トップ
>
農夫
>
のうふ
ふりがな文庫
“
農夫
(
のうふ
)” の例文
昔
(
むかし
)
の
人
(
ひと
)
は、
今日
(
こんにち
)
田舍
(
ゐなか
)
の
樵
(
きこり
)
や
農夫
(
のうふ
)
が
山
(
やま
)
へ
行
(
ゆ
)
く
時
(
とき
)
に、
鎌
(
かま
)
や
斧
(
をの
)
を
腰
(
こし
)
に
着
(
つ
)
けてゐるように、きっと
何
(
なに
)
か
刃物
(
はもの
)
を
持
(
も
)
つてゐたものと
思
(
おも
)
ひます。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
○こゝに我が
魚沼郡
(
うをぬまごほり
)
藪上
(
やぶかみ
)
の庄の村より
農夫
(
のうふ
)
一人
柏崎
(
かしはざき
)
の
駅
(
えき
)
にいたる、此
路程
(
みちのり
)
五里
計
(
ばかり
)
なり。途中にて一人の
苧纑商人
(
をがせあきびと
)
に
遇
(
あ
)
ひ、
路伴
(
みちづれ
)
になりて
往
(
ゆき
)
けり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
赤シャツの
農夫
(
のうふ
)
はだまって針をにらみつけました。二人の
炉
(
ろ
)
ばたの
百姓
(
ひゃくしょう
)
たちは、それを見てまた
面白
(
おもしろ
)
そうに
笑
(
わら
)
ったのです。
耕耘部の時計
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
学者という者は、こんなにごうまんなものであって、
農夫
(
のうふ
)
や
炭焼
(
すみや
)
きなどを相手にしないものだと、昔からのいいつたえで、そう思っていたのだ。
超人間X号
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
其後
(
そのあと
)
へ
自轉車隊
(
じてんしやたい
)
が
來
(
き
)
て、
居合
(
ゐあは
)
せた
農夫
(
のうふ
)
に、
二人連
(
ふたりづれ
)
の、
人相
(
にんさう
)
の
惡
(
わる
)
い
男子
(
をとこ
)
が、
此邊
(
このへん
)
をうろ/\して
居
(
ゐ
)
なかつたかと
問
(
と
)
うて
見
(
み
)
ると、
農夫
(
のうふ
)
頗
(
すこぶ
)
る
振
(
ふる
)
つた
答
(
こた
)
へをした。
探検実記 地中の秘密:03 嶺の千鳥窪
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
▼ もっと見る
デミトリチの
左
(
ひだり
)
の
方
(
ほう
)
の
隣
(
となり
)
は、
猶太人
(
ジウ
)
のモイセイカであるが、
右
(
みぎ
)
の
方
(
ほう
)
にいる
者
(
もの
)
は、まるきり
意味
(
いみ
)
の
無
(
な
)
い
顔
(
かお
)
をしている、
油切
(
あぶらぎ
)
って、
真円
(
まんまる
)
い
農夫
(
のうふ
)
、
疾
(
と
)
うから、
思慮
(
しりょ
)
も、
感覚
(
かんかく
)
も
皆無
(
かいむ
)
になって
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
農夫
(
のうふ
)
が
畑
(
はたけ
)
にきてみたら、
大
(
おほ
)
きな
土鼠
(
もぐら
)
がまんまと
捕鼠器
(
ほそき
)
に
掛
(
かゝ
)
つてゐました。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
實
(
じつ
)
は、
少年
(
せうねん
)
と
共
(
とも
)
に、
只
(
たゞ
)
一口
(
ひとくち
)
に、
堪難
(
たえがた
)
き
空腹
(
くうふく
)
を
滿
(
みた
)
したきは
山々
(
やま/\
)
だが、
待
(
ま
)
てよ、
今
(
いま
)
此
(
この
)
小
(
ちい
)
さい
魚
(
うを
)
を、
周章
(
あは
)
てゝ
平
(
たいら
)
げたとて
何
(
なに
)
になる、
農夫
(
のうふ
)
は
如何
(
いか
)
に
飢
(
うゑ
)
ても、
一合
(
いちごう
)
の
麥
(
むぎ
)
を
食
(
く
)
はずに
地
(
ち
)
に
播
(
ま
)
いて
一年
(
いちねん
)
の
策
(
はかりごと
)
をする
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
それから歩を返えして、
利別
(
としべつ
)
川辺
(
かわべ
)
に
模範
(
もはん
)
農夫
(
のうふ
)
の宮崎君を訪う。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
○こゝに我が
魚沼郡
(
うをぬまごほり
)
藪上
(
やぶかみ
)
の庄の村より
農夫
(
のうふ
)
一人
柏崎
(
かしはざき
)
の
駅
(
えき
)
にいたる、此
路程
(
みちのり
)
五里
計
(
ばかり
)
なり。途中にて一人の
苧纑商人
(
をがせあきびと
)
に
遇
(
あ
)
ひ、
路伴
(
みちづれ
)
になりて
往
(
ゆき
)
けり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
今朝
(
けさ
)
来たばかりの赤シャツの
農夫
(
のうふ
)
は、シャベルで落ちて来る穀粒をしゃくって
向
(
むこ
)
うに
投
(
な
)
げ出していました。それはもう黄いろの小山を作っていたのです。
耕耘部の時計
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
肥
(
ふと
)
つた
農夫
(
のうふ
)
と、
郵便局員
(
いうびんきよくゐん
)
とは
眠
