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獨立
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どくりつ
ふりがな文庫
“
獨立
(
どくりつ
)” の例文
新字:
独立
かうして
襷掛
(
たすきがけ
)
で
働
(
はたら
)
いてゐる
所
(
ところ
)
を
見
(
み
)
ると、
何
(
ど
)
うしても一
個
(
こ
)
の
獨立
(
どくりつ
)
した
庵
(
あん
)
の
主人
(
しゆじん
)
らしくはなかつた。
納所
(
なつしよ
)
とも
小坊主
(
こばうず
)
とも
云
(
い
)
へた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
乍去
(
さりながら
)
日本人
(
にほんじん
)
從來
(
じゆうらい
)
の
習慣
(
しふくわん
)
でありませうが、
斯樣
(
かやう
)
な
事
(
こと
)
に
極
(
き
)
めて
無頓着
(
むとんちやく
)
が
多
(
おほ
)
い。
責任
(
せきにん
)
を
重
(
おも
)
んずるの
念
(
ねん
)
に
乏
(
とぼ
)
しい。
獨立
(
どくりつ
)
して
物
(
もの
)
を
治
(
をさ
)
めて
行
(
ゆ
)
くといふ
事
(
こと
)
が
少
(
すこ
)
しも
無
(
な
)
い。
女教邇言
(旧字旧仮名)
/
津田梅子
(著)
町
(
まち
)
獨立
(
どくりつ
)
で
立派
(
りつぱ
)
な
病院
(
びやうゐん
)
の
維持
(
ゐぢ
)
されやうは
無
(
な
)
いとか、
左
(
と
)
に
右
(
かく
)
惡
(
わる
)
いながらも
病院
(
びやうゐん
)
の
有
(
あ
)
るのは
無
(
な
)
いよりも
増
(
まし
)
であるとかと。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
けれども、わざ/\
作
(
つく
)
りかへようといふ
考
(
かんが
)
へを
持
(
も
)
つた
時
(
とき
)
には、たいてい
失敗
(
しつぱい
)
して、
元
(
もと
)
の
歌
(
うた
)
から
獨立
(
どくりつ
)
したねうちのない、
文學的
(
ぶんがくてき
)
にはだめなものが
多
(
おほ
)
いのであります。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
時
(
とき
)
にはまた、あの
恐
(
おそ
)
るべき
打撃
(
だげき
)
のために、
却
(
かへつ
)
て
獨立
(
どくりつ
)
の
意志
(
いし
)
が
鞏固
(
きようこ
)
になつたといふことのために、
彼女
(
かのぢよ
)
の
悔
(
くゐ
)
は
再
(
ふたゝ
)
び
假面
(
かめん
)
をかぶつて
自
(
みづか
)
ら
安
(
やす
)
んじようと
試
(
こゝろ
)
みることもあつた。
悔
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
▼ もっと見る
またアメリカには
大
(
おほ
)
きな
博物館
(
はくぶつかん
)
に
附屬
(
ふぞく
)
し、また
獨立
(
どくりつ
)
に
兒童博物館
(
じどうはくぶつかん
)
といふのがたくさんあります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
若
(
も
)
し
英米
(
えいべい
)
霸
(
は
)
を
稱
(
せう
)
すれば、
靡然
(
ひぜん
)
として
英米
(
えいべい
)
に
走
(
はし
)
り、
獨國
(
どくこく
)
勢力
(
せいりよく
)
を
獲
(
う
)
れば
翕然
(
きうぜん
)
として
獨國
(
どくこく
)
に
就
(
つ
)
き、
佛國
(
ふつこく
)
優位
(
いうゐ
)
を
占
(
し
)
むれば、
倉皇
(
さうこう
)
として
佛
(
ふつ
)
に
從
(
したが
)
ふならば、わが
獨立
(
どくりつ
)
の
體面
(
たいめん
)
は
何處
(
いづこ
)
にありや。
国語尊重
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
組
(
くみ
)
しが
可々
(
よし/\
)
某しは元來天地の
間
(
あひだ
)
に
差構
(
さしかまへ
)
のなき身分主人
持
(
もつ
)
ではなし母親は兄半作が
世話
(
せわ
)
をするし全く
獨立
(
どくりつ
)
の天下浪人又義を見てせざるは
勇
(
ゆう
)
なしと云る事あり某し今より
駈着
(
かけつけ
)
其者どもを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
