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動搖
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どうえう
ふりがな文庫
“
動搖
(
どうえう
)” の例文
新字:
動揺
更
(
さら
)
に
其
(
その
)
葉
(
は
)
は
何處
(
どこ
)
にも
感
(
かん
)
じない
微風
(
びふう
)
に
動搖
(
どうえう
)
して
自分
(
じぶん
)
のみが
怖
(
おぢ
)
たやうに
騷
(
さわ
)
いで
居
(
ゐ
)
る。
穗
(
ほ
)
は
何
(
なに
)
を
騷
(
さわ
)
ぐのかと
訝
(
いぶか
)
るやうに
少
(
すこ
)
し
俯目
(
ふしめ
)
に
見
(
み
)
おろして
居
(
ゐ
)
る。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
然
(
しか
)
らば
金解禁
(
きんかいきん
)
が
決行
(
けつかう
)
せられた一
月
(
ぐわつ
)
十一
日
(
にち
)
以後
(
いご
)
に
經濟界
(
けいざいかい
)
はどうなるであらうか。
爲替相場
(
かはせさうば
)
の
動搖
(
どうえう
)
の
爲
(
ため
)
に
物價
(
ぶつか
)
が
動搖
(
どうえう
)
することは、
商賣社會
(
しやうばいしやくわい
)
の
最
(
もつと
)
も
好
(
この
)
まざることである。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
入つて來た平次とガラツ八と萬七を見るとお駒の顏色は
動搖
(
どうえう
)
します。灯のせゐだつたかも知れません。
銭形平次捕物控:054 麝香の匂ひ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
何故
(
なぜ
)
かと
言
(
い
)
へば
航海中
(
かうかいちゆう
)
船
(
ふね
)
の
動搖
(
どうえう
)
を
感
(
かん
)
ずる
事
(
こと
)
が
比較的
(
ひかくてき
)
に
少
(
すく
)
ない
爲
(
ため
)
で、
此
(
この
)
室
(
へや
)
を
占領
(
せんりやう
)
する
爲
(
ため
)
には
虎鬚
(
とらひげ
)
の
獨逸人
(
ドイツじん
)
や、
羅馬風
(
ローマンスタイル
)
の
鼻
(
はな
)
の
高
(
たか
)
い
佛蘭西人等
(
フランスじんとう
)
に
隨分
(
ずゐぶん
)
競爭者
(
きようそうしや
)
が
澤山
(
たくさん
)
あつたが
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
要
(
えう
)
するに
彼
(
かれ
)
位
(
ぐらゐ
)
の
年輩
(
ねんぱい
)
の
青年
(
せいねん
)
が、
一人前
(
いちにんまへ
)
の
人間
(
にんげん
)
になる
楷梯
(
かいてい
)
として、
修
(
をさ
)
むべき
事
(
こと
)
、
力
(
つと
)
むべき
事
(
こと
)
には、
内部
(
ないぶ
)
の
動搖
(
どうえう
)
やら、
外部
(
ぐわいぶ
)
の
束縛
(
そくばく
)
やらで、
一切
(
いつさい
)
手
(
て
)
が
着
(
つ
)
かなかつたのである。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
もう卅
歳
(
さい
)
若
(
わか
)
かつたなら?——
日本
(
につほん
)
の
文壇
(
ぶんだん
)
は、
何
(
ど
)
う
動搖
(
どうえう
)
し、
私
(
わたし
)
は——
私
(
わたし
)
は、
數
(
かぞ
)
へると、
九歳
(
こゝのつ
)
だつ!
