“なが/\”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
長々65.0%
永々35.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
列車れつしやは、おやとおもふほど何処どこまでも長々なが/\つらなつたが、これ後半部こうはんぶ桐生行きりふゆきてられたものであつた。
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
此處こゝあるじ多辨はなしずきにやしわぶき勿躰もつたいらしくして長々なが/\物語ものがたいでぬ、祖父そふなりしひと將軍家しやうぐんけおぼあさからざりしこと、いまあしにて諸侯しよかうれつにもくわたまふべかりしを不幸ふかう短命たんめいにして病沒びやうぼつせしとか
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
先月せんげつ中より永々なが/\の病氣にて臥居ふしをり中々長庵方などへ參り候事是無く勿論先月中一兩度も近所の事故藥取に參り候が其時の事にて有りしがあめはれ候故不思つひかさ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
永々なが/\御世話おせわになりました。殘念ざんねんですが、うも仕方しかたがありません。もう當分たうぶん御眼おめかるをり御座ございますまいから、隨分ずゐぶん御機嫌ごきげんよう」と宜道ぎだう挨拶あいさつをした。宜道ぎだうどくさうであつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)