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長々
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なが/\
何故に殺すべき
長々の御病氣なれば我が
命に
代てでも御
全快あるやうにと神に祈り佛を念じ永の年月及ぶだけ
看病に心を
あの
水松の
下で、
長々と
横になって、
此洞めいた
地の
上に
直と
耳を
附けてゐい、
穴を
掘るので、
土が
緩んで、
和いでゐるによって、
踏めば
直に
足音が
聞えう。
列車は、おやと
思ふほど
何処までも
長々と
列なつたが、
此は
後半部が
桐生行に
当てられたものであつた。
此處の
主も
多辨にや
咳勿躰らしくして
長々と
物語り
出ぬ、
祖父なりし
人が
將軍家の
覺え
淺からざりしこと、
今一
足にて
諸侯の
列にも
加へ
給ふべかりしを
不幸短命にして
病沒せしとか
貸方から
喧ましく云われ、抵当物は取られ、お
母と
両人で
手振編笠で仕方がねえから、
千住へまいって
小商いを始めましたが、お母が
長々の眼病で、とうとう眼がつぶれ、
生計に困り
伯父は母親のやうに正面から
烈しく反対を
称へはしなかつたけれど、聞いて
極楽見て
地獄の
譬を引き、
劇道の成功の困難、舞台の生活の苦痛、芸人社会の交際の
煩瑣な事なぞを
長々と語つた
後
切首と人々申候と少しく
自慢がてらに
長々と申ければ大岡殿成程其
遺恨もある故陸尺の七右衞門は
今度の一件に世話を
後に
置いた
腰掛臺の
上に、
一人は
匍匐になつて、
肱を
張つて
長々と
伸び、
一人は
横ざまに
手枕して
股引穿いた
脚を
屈めて、
天窓をくツつけ
合つて
大工が
寢そべつて
居る。
何うしてもお
前には
逢はないよ、
長々御世話さま
此處からお
禮を
申します、
人をつけ、もう
誰の
事も
當てにするものか、
左樣なら、と
言つて
立あがり
沓ぬぎの
草履下駄足に
引かくるを
長々留守になりますから、お前さんも身をお
厭いなすって
御大切に
歩行程に成ければ
最早大丈夫なり
此處より
通し
駕籠にせば
日着に江戸へ着すべしと友次郎は其日亭主を
呼び明朝出立の事を
話し是迄
長々厚き
世話に成し事をお花と
倶に禮を
早く、さみしい
事は、
室内は、
一人も
殘らず
長々と
成つて、
毛布に
包まつて、
皆寢て
居る。
……
朝餉を
濟ますと、
立處に
床を
取直して、
勿體ない
小春のお
天氣に、
水を
二階まで
輝かす
日當りのまぶしさに、
硝子戸と
障子をしめて、
長々と
掻卷した、これ
此の
安湯治客、
得意の
處。
場所、
所を
變へつゝ、
彼の
守宮の
形で、
天窓にすぽりと
何か
被つた、あだ
白い、
胴の
長い、
四足で
畝るものが、ぴつたりと
附着いたり、ことりと
圓くなつたり、
長々と
這ふのが
見えたり……やがて
透通るやうに
長々と
落ちて
居るんです。