トップ
>
言分
>
いいぶん
ふりがな文庫
“
言分
(
いいぶん
)” の例文
百合 (サソクにその鎌を拾い)皆さん、私が死にます、
言分
(
いいぶん
)
はござんすまい。(と云うより早く胸さきを、かッしと切る。)
夜叉ヶ池
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
そこで、靴屋のおじさんと少年たちとの
言分
(
いいぶん
)
をじっと聞いていた鍛冶屋軍曹は、やがて、強い感動をあらわしていった。
空襲警報
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
彼は彼なりに心の中では
言分
(
いいぶん
)
が無いでもない。いわゆる君子なるものが俺と同じ強さの
忿怒
(
ふんぬ
)
を感じてなおかつそれを抑え得るのだったら、そりゃ偉い。
弟子
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
斎藤太郎左衛門
(
さいとうたろうざえもん
)
の
女
(
むすめ
)
が出る。五百はこれを聞きつつ思案した。これは負けていては際限がない。
例
(
ためし
)
を引いて論ずることなら、こっちにも
言分
(
いいぶん
)
がないことはない。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
二葉亭の
言分
(
いいぶん
)
を聞けば一々モットモで、大抵の場合は小競合いの敵手の方に非分があったが
二葉亭追録
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
▼ もっと見る
……大チャンがその女の声に感じているのは、一つの純粋、一つの
無垢
(
むく
)
というものだろうか、と私は考えたが、私には、どうにもそのときの大チャンの
言分
(
いいぶん
)
は理解できなかった。
軍国歌謡集
(新字新仮名)
/
山川方夫
(著)
おい、
如何
(
どう
)
だ。
樫君
(
かしくん
)
。
言分
(
いいぶん
)
があるなら、聞こうじゃないか
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
「君、それは失敬な
言分
(
いいぶん
)
じゃなかろうか?」
求婚三銃士
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
というのが佐々刑事の
言分
(
いいぶん
)
であった。
火星兵団
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
言
常用漢字
小2
部首:⾔
7画
分
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
“言”で始まる語句
言
言葉
言伝
言語
言下
言上
言訳
言草
言問
言出