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墓場
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はかば
ふりがな文庫
“
墓場
(
はかば
)” の例文
ホラシオは
間
(
ま
)
がぬけた。オフィリャの
狂態
(
きょうたい
)
になっての出は
凄
(
すご
)
く好かった。
墓場
(
はかば
)
で
墓掘
(
はかほり
)
の歌う声が実に好く、仕ぐさも軽妙であった。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
これはたいてい
赤貝
(
あかがひ
)
の
類
(
るい
)
の
貝殼
(
かひがら
)
を
刳
(
ゑぐ
)
り
拔
(
ぬ
)
き、その
周圍
(
しゆうい
)
ばかりを
殘
(
のこ
)
して
前腕
(
まへうで
)
にはめ
込
(
こ
)
むでのでありまして、
石器時代
(
せつきじだい
)
の
墓場
(
はかば
)
から
出
(
で
)
る
人骨
(
じんこつ
)
に
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
木が無くなった森の跡は、ちょうど
墓場
(
はかば
)
のようでした。大きな木の
切株
(
きりかぶ
)
は、
石塔
(
せきとう
)
のように見えました。王子はその中を飛んでゆかれました。
お月様の唄
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
やっと、たどり
着
(
つ
)
くと、そこはまだ
新
(
あたら
)
しい
墓場
(
はかば
)
で、
今度
(
こんど
)
の
戦争
(
せんそう
)
に
死
(
し
)
んだ
人
(
ひと
)
のしかばねがうずまっていて、
土
(
つち
)
の
色
(
いろ
)
も
湿
(
しめ
)
っていたのでありました。
強い大将の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ロレ
先
(
ま
)
づ
奧
(
おく
)
に
入
(
い
)
らせられい。……
内室
(
おくがた
)
も一しょに
入
(
い
)
らせられい。……パリスどのにも。……
何
(
いづ
)
れも
亡姫
(
なきひめ
)
の
隨行
(
とも
)
をして
墓場
(
はかば
)
へ
行
(
ゆ
)
く
準備
(
したく
)
をなされ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
▼ もっと見る
モンパパ号はあまりにも完ぜんに
爆破粉砕
(
ばくはふんさい
)
したので、そのころ海上には破片一つも見えてはいず、海上はまっくらで、
墓場
(
はかば
)
のように静かであった。
恐竜島
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
寺男は、ただ
意外
(
いがい
)
に思いながら、音のするほうへ近づいていきました。いったところは
平家
(
へいけ
)
一
門
(
もん
)
の
墓場
(
はかば
)
でありました。いつか雨は
降
(
ふ
)
りだしていました。
壇ノ浦の鬼火
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
春
(
はる
)
になつて
雪
(
ゆき
)
も
次第
(
しだい
)
に
解
(
と
)
けた
或日
(
あるひ
)
、
墓場
(
はかば
)
の
側
(
そば
)
の
崖
(
がけ
)
の
邊
(
あたり
)
に、
腐爛
(
ふらん
)
した二つの
死骸
(
しがい
)
が
見付
(
みつ
)
かつた。
其
(
そ
)
れは
老婆
(
らうば
)
と、
男
(
をとこ
)
の
子
(
こ
)
とで、
故殺
(
こさつ
)
の
形跡
(
けいせき
)
さへ
有
(
あ
)
るのであつた。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
『オヤオヤ!
私
(
わたくし
)
は
不思議
(
ふしぎ
)
な
所
(
ところ
)
に
居
(
お
)
る……
私
(
わたくし
)
は
夢
(
ゆめ
)
を
見
(
み
)
ているのかしら……それとも
爰
(
ここ
)
は
私
(
わたくし
)
の
墓場
(
はかば
)
かしら……。』
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
谷
(
たに
)
の
奧
(
おく
)
には
墓場
(
はかば
)
もあるだらう、
人生
(
じんせい
)
悠久
(
いうきう
)
の
流
(
ながれ
)
が
此處
(
こゝ
)
でも
泡立
(
あわだた
)
ぬまでの
渦
(
うづ
)
を
卷
(
ま
)
ゐて
居
(
ゐ
)
るのである。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
大吉は並木と二人で
墓場
(
はかば
)
へゆき、ジャノメ草やおしろい花をとってきて八津をまつった。
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
嗚呼
(
ああ
)
博士よ、君にして
幽霊
(
ゆうれい
)
を見るの望みあるならば、なんぞ
墓場
(
はかば
)
に行くを要せん。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
けふも
墓場
(
はかば
)
で
啼
(
な
)
いてゐた
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
このような
墓場
(
はかば
)
も
今
(
いま
)
から
十年前
(
じゆうねんぜん
)
まではよくわからなかつたのでありますが、だん/″\わかつて
來
(
き
)
て
各地
(
かくち
)
において
續々
(
ぞく/\
)
發見
(
はつけん
)
されてまゐりました。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
番丙 これなる
老僧
(
らうそう
)
は、
顫
(
ふる
)
へながら
溜息
(
といき
)
を
吐
(
つ
)
き、
涙
(
なみだ
)
を
流
(
なが
)
してをりまする。
只今
(
たゞいま
)
墓場
(
はかば
)
から
參
(
まゐ
)
るところを
取押
(
とりをさ
)
へて、これなる
鋤
(
すき
)
と
鶴嘴
(
つるはし
)
とを
取上
(
とりあ
)