長谷川時雨が卅歳若かつたら
(旧字旧仮名)
/
直木三十五
(著)
馳
(
は
)
せ
出
(
いだ
)
す
車
(
くるま
)
一散
(
いつさん
)
、さりながら
降
(
ふ
)
り
積
(
つも
)
る
雪
(
ゆき
)
車輪
(
しやりん
)
にねばりてか
車上
(
しやじやう
)
の
動搖
(
どうえう
)
する
割
(
わり
)
に
合
(
あは
)
せて
道
(
みち
)
のはかは
行
(
ゆ
)
かず
萬世橋
(
よろづよばし
)
に
來
(
き
)
し
頃
(
ころ
)
には
鐵道馬車
(
てつだうばしや
)
の
喇叭
(
らつぱ
)
の
聲
(
こゑ
)
はやく
絶
(
た
)
えて
京屋
(
きやうや
)
が
時計
(
とけい
)
の
十時
(
じふじ
)
を
報
(
はう
)
ずる
響
(
ひゞき
)
空
(
そら
)
に
高
(
たか
)
し
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
風
(
かぜ
)
一陣
(
ひとしきり
)
吹
(
ふ
)
き
出
(
い
)
でて、
船
(
ふね
)
の
動搖
(
どうえう
)
良
(
やゝ
)
激
(
はげ
)
しくなりぬ。
旅僧
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
限りもなく廣いをやみない
動搖
(
どうえう
)
であれ
太陽の子
(旧字旧仮名)
/
福士幸次郎
(著)
郷里
(
きやうり
)
から
來
(
き
)
たものに
聞
(
き
)
いて
彼
(
かれ
)
は
勘次
(
かんじ
)
が
次第
(
しだい
)
に
順境
(
じゆんきやう
)
に
赴
(
おもむ
)
きつゝあることを
知
(
し
)
つた。
彼
(
かれ
)
は
心
(
こゝろ
)
が
復
(
ま
)
た
動搖
(
どうえう
)
して
脆
(
もろ
)
く
成
(
な
)
つた
心
(
こゝろ
)
が
酷
(
ひど
)
く
哀
(
あはれ
)
つぽく
情
(
なさけ
)
なくなつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
けれども
頭
(
あたま
)
の
中
(
なか
)
は、
周圍
(
しうゐ
)
の
幽靜
(
いうせい
)
な
趣
(
おもむき
)
と
反照
(
はんせう
)
するためか、
却
(
かへ
)
つて
町
(
まち
)
にゐるときよりも
動搖
(
どうえう
)
した。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
氣球
(
きゝゆう
)
の
動搖
(
どうえう
)
も
靜
(
しづ
)
まつたので、
吾等
(
われら
)
ははじめて
再生
(
さいせい
)
の
思
(
おもひ
)
をなし。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
月
(
つき
)
が
改
(
あらたま
)
つて、
役所
(
やくしよ
)
の
動搖
(
どうえう
)
も
是
(
これ
)
で
一段落
(
いちだんらく
)
だと
沙汰
(
さた
)
せられた
時
(
とき
)
、
宗助
(
そうすけ
)
は
生
(
い
)
き
殘
(
のこ
)
つた
自分
(
じぶん
)
の
運命
(
うんめい
)
を
顧
(
かへ
)
りみて、
當然
(
たうぜん
)
の
樣
(
やう
)
にも
思
(
おも
)
つた。
又
(
また
)
偶然
(
ぐうぜん
)
の
樣
(
やう
)
にも
思
(
おも
)
つた。
立
(
た
)
ちながら、
御米
(
およね
)
を
見下
(
みおろ
)
して
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
村
(
むら
)
の
者
(
もの
)
は
自分
(
じぶん
)
の
門
(
かど
)
からそれを
覗
(
のぞ
)
いた。
棺桶
(
くわんをけ
)
は
据
(
すわ
)
りが
惡
(
わる
)
い
所爲
(
せゐ
)
か
途中
(
とちう
)
で
止
(
や
)
まずぐらり/\と
動搖
(
どうえう
)
した。
勘次
(
かんじ
)
はそれでも
羽織
(
はおり
)
袴
(
はかま
)
で
位牌
(
ゐはい
)
を
持
(
も
)
つた。それは
皆
(
みな
)
借
(
か
)
りたので
羽織
(
はおり
)
の
紐
(
ひも
)
には
紙撚
(
こより
)
がつけてあつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
動
常用漢字
小3
部首:⼒
11画
搖
部首:⼿
13画
“動”で始まる語句
動
動悸
動揺
動物
動顛
動作
動機
動静
動物園
動坂