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何時迄
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いつまで
ふりがな文庫
“
何時迄
(
いつまで
)” の例文
ああ、お
祖母
(
ばあ
)
さんは
先刻
(
さっき
)
穴へ入って了ったが、もう
何時迄
(
いつまで
)
待ても帰って来ぬのだと思うと、急に私は悲しくなってシクシク泣出した。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
しかし
何時迄
(
いつまで
)
もみているのは
莫迦々々
(
ばかばか
)
しくなって、ぼくと柴山はその場をはずし、なんとなくそこらを散歩してから歩いて帰りました。
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
あゝ、老いたくない、
朽
(
く
)
ちたくない、
何時迄
(
いつまで
)
も同じ位置と名誉とを保つて居たい、後進の書生輩などに
兜
(
かぶと
)
を脱いで降参したくない。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
伏拜
(
ふしをが
)
むこそ道理なれ又長兵衞夫婦は川崎宿まで送らんと同道なしけるに後藤も其志操の
厚
(
あつ
)
きを
感
(
かん
)
じ
何時迄
(
いつまで
)
も
名殘
(
なごり
)
は
盡
(
つき
)
ねども
又
(
また
)
跡々
(
あと/\
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
何時迄
(
いつまで
)
も君に具有している特権ではないのだぞ。ああ、それはほんの短い期間だ。その期間をこそ大事になさい。必ず自身を汚してはならぬ。
心の王者
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
▼ もっと見る
生暖
(
なまあたゝ
)
かい
風
(
かぜ
)
の
吹
(
ふ
)
く日であつた。
曇
(
くも
)
つた天気が
何時迄
(
いつまで
)
も
無精
(
ぶせう
)
に
空
(
そら
)
に
引掛
(
ひつかゝ
)
つて、
中々
(
なか/\
)
暮
(
く
)
れさうにない四時過から
家
(
うち
)
を
出
(
で
)
て、
兄
(
あに
)
の
宅迄
(
たくまで
)
電車で行つた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
そうそう
此方
(
こっち
)
の勝手な時に呼び出されては、困るだろう。知栄だってお前がいないもんだから
何時迄
(
いつまで
)
もねやしないし。
女の一生
(新字新仮名)
/
森本薫
(著)
名探偵木島刑事が楽園に泊り込み、日夜探偵に努力していたけれど、
何時迄
(
いつまで
)
経っても何の手掛かりさえ掴めなかった。
地獄風景
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
併し捨松は棒か杭のように、人波に押されても押されても、それに屹然と反抗しながら、
何時迄
(
いつまで
)
も同じ場所に、立っていた。思案に暮れているのである——。
人間製造
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
事態いよ/\迫る
是
(
こ
)
れはいよ/\
遣
(
や
)
るに違いないと
鑑定
(
かんてい
)
して、内の方の政府を見れば
何時迄
(
いつまで
)
も説が決しない。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
歩兵
(
ほへい
)
は
得
(
え
)
たり
賢
(
かしこ
)
しと、『
私
(
わたし
)
は
何時迄
(
いつまで
)
も
何時迄
(
いつまで
)
も、
毎日々々
(
まいにちまいにち
)
此處
(
こゝ
)
に
坐
(
すわ
)
つて
居
(
ゐ
)
れば
可
(
い
)
いンだ』と
繰返
(
くりかへ
)
しました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
それじゃア貸しても
遣
(
や
)
ろうが、
何時迄
(
いつまで
)
もぐず/″\しても
居
(
い
)
られめえから、何か商法を
開
(
ひら
)
き、悪い事を
止
(
や
)
めて
女房
(
にょうぼ
)
でも持たんければいかんぜ、早く身を定めなさい
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
問、
足下
(
そくか
)
は尚ほ
何時迄
(
いつまで
)
も
著述
