“両耳”の読み方と例文
旧字:兩耳
読み方割合
りょうみみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
翌朝よくちょうかれはげしき頭痛ずつうおぼえて、両耳りょうみみり、全身ぜんしんにはただならぬなやみかんじた。そうして昨日きのうけた出来事できごとおもしても、はずかしくもなんともかんぜぬ。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
が、林太郎がそんなにたおれてしまったのをみると、これは兄貴あにき一大事いちだいじとわかったらしく、しっかりと両耳りょうみみをたてて、林太郎のそばにきちんとすわっていました。
あたまでっかち (新字新仮名) / 下村千秋(著)
ぴきいぬえながらかれう。うしろほうでは農夫のうふさけぶ。イワン、デミトリチは両耳りょうみみがガンとして、世界中せかいじゅうのあらゆる圧制あっせいが、いまかれ背後うしろせまって、自分じぶん追駈おいかけてたかのようにおもわれた。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)