶ日数ひかずがあるので鎌倉におってもよし、帰ってもよいという境遇にいた私は、当分元の宿にまる覚悟をした。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「病院で暮らしたのも、つい昨日今日のようだが、考えて見ると、もうだいぶんになるんだね」と云って指を折りながら、日数ひかず勘定かんじょうし出した。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その癖お勢が帰塾した当坐両三日は、百年の相識に別れた如くなにとなく心さびしかッたが……それも日数ひかずままに忘れてしまッたのに
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
長吉ちやうきち今年ことしの十二月ほど日数ひかずの早くたつのを悲しく思つた事はない。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
このあかちゃんは、いつしか日数ひかずをへて、かわいらしいぼっちゃんとなりました。
はてしなき世界 (新字新仮名) / 小川未明(著)
日数ひかずがたつと、三びきのねこは、ははねこのおなかしたからはいして、こおろぎや、かえるなどをいかけたのであります。
ねこ (新字新仮名) / 小川未明(著)
その内に追い追い日数ひかずが経って、とうとう竜の天上する三月三日になってしまいました。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
ちっ日数ひかずが経ってから、親仁どのは、村方むらかた用達ようたしかたがた、東京へ参ったついでに芝口しばぐち両換店りょうがえやへ寄って
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
この二三年来私はたいてい年に一度くらいの割で病気をする。そうしてとこについてから床を上げるまでに、ほぼ一月ひとつき日数ひかずつぶしてしまう。
硝子戸の中 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
寝たまま便を取らせたり、痛い水銀灌腸かんちょうをとにかく聴きわけて我慢するほどに、子供が病室にらされるまでには、それから大分日数ひかずがかかった。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
日数ひかずへて、私は、その面影の生気と、私自身の生気とに区別がつかなくなつてゐた。
早く聞き込むと好かったのだが、ちっと日数ひかずが経っているので面倒だ。まあ、やれるだけやってみよう。ここらは寺門前が多いから、町方まちかたの手が届かねえ。
母も即座にうなずいていたが、やがて日数ひかずへて、いつ結婚するか、という。
二十七歳 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
美濃路へかゝり探しましたが一向に分らず、や主人の年囘ねんかいにも当る事ゆえ、一度江戸へ立帰らんと思い立ち、日数ひかずを経て、八月三日江戸表へちゃくいたし
「いいや、ちがう。グアム島へいくのには、もっと日数ひかずがかかるはずだ」
豆潜水艇の行方 (新字新仮名) / 海野十三(著)
もっとも南京虫の方でも日数ひかずを積むに従って遠慮してくるそうである。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
幸「お前は余りペラ/\喋るからいけないんだ、旅だアな、此様こんな処で探偵にでも捕まって調べられると日数ひかずがかゝるよ、四万でも二週間程余計に逗留したじゃアねえか」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
長吉は今年の十二月ほど日数ひかずの早くたつのを悲しく思った事はない。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
又使を遣ると云うことも、日数ひかずが立てば立つ程出来にくくなった。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
また、しばらく日数ひかずがたって、あるよるのことでありました。
気まぐれの人形師 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そよそよ風の手枕たまくらに、はや日数ひかずしけふの日や、
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
木賃宿の主人が迷惑がるのを、文吉がなだすかして、病人を介抱しているうちに、病附やみつきの急劇であったわりに、九郎右衛門の強い体は少い日数ひかずで病気に打ち勝った。
護持院原の敵討 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
そのときから、三月みつき日数ひかずがたったのであります。
谷間のしじゅうから (新字新仮名) / 小川未明(著)
「そりゃ、日数ひかずが経ち、血の色が失せれば黒くもなろう」
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
日数ひかずが立つにしたがって文鳥はさえずる。
文鳥 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
竜之助が悠々と、途中で道場荒しなどをやって、日数ひかずを多くかけて京都まで来る間に、兵馬は新徴組と共に、一直線にこっちへ来ていたので、京都の経験は兵馬の方が一月の余も上であります。
角「少し訳えあって、飛んでもねえ間違まちげえが出来て、此方こっちの災難見たような訳で、ハア大きに日数ひかずもかゝったから案じていべえと思っていたが、手紙も出さねえでハアどうも」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