(
ちよじゆつ
)
に
従事
(
じうじ
)
せれんとする乎(
基督信徒
(
きりすとしんと
)
に他人の
仕事
(
しごと
)
を
気
(
き
)
にする者
多
(
おほ
)
し)。
問答二三
(新字旧仮名)
/
内村鑑三
(著)
飽きるって。そりゃどうだか、分りませんね。
貴方
(
あなた
)
のように、敏感な方なら、直ぐに飽きるでしょうが、彼等のように鈍い感じしか持っていない人達は、
何時迄
(
いつまで
)
同じことを
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
そんな
遣
(
や
)
り方では運動を
何時迄
(
いつまで
)
も大衆化することが不可能であることが分ったのである。
党生活者
(新字新仮名)
/
小林多喜二
(著)
併し花房一郎は
何時迄
(
いつまで
)
経っても芦名兵三郎を縛りそうもありません。そればかりでなく、二三日経つと何も
彼
(
か
)
も忘れてしまったように、芦名と談笑して居ることさえありました。
悪魔の顔
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
憐
(
あはれ
)
み
何時迄
(
いつまで
)
狂氣
(
きやうき
)
でも有まじ其内には
正氣
(
しやうき
)
に成るべしとて
連
(
つれ
)
歸り是も
隱居所
(
いんきよじよ
)
へ入置
遣
(
つか
)
はせしに
追々
(
おひ/\
)
正氣に
相成
(
あひなり
)
ければ又々以前の如く
産婦
(
さんぷ
)
の
取揚
(
とりあげ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「
又
(
また
)
地面
(
ぢめん
)
?
何時迄
(
いつまで
)
もあの
事
(
こと
)
ばかり
考
(
かんが
)
へて
入
(
い
)
らつしやるのね。だつて、
貴方
(
あなた
)
が
萬事
(
ばんじ
)
宜
(
よろ
)
しく
願
(
ねが
)
ひますと、
叔父
(
をぢ
)
さんに
仰
(
おつ
)
しやつたんでせう」と
云
(
い
)
ふ。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
一次方程式、二次方程式、簡単なのは
如何
(
どう
)
にかなっても、少し複雑のになると、
A
(
エー
)
と
B
(
ビー
)
とが
紛糾
(
こぐら
)
かって、
何時迄
(
いつまで
)
経
(
た
)
っても
X
(
エッキス
)
に
膠着
(
こびりつ
)
いていて離れない。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
どうして
何時迄
(
いつまで
)
も過去を夢見て——あった日の貧弱な全盛に
縋
(
す
)
がって、
獅噛
(
しが
)
みついてなんかいるのだろう?
奥さんの家出
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
お前さんは如何して又此処に来たと云うような
訳
(
わ
)
けで、大変好都合であった。ソコで横浜に来たけれども、この
儘
(
まま
)
に
何時迄
(
いつまで
)
もこの船の中に居られるものでない。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
娘は怖いと思いましたから、思わず知らず
飛退
(
とびの
)
く
機
(
はず
)
みで、新吉の手へ
縋
(
すが
)
りましたが、蛇が居なくなりましたから手を放せばよいのだが、其の手が
何時迄
(
いつまで
)
も放れません。
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
自分も亦た変つた。独り変らないのは、馬鹿々々と呼ばれる斯人ばかり。斯う丑松は考へ乍ら、斯の
何時迄
(
いつまで
)
も
児童
(
こども
)
のやうな、親戚も無ければ妻子も無いといふ鐘楼の番人に長の
別離
(
わかれ
)
を告げた。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
何
(
なに
)
、
叔母
(
をば
)
さんの
方
(
はう
)
ぢや、
此方
(
こつち
)
で
何時迄
(
いつまで
)
も
貴方
(
あなた
)
の
事
(
こと
)
を
放
(
はふ
)
り
出
(
だ
)
したまんま、
構
(
かま
)
はずに
置
(
お
)
くもんだから、それで
彼
(
あゝ
)
仰
(
おつし
)
やるのよ。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
集
(
あつ
)
め
扨
(
さて
)
相談
(
さうだん
)
に及ぶは
此度
(
このたび
)
不※
(