げました。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
春
(
はる
)
になって
雪
(
ゆき
)
も
次第
(
しだい
)
に
解
(
と
)
けた
或日
(
あるひ
)
、
墓場
(
はかば
)
の
側
(
そば
)
の
崖
(
がけ
)
の
辺
(
あたり
)
に、
腐爛
(
ふらん
)
した二つの
死骸
(
しがい
)
が
見付
(
みつ
)
かった。それは
老婆
(
ろうば
)
と、
男
(
おとこ
)
の
子
(
こ
)
とで、
故殺
(
こさつ
)
の
形跡
(
けいせき
)
さえあるのであった。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
いま大東京の建物はその青白い光に照されて、
墓場
(
はかば
)
のように睡っている。地球がだんだん冷えかかってきたようで、心細い気のする或る秋の夜のことだった。
○○獣
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「さあ、
私
(
わし
)
についてくるがいい。」と、
銀
(
ぎん
)
のつえを
持
(
も
)
ったおじいさんがいいましたので、
男
(
おとこ
)
は、ついてゆきますと、やがて、
彼
(
かれ
)
は、さびしい
墓場
(
はかば
)
に
出
(
で
)
たのであります。
銀のつえ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
勿論
(
もちろん
)
ここは
墓場
(
はかば
)
ではない。
墓
(
はか
)
は
現界
(
げんかい
)
のもので、こちらの
世界
(
せかい
)
に
墓
(
はか
)
はない……。
現在
(
げんざい
)
そなたの
眼
(
め
)
にはこの
岩屋
(
いわや
)
が
薄暗
(
うすくら
)
く
感
(
かん
)
ずるであろうが、これは
修行
(
しゅぎょう
)
が
積
(
つ
)
むにつれて
自然
(
しぜん
)
に
明
(
あか
)
るくなる。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
一寸先
(
いっすんさき
)
見えぬ
闇夜
(
やみよ
)
、寺男は、
両足
(
りょうあし
)
が、がくがくふるえましたが、
勇気
(
ゆうき
)
をつけて、びわの
音
(
ね
)
のする
墓場
(
はかば
)
の中へはいっていきました。そして、ちょうちんの
灯
(
ひ
)
をたよりに、法師をさがしました。
壇ノ浦の鬼火
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
もっとも
墓場
(
はかば
)
だとか、その
他
(
ほか
)
の
場所
(
ばしよ
)
に
完全
(
かんぜん
)
な
土器
(
どき
)
が
埋
(
うづ
)
もれてゐることもありますが、
私共
(
わたしども
)
の
發見
(
はつけん
)
するのは
多
(
おほ
)
くは
破片
(
はへん
)
です。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
番甲
此邊
(
このあたり
)
は
血
(
ち
)
だらけぢゃ。
墓場
(
はかば
)
の
界隈
(
かいわい
)
を
探
(
さが
)
さっしゃい。さゝ、
見
(
み
)
つけ
次第
(
しだい
)
に、かまうたことは
無
(
な
)
い、
引立
(
ひきた
)
てめさ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
もしぼくたちの宇宙艇の力がたりなくなったり、エンジンが故障になると、宇宙艇は前へも後へも進むことができなくなり、永遠にその宇宙の
墓場
(
はかば
)
につながれてしまうでしょう。
宇宙の迷子
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
生
(
い
)
きて
居
(
い
)
る
時
(
とき
)
にはさんざん
悪口
(
わるぐち
)
を
言
(
い
)
われたものが、
死
(
し
)
んでから
口
(
くち
)
を
極
(
きは
)
めて
讃
(
ほ
)
められたり、
又
(
また
)
その
反対
(
あべこべ
)
に、
生前
(
せいぜん
)
栄華
(
えいが
)
の
夢
(
ゆめ
)
を
見
(
み
)
たものが、
墓場
(
はかば
)
に
入
(
い
)
ってからひどい
辱
(
はずか
)
しめを
受
(
う
)
けたりします。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
昨夜
(
ゆうべ
)
、おまえは
平家
(
へいけ
)
の
墓場
(
はかば
)
の前で、雨にぬれて、すわっていたそうじゃ。
壇ノ浦の鬼火
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
どこもここも
墓場
(
はかば
)
のようにしずかで、祈りの声も聞えなければ、人の姿も見えなかった。
霊魂第十号の秘密
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
それから火星を追いかけているうちに、火星人のためにわれわれは
危害
(
きがい
)
を加えられるかもしれない。悪くすればわれわれは宇宙を
墓場
(
はかば
)
として、永い眠りにつかなければならないかもしれない。
三十年後の世界
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
この奇怪なる出来事の間、場内は
墓場
(
はかば
)
のようにしずまりかえっていた。
霊魂第十号の秘密
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「
墓場
(
はかば
)
に日があたっているような風景ですね」
三十年後の世界
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
宇宙の
墓場
(
はかば
)
だ
宇宙の迷子
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“墓場(
墓地
)”の解説
墓地(ぼち)は、亡くなった人の遺体や遺骨を埋葬する墓を設けるための区域。墓場(はかば)ともいう。なお、墓をつくるために土地(墓地等)の一部を区画した部分を墓所(ぼしょ)という。
(出典:Wikipedia)
墓
常用漢字
小5
部首:⼟
13画
場
常用漢字
小2
部首:⼟
12画
“墓”で始まる語句
墓
墓地
墓所
墓石
墓参
墓詣
墓穴
墓標
墓原
墓碣