云分いいぶん)” の例文
これで断念あきらめるかと思いのほか、また翌年の夏船でやって来て、ひちくどく纏いつきますけん、お種も腹を立て、云分いいぶんつくる気なら勝手にしなされ
「と云うことが云えるなら、俺の方にだって云分いいぶんはある。人形はお前へ渡したはずだ、あの時サッサと逃げ帰ったら、こんな不態ぶざまには逢わなかったはずだ」
南蛮秘話森右近丸 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
幸「左様そうだ、失礼な云分いいぶんだが、鰥夫おとこやもめなんとやらで万事所帯に損があるから、いのを見付けて持ちなさい」
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
彼女の云分いいぶん
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)