“いいぶん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
言分64.3%
云分28.6%
言条7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこで、靴屋のおじさんと少年たちとの言分いいぶんをじっと聞いていた鍛冶屋軍曹は、やがて、強い感動をあらわしていった。
空襲警報 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「と云うことが云えるなら、俺の方にだって云分いいぶんはある。人形はお前へ渡したはずだ、あの時サッサと逃げ帰ったら、こんな不態ぶざまには逢わなかったはずだ」
南蛮秘話森右近丸 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
あまり勝手な言条いいぶんと、罵倒ばとうせんずることのすでにのどもとまででけるを、実の娘とも思う浪子が一生の浮沈の境と、わずかに飲み込みて、まず問いつ、また説きつ、なだめもし、請いもしつれど
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)