その週間の残りの日数ひかずだけはどうやらこうやら、長吉は学校へ通ったが、日曜日一日をすごすとその翌朝あくるあさは電車に乗って上野うえのまで来ながらふいとりてしまった。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
日数ひかずいくつか重ねて駿府すんぷの町へ入りました。お君は駿府の二丁目を流して歩くと案外にも多くの収入みいりがありましたから、これから二三日はかせがなくてもよいと思いました。
大菩薩峠:07 東海道の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
半七は胸算で日数ひかずをかぞえた。そして、江戸には勝蔵の身寄りか友達でもあるのかと訊くと、かれは江戸の深川に寅吉という友達がある。さしあたりはそれを頼って行ったらしいと、三五郎は答えた。
半七捕物帳:40 異人の首 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
しばらく避寒ひかんに、こちらへやってきていたのですけれど、あまり日数ひかずもたちましたので、おとうさんにつれられて、またきたほう故郷こきょうかえろうとしました。
気まぐれの人形師 (新字新仮名) / 小川未明(著)
旅の日数ひかずのたつのは早かった。親方が刑務所けいむしょから出て来る日がずんずん近づいていた。船がだんだんツールーズから遠くなるにしたがって、わたしはこの考えに心を苦しめられていた。
遅れた上にも、日数ひかずに暇どってしまうだろう。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
巴里パリイを立つ時倫敦ロンドンを短い日数ひかずで観て歩くには住み慣れた日本人に案内して貰ふ必要があらうと思つて居たが、自分達は地図とベデカアを頼りにしただけで格別まごつく事も無かつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
その週間の残りの日数ひかずだけはどうやらかうやら、長吉ちやうきちは学校へかよつたが、日曜日一日をすごすと翌朝あくるあさは電車に乗つて上野まで来ながらふいとりてしまつた。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
おかめと角右衞門は日数ひかずが長く掛りまして、伊勢崎に長くもられませんから、角右衞門が「わしは沼田の下新田の者で、お前のあにさんにも逢わしてやるから、私のうちへ来なさい」というので
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
これにて愚僧が犯せる罪科の跡は自然立消たちぎえになり候事とて、ほつと一息付き候ものゝ、実はまんまとわが身の悪事を他人に塗付ぬりつけ候次第に候間、日数ひかずたち候につれていよいよ寝覚ねざめあしく
榎物語 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
と御出家はおごらんから、寒くなってから木曾路を引返し本庄宿へまいりまして、婦人ではあるけれどもこれ/\の理由わけだ、と役僧にお竹の身の上話をして、其の寺に一泊いたし、段々日数ひかずを経てまいりましたが
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
田舎いなか医者の言うことももとより信ずるに足らず、私はただ運を天に任せて看病大事と昼夜番をして居ましたが、さいわいに難症でもなかったと見えて日数ひかずおよそ二週間ばかりで快くなりましたから
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
紀州へ参りましたが、一向何も存じませんから、人に教わって西国巡りの帳面を見ると、三月十七日から打初めるのが本当だと云う事で、少々日数ひかずは掛りまするが、仮令たとえ月日が立とうが敵を尋ねる身の上でございますから
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
なにしろ、二さきまで、いったのですからね。それが、日数ひかずがたつにつれて、それらの野菜やさいは、ふとったり、また、まるまるとえたり、大粒おおつぶみのったりしましたからね。
公園の花と毒蛾 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「そこで、安珍殿も弱りきって、ぜひなく、清姫様をさとして言うことには、わしはこれから熊野権現くまのごんげんへ行く身だからけがれてはならぬ、その代り帰りには、きっとお前の望みをかなえて上げるから、日数ひかずを数えて待っていて下さいと」
大菩薩峠:05 龍神の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
彼はこれから長い日数ひかずを海上に送らねば成らないことを思い、倫敦を発つ時にはまだ外套がいとうを欲しいくらいの五月初旬の陽気でも国に帰り着く頃の旅仕度も考えて行かねば成らないことを思い、そんな心づかいをするだけでも実に国の方の空の遠いことを思った。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
段々日数ひかずも立って七日目の事ゆえ、伴藏は寺参りをして帰って来ると、召使のおますという三十一歳になる女中がにわかにがた/\とふるえはじめて、ウンとうなって倒れ、何か譫言うわことを云って困ると番頭がいうから、伴藏が女の寝ている所へ来て、
そこでその四五日は雁坂の山を望んでは、ああとてもあの山は越えられぬとはらの中で悲しみかえっていたが、一度そのこころを起したので日数ひかずの立つうちにはだんだんと人の談話はなしや何かが耳に止まるため、次第次第に雁坂を越えるについての知識を拾い得た。
雁坂越 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
はじめのうちは、まるくしてているばかりで、遠慮えんりょをして、してくれなどといったものもありませんが、日数ひかずがたって、むかしのいっしょにあそんだ、みみとおむすめであったということが、あたまなかにはっきりとわかると、
日がさとちょう (新字新仮名) / 小川未明(著)