お
品
(
しな
)
の
母
(
はゝ
)
は
百姓
(
ひやくしやう
)
としては
格別
(
かくべつ
)
の
働
(
はたら
)
きを
有
(
も
)
たなかつたから、
寡婦
(
ごけ
)
として
獨立
(
どくりつ
)
して
行
(
ゆ
)
くには
非常
(
ひじやう
)
な
困難
(
こんなん
)
でなければ
成
(
な
)
らぬだけ
身體
(
からだ
)
の
何處
(
どこ
)
にか
軟
(
やはら
)
かな
容子
(
ようす
)
があつて、
清潔好
(
きれいずき
)
な
卯平
(
うへい
)
の
心
(
こゝろ
)
を
惹
(
ひ
)
いた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
此の意味で周三は、一家内から
相應
(
さうおう
)
に
手厚
(
てあつ
)
い
保護
(
ほご
)
を受けることになツた。繪を研究する爲には、
邸
(
てい
)
内に、立派な
獨立
(
どくりつ
)
の畫室も
建
(
た
)
てゝ貰ツた。そして他から見ると、
言分
(
いひぶん
)
の無い幸な
若様
(
わかさま
)
になツてゐた。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
〔譯〕
士
(
し
)
は
獨立
(
どくりつ
)
自信
(
じしん
)
を
貴
(
たふと
)
ぶ。
熱
(
ねつ
)
に
依
(
よ
)
り
炎
(
えん
)
に
附
(
つ
)
くの
念
(
ねん
)
、起す可らず。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
野蠻未開
(
やばんみかい
)
の社會に於ては分業盛に行はれず、大工、土方の如き固り
獨立
(
どくりつ
)
して存す可き
職業
(
しよくぎやう
)
にあらず。此故に
住居新築
(
じうきよしんちく
)
の擧有れば
隣人
(
りんじん
)
相
(
あひ
)
補
(
たす
)
けて土木の事に
從
(
したか
)
ふを常とす。コロボックルも亦然りしならん。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
日本
(
につぽん
)
は
朝鮮
(
ちようせん
)
や
支那
(
しな
)
とは
獨立
(
どくりつ
)
の
發達
(
はつたつ
)
をしてをつた
民族
(
みんぞく
)
が
住
(
す
)
んでゐたものと
見
(
み
)
なければなりません。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
インドにおいては、
地理
(
ちり
)
歴史
(
れきし
)
の
關係
(
くわんけい
)
から、
北部
(
ほくぶ
)
と
南部
(
なんぶ
)
とでは
根本
(
こんぽん
)
から
言語
(
げんご
)
がちがふので、インド
人
(
じん
)
同士
(
どうし
)
で
英語
(
えいご
)
を
以
(
もつ
)
て
會話
(
くわいわ
)
を
試
(
こゝろ
)
みてゐるのを
見
(
み
)
てインドが
到底
(
たうてい
)
獨立
(
どくりつ
)
し
得
(
え
)
ざるゆゑんを
悟
(
さと
)
つた。
国語尊重
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
自分
(
じぶん
)
で
自分
(
じぶん
)
の
仕事
(
しごと
)
をして
見
(
み
)
たくてならない
矢先
(
やさき
)
へ、
同
(
おな
)
じ
科
(
くわ
)
の
出身
(
しゆつしん
)
で、
小規模
(
せうきぼ
)
ながら
專有
(
せんいう
)
の
工場
(
こうば
)
を
月島邊
(
つきじまへん
)
に
建
(
た
)
てゝ、
獨立
(
どくりつ
)
の
經營
(
けいえい
)
をやつてゐる
先輩
(
せんぱい
)
に
出逢
(
であ
)
つたのが
縁
(
えん
)
となつて、
其
(
その
)
先輩
(
せんぱい
)
と
相談
(
さうだん
)
の
上
(
うへ
)
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
實
(
じつ
)
のところ
人麿
(
ひとまろ
)
が
出
(
で
)
るまでは、
短歌
(
たんか
)
は、まだ
海
(
うみ
)
のものとも
山
(
やま
)
のものともきまらないありさまでありました。この
人
(
ひと
)
が
短歌
(
たんか
)
といふ
形
(
かたち
)
を、はじめて
獨立
(
どくりつ
)
さしたものと
見
(
み
)
て、まづさし
支
(
つか
)
へはないと
考
(
かんが
)
へます。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
獨
部首:⽝
16画
立
常用漢字
小1
部首:⽴
5画
“獨立”で始まる語句
獨立心