(
ねむ
)
つてゐて、六
號室
(
がうしつ
)
の
内
(
うち
)
は
閴
(
げき
)
として
靜
(
しづ
)
かであつた。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
畑
(
はた
)
の
中
(
なか
)
で一
農夫
(
のうふ
)
に
會
(
あ
)
つた。
探検実記 地中の秘密:07 末吉の貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
○
茲
(
ここ
)
に
吾
(
わ
)
が
住
(
すむ
)
近在
(
きんざい
)
に
后谷村
(
ごやむら
)
といふあり。此村の弥左ヱ門といふ
農夫
(
のうふ
)
、
老
(
おい
)
たる
双親
(
ふたおや
)
年頃
(
としごろ
)
のねがひにまかせ、秋のはじめ信州善光寺へ
参詣
(
さんけい
)
させけり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
肥
(
ふと
)
った
農夫
(
のうふ
)
と、
郵便局員
(
ゆうびんきょくいん
)
とは
眠
(
ねむ
)
っていて、六
号室
(
ごうしつ
)
の
内
(
うち
)
は
閴
(
げき
)
として
静
(
しず
)
かであった。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
赤シャツの
農夫
(
のうふ
)
は馬に近よって
頸
(
くび
)
を
平手
(
ひらて
)
で
叩
(
たた
)
こうとしました。
耕耘部の時計
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
○
茲
(
ここ
)
に
吾
(
わ
)
が
住
(
すむ
)
近在
(
きんざい
)
に
后谷村
(
ごやむら
)
といふあり。此村の弥左ヱ門といふ
農夫
(
のうふ
)
、
老
(
おい
)
たる
双親
(
ふたおや
)
年頃
(
としごろ
)
のねがひにまかせ、秋のはじめ信州善光寺へ
参詣
(
さんけい
)
させけり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
一
匹
(
ぴき
)
の
犬
(
いぬ
)
は
吠
(
ほ
)
えながら
彼
(
かれ
)
を
追
(
お
)
ふ。
後
(
うしろ
)
の
方
(
はう
)
では
農夫
(
のうふ
)
が
叫
(
さけ
)
ぶ。イワン、デミトリチは
兩耳
(
りやうみゝ
)
がガンとして、
世界中
(
せかいぢゆう
)
の
有
(
あら
)
ゆる
壓制
(
あつせい
)
が、
今
(
いま
)
彼
(
かれ
)
の
直
(
す
)
ぐ
背後
(
うしろ
)
に
迫
(
せま
)
つて、
自分
(
じぶん
)
を
追駈
(
おひか
)
けて
來
(
き
)
たかのやうに
思
(
おも
)
はれた。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
その色青みありて黒く甚だなめらかなり、
農夫
(
のうふ
)
これをもつて
藁
(
わら
)
をうつ
盤
(
ばん
)
となす、其夜妻
庭
(
には
)
に
出
(
いで
)
しに
燦然
(
さんぜん
)
として光る物あり、妻
妖怪
(
ばけもの
)
なりとして
驚
(
おどろき
)
叫
(
さけぶ
)
。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
朝
(
あさ
)
には
患者等
(
くわんじやら
)
は、
中風患者
(
ちゆうぶくわんじや
)
と、
油切
(
あぶらぎ
)
つた
農夫
(
のうふ
)
との
外
(
ほか
)
は
皆
(
みんな
)
玄關
(
げんくわん
)
に
行
(
い
)
つて、一つ
大盥
(
おほだらひ
)
で
顏
(
かほ
)
を
洗
(
あら
)
ひ、
病院服
(
びやうゐんふく
)
の
裾
(
すそ
)
で
拭
(
ふ
)
き、ニキタが
本院
(
ほんゐん
)
から
運
(
はこ
)
んで
來
(
く
)
る、一
杯
(
ぱい
)
に
定
(
さだ
)
められたる
茶
(
ちや
)
を
錫
(
すゞ
)
の
器
(
うつは
)
で
啜
(
すゝ
)
るのである。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
その色青みありて黒く甚だなめらかなり、
農夫
(
のうふ
)
これをもつて
藁
(
わら
)
をうつ
盤
(
ばん
)
となす、其夜妻
庭
(
には
)
に
出
(
いで
)
しに
燦然
(
さんぜん
)
として光る物あり、妻
妖怪
(
ばけもの
)
なりとして
驚
(
おどろき
)
叫
(
さけぶ
)
。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
一
匹
(
ぴき
)
の
犬
(
いぬ
)
は
吠
(
ほ
)
えながら
彼
(
かれ
)
を
追
(
お
)
う。
後
(
うしろ
)
の
方
(
ほう
)
では
農夫
(
のうふ
)
が
叫
(
さけ
)
ぶ。イワン、デミトリチは
両耳
(
りょうみみ
)
がガンとして、
世界中
(
せかいじゅう
)
のあらゆる
圧制
(
あっせい
)
が、
今
(
いま
)
彼
(
かれ
)
の
直
(
す
)
ぐ
背後
(
うしろ
)
に
迫
(
せま
)
って、
自分
(
じぶん
)
を
追駈
(
おいか
)
けて
来
(
き
)
たかのように
思
(
おも
)
われた。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
“農夫”の意味
《名詞》
農 夫(のうふ)
(時代がかった表現)農業をする人。農民、百姓。
(出典:Wiktionary)
農
常用漢字
小3
部首:⾠
13画
夫
常用漢字
小4
部首:⼤
4画
“農夫”で始まる語句
農夫爺
農夫室
農夫長
農夫読
農夫達