“言条”のいろいろな読み方と例文
旧字:言條
読み方割合
いいじょう57.1%
いいぶん14.3%
いひじよう14.3%
いひでう14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼れの言条いいじょう愈々いよ/\いでて愈々明白なり、流石さすがの目科も絶望し、今まで熱心に握み居たる此事件も殆ど見限りて捨んかと思い初めし様子なりしが
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
あまり勝手な言条いいぶんと、罵倒ばとうせんずることのすでにのどもとまででけるを、実の娘とも思う浪子が一生の浮沈の境と、わずかに飲み込みて、まず問いつ、また説きつ、なだめもし、請いもしつれど
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
自分の言条いひじようばかり通さうとして、ひとにはちつとでも楽を為せない算段を為る。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
はりも意気地もない愚うたらの奴、それからして気に入らぬと仰しやりまする、さうかと言つて少しなりとも私の言条いひでうを立てて負けぬ気に御返事をしましたらそれをとつてに出てゆけと言はれるは必定
十三夜 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)