はからづ
)
も感應院の
横死
(
わうし
)
せしが
子迚
(
ことて
)
も無ればあと
目
(
め
)
相續
(
さうぞく
)
さすべき者なし
然
(
さり
)
とて
何時迄
(
いつまで
)
も當院を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
その「型」の中で微動し
乍
(
なが
)
ら創作をつづけて行くときはまずあぶな気がありません。一通りのものは作れます。そいつを
何時迄
(
いつまで
)
もつづけていると作が生気を失います。
マイクロフォン:「新青年」一九二七年三月
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
其頃の事を
誰
(
たれ
)
に聞いても、皆
阿母
(
おっか
)
さんは能く辛抱なすったとばかりで、
其他
(
そのた
)
に何も言わぬから、私の記憶に残る其時分の母は、
何時迄
(
いつまで
)
経
(
た
)
っても
矢張
(
やっぱ
)
り手拭を
姉様冠
(
あねさまかぶ
)
りにして
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
末になると黄色くなってぱら/\落ちますから捨てゝ、今度は秋草が
宜
(
よ
)
いと云った所が、此れもそう
何時迄
(
いつまで
)
も保ちは致しません、
直
(
すぐ
)
に
萎
(
しお
)
れてしまいますから揷
換
(
さしかえ
)
るというように
松と藤芸妓の替紋
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
不実
(
ふじつ
)
な
性質
(
たち
)
ではないから、大丈夫だけれども、
何時迄
(
いつまで
)
も遊んで
食
(
たべ
)
てゐる訳には行かないので、安否のわかる迄は仕方がないから、
里
(
さと
)
へ帰つて
待
(
まつ
)
てゐる
積
(
つもり
)
だ。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
源「これは槍で突かれました、
手強
(
てづよ
)
い奴と思いの
外
(
ほか
)
なアにわけはなかった、
併
(
しか
)
し
此処
(
こゝ
)
に
何時迄
(
いつまで
)
こうしては
居
(
い
)
られないから、
両人
(
ふたり
)
で一緒に
何処
(
いずく
)
へなりとも
落延
(
おちの
)
びようから、早く支度をしな」
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
この忙がしい日没時を、一人悠々と歩いているのは、考古学者のドイルス氏だけで、博士は葉巻をふかしながら、道で拾った
蜥蜴
(
とかげ
)
の化石を、
倦
(
あ
)
かず
何時迄
(
いつまで
)
も眺めつつ遅々として歩いているのであった。
木乃伊の耳飾
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
熱
(
ねつ
)
が
普通
(
ふつう
)
の
風邪
(
かぜ
)
よりも
餘程
(
よほど
)
高
(
たか
)
かつたので、
始
(
はじめ
)
は
御米
(
およね
)
も
驚
(
おど
)
ろいたが、それは
一時
(
いちじ
)
の
事
(
こと
)
で、すぐ
退
(
ひ
)
いたには
退
(
ひ
)
いたから、
是
(
これ
)
でもう
全快
(
ぜんくわい
)
と
思
(
おも
)
ふと、
何時迄
(
いつまで
)
立
(
た
)
つても
判然
(
はつきり
)
しなかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
つまり、
貴方
(
あなた
)
だつて、
何時
(
いつ
)
か一度は、御奥さんを
貰
(
もら
)
ふ
積
(
つもり
)
なんでせう。
厭
(
いや
)
だつて、仕方がないぢやありませんか。
其様
(
さう
)
何時迄
(
いつまで
)
も我儘を云つた日には、
御父
(
おとう
)
さんに
済
(
す
)
まない丈ですわ。だからね。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「だから
何時迄
(
いつまで
)
も
借
(
か
)
りて置いてやれと云つたのに。余計な事をして年寄には心配を掛ける。宗八さんには御談義をされる。
是位
(
これくらい
)
愚な事はない」と丸で自分から事が起つたとは
認
(
みと
)
めてゐない申分である。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
何
常用漢字
小2
部首:⼈
7画
時
常用漢字
小2
部首:⽇
10画
迄
漢検準1級
部首:⾡
7画
“何時迄”で始まる語句
何時迄経