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取
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とつ
ふりがな文庫
“
取
(
とつ
)” の例文
是
(
これ
)
は
面白
(
おもしろ
)
い、
近頃
(
ちかごろ
)
落語
(
らくご
)
が
大分
(
だいぶ
)
流行
(
はや
)
るから、
何所
(
どこ
)
かで
座料
(
ざれう
)
を
取
(
とつ
)
て
内職
(
ないしよく
)
にやつたら
面白
(
おもしろ
)
からう、事に
依
(
よつ
)
たら
片商売
(
かたしやうばい
)
になるかもしれない。
落語の濫觴
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
其故
(
それゆゑ
)
私
(
わたくし
)
の
塾
(
じゆく
)
ではこの
規則
(
きそく
)
の
精神
(
せいしん
)
、
規則
(
きそく
)
の
根本
(
こんぽん
)
へ
立
(
た
)
ち
歸
(
かへ
)
つて、
各個人
(
かくこじん
)
の
都合
(
つがふ
)
といふ
所
(
ところ
)
を十
分
(
ぶん
)
に
了解
(
れうかい
)
せしむるといふ
方針
(
はうしん
)
を
取
(
とつ
)
て
居
(
ゐ
)
るのであります。
女教邇言
(旧字旧仮名)
/
津田梅子
(著)
婆樣
(
ばあさん
)
は
上方者
(
かみがたもの
)
ですよ、ツルリンとした
顏
(
かほ
)
の
何處
(
どつか
)
に「
間拔
(
まぬけ
)
の
狡猾
(
かうくわつ
)
」とでも
言
(
い
)
つたやうな
所
(
ところ
)
があつて、ペチヤクリ/\
老爺
(
ぢいさん
)
の
氣嫌
(
きげん
)
を
取
(
とつ
)
て
居
(
ゐ
)
ましたね。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
盜
(
ぬす
)
み出して連て
逃
(
にげ
)
たに相違なし元は
只
(
たゞ
)
取
(
とつ
)
て來たものだ
不殘
(
みんな
)
渡しても損にはならねへサア/\渡せ/\と
立
(
たち
)
かゝる故
此方
(
こなた
)
は侍士一人なれども女房を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
人の
面
(
かほ
)
をぢろ/\視て「支那人が通る」は無礼に相違ないが、まづ悪口の部には入れない。が中には図星日本人と
看
(
み
)
て
取
(
とつ
)
て、ヤポーシカが通るといふ。
露都雑記
(新字旧仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
▼ もっと見る
「こつちへ
上
(
あが
)
つて
貰
(
もら
)
あもんだ」
勘次
(
かんじ
)
もいつた。
土間
(
どま
)
に
立
(
た
)
つて
居
(
ゐ
)
た
與吉
(
よきち
)
はそつと
草履
(
ざうり
)
を
脱
(
ぬ
)
いで
危險相
(
あぶなさう
)
に
手
(
て
)
を
出
(
だ
)
して
取
(
とつ
)
た。さうして
直
(
す
)
ぐに
偸
(
ぬす
)
むやうに
噛
(
か
)
んだ。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
我輩
(
わがはい
)
は
先
(
ま
)
づ
建築
(
けんちく
)
の
最
(
もつと
)
も
重要
(
ぢうえう
)
なる一
例
(
れい
)
即
(
すなは
)
ち
住家
(
ぢうか
)
を
取
(
とつ
)
て
之
(
これ
)
を
考
(
かんが
)
へて
見
(
み
)
るに「
住
(
ぢう
)
は
猶
(
なほ
)
食
(
しよく
)
の
如
(
ごと
)
し」と
云
(
い
)
ふ
感
(
かん
)
がある。
建築の本義
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
然
(
しか
)
れ
共
(
ども
)
彼に
取
(
とつ
)
て目下の最大苦心問題は満洲占領に非ず、日本との戦争に非ずして、露西亜の軍隊に在り、彼等が砲剣に
依
(
よつ
)
て外国侵略を計画しつゝある時、
看
(
み
)
よ
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
それからして氣に入らぬと仰しやりまする、左うかと言つて少しなりとも私の言條を立てて負けぬ氣に御返事をしましたら夫を
取
(
とつ
)
こに出てゆけと言はれるは必定
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
私
(
わたし
)
は、
先生
(
せんせい
)
が
夏
(
なつ
)
の
嘉例
(
かれい
)
として
下
(
くだ
)
すつた、
水色
(
みづいろ
)
の
絹
(
きぬ
)
べりを
取
(
とつ
)
た、はい
原製
(
ばらせい
)
の
涼
(
すゞ
)
しい
扇子
(
あふぎ
)
を、
膝
(
ひざ
)
を
緊
(
し
)
めて、
胸
(
むね
)
に
確
(
しか
)
と
取
(
と
)
つて
車上
(
しやじやう
)
に
居直
(
ゐなほ
)
つた。
而
(
しか
)
して
題
(
だい
)
を
採
(
と
)
つて
極暑
(
ごくしよ
)
の
一文
(
いちぶん
)
を
心
(
こゝろ
)
に
案
(
あん
)
じた。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
へば
取
(
とつ
)
て
戴
(
いたゞ
)
き
鬼桃太郎
(旧字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
うーむ、水まで
借
(
か
)
りて使ふんだな。妻「
其代
(
そのかは
)
りお
前
(
まへ
)
の
嗜
(
すき
)
な物を
取
(
とつ
)
て置いたよ。亭「え、
何
(
なに
)
を。妻「
赤飯
(
おこは
)
。 ...
