言条いいじょう)” の例文
旧字:言條
彼れの言条いいじょう愈々いよ/\いでて愈々明白なり、流石さすがの目科も絶望し、今まで熱心に握み居たる此事件も殆ど見限りて捨んかと思い初めし様子なりしが
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
そうすれば、精米所の主人に、内密ないしょで金を出してもらって、T——市の方で、何かお島にできるような商売をさせようと云うのが、浜屋の考えつめたはて言条いいじょうであった。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
三四郎にもばかげているところがすこぶるおかしいんだが、母の言条いいじょうが、まったく事実を離れた作り話でないのだから、そこに気がついた時には、なるほど軽率な事をして悪かったと少しく後悔した。
三四郎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「御自分の言条いいじょうは必ず通します」
ガラマサどん (新字新仮名) / 佐々木邦(著)