八百屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
開戦以来
草忙
(
さうばう
)
として久しく学に
荒
(
すさ
)
める余に
取
(
とつ
)
ては、真に休養の恩典と云ふべし、両兄曰く果して然るか
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
それからして
氣
(
き
)
に
入
(
い
)
らぬと
仰
(
おつ
)
しやりまする、
左
(
さ
)
うかと
言
(
い
)
つて
少
(
すこ
)
しなりとも
私
(
わたし
)
の
言條
(
いひでう
)
を
立
(
た
)
てゝ
負
(
ま
)
けぬ
氣
(
き
)
に
御返事
(
おへんじ
)
をしましたら
夫
(
それ
)
を
取
(
とつ
)
てに
出
(
で
)
てゆけと
言
(
い
)
はれるは
必定
(
ひつぢやう
)
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
懸
(
かけ
)
られ其方共此金子八十兩は如何樣の
筋
(
すぢ
)
で
爭
(
あらそ
)
ふぞ
富
(
とみ
)
でも
取
(
とつ
)
たか又は拾つたのかと申さるゝに兩人はハイとばかりにて答へも爲ざればコリヤ
何致
(
どういた
)
したサア
有體
(
ありてい
)
に申立よと有ければ
漸々
(
やう/\
)
利三は
頭
(
かうべ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
夫
(
そ
)
れはお
前
(
まへ
)
が
嫌
(
い
)
やだといふのも
知
(
し
)
れてるけれども
何卒
(
どうぞ
)
我
(
お
)
れの
肩
(
かた
)
を
持
(
も
)
つて、
横町組
(
よこてうぐみ
)
の
耻
(
はじ
)
すゝぐのだから、ね、おい、
本家本元
(
ほんけほんもと
)
の
唱歌
(
しようか
)
だなんて
威張
(
ゐば
)
りおる
正太郎
(
しようたらう
)
を
取
(
とつ
)
ちめて
呉
(
く
)
れないか
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
受とり是で勘定を
取
(
とつ
)
て
呉
(
くれ
)
よ
夫
(
それ
)
二分渡すぞと云に女は受取
行
(
ゆき
)
て
直
(
すぐ
)
に
釣
(
つり
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
私も決して喜んで行かうとは思ひませぬ、
乍併
(
しかしながら
)
、私共同志者の純白の心事が、斯かることの為に、政府にも国民にも社会一般に説明せられまするならば、
眇
(
べう
)
たる此一身に
取
(
とつ
)
て
此上
(
こよ
)
なき栄誉と思ひます
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
それはお前が嫌やだといふのも知れてるけれども
何卒
(
どうぞ
)
我
(
お
)
れの肩を持つて、横町組の
耻
(
はぢ
)
をすすぐのだから、ね、おい、本家本元の唱歌だなんて威張りおる正太郎を
取
(
とつ
)
ちめてくれないか
たけくらべ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
張
(
はり
)
も意気地もない愚うたらの奴、それからして気に入らぬと仰しやりまする、さうかと言つて少しなりとも私の
言条
(
いひでう
)
を立てて負けぬ気に御返事をしましたらそれを
取
(
とつ
)
てに出てゆけと言はれるは必定
十三夜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
“取”の解説
取(しゅ)とは、サンスクリット語およびパーリ語のウパーダーナ(pi: upādāna)に由来する言葉であり、「ある活動を活性化させ維持させる源や手段となる、燃料、物質的原因、気質」という意味である。
仏教では、アタッチメント、執着、掌握といった意味を指す重要概念である。これは渇愛(tṛṣṇā、トリシュナー)の結果として生じるものであり、煩悩の一種とされ、最終的には苦に繋がる。
(出典:Wikipedia)
取
常用漢字
小3
部首:⼜
8画
“取”を含む語句
取付
取着
奪取
取附
取除
取出
引取
請取
取換
取合
取扱
受取
取交
手間取
主取
気取
捗取
取締
取捨